2016.09.25

学校や教師の変わるところ,変わらないところ(モンゴルの学校を訪問して)

P10205591P1020562 ウランバートルのホテルを発って,11時間後に帰宅した。近いような遠いような--。今回,モンゴルの学校を3校訪問した。十数年ぶりのことである。それだけに,学校や教師の変わるところ,変わらないところを実感した。例えば,前者については,教科書が全員分用意されていた(学校が人数分をそろえて利用するようだ)。以前は,一人の教科書を両隣からのぞいて子どもたちは学習していた。あるいは,カリキュラムが変わった。既に5年生から英語を学んでいる。また,中学校段階の子どもたちは教科「情報」を学んでいた。
 後者は,教師たちの学習指導に対する真摯な姿勢である。写真は,スタッフルームの風景である。一人で,あるいは仲間と共に,授業の準備や反省に時間とエネルギーを費やしていた。彼らは,学習指導の専門職像を,また子どもたちの学びのよきモデルを,自らのアイデンティティに位置づけている。なお,それについては,近年,授業研究(主として授業観察)の企画・運営に発展しているとも言える。

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情報通信技術を活用した教育振興事業「情報教育推進校(IE-School)」調査研究

 日曜日だが上京し,情報通信技術を活用した教育振興事業「情報教育推進校(IE-School)」調査研究関係の会議に出席した。この研究プロジェクトは,次のような趣旨で企画・運営されるものだ。

(前略)情報教育推進校(以下,推進校)を指定し,教科横断的な情報活用能力育成の視点を踏まえた年間指導計画(プログラミング及び情報セキュリティに関する学習活動を含む)を作成するとともに,それに基づく指導方法・教材の利活用等について実践的な研究を実施する。

 本日の会議では,事業の背景や枠組みについて再確認された後,推進校に対する指導・助言のあり方などを共通理解した。このプロジェクトの主査は,東北大学大学院の堀田先生。当然のことながら,会議も,決められた時間内に,共通理解すべきことが整理され,決めるべきことがきちんと決定される。いつもながら,見事な司会進行である。堀田先生が主査をお務めになる以上,調査研究は必ずや成果を導き出すであろう。

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2016.09.23

ウランバートルの学校では教師同士の授業観察が盛んである

P10203821P1020383P1020486 本日は,ウランバートルの2つの学校を巡った。午前中は,第45学校,午後は第105学校である。前者は,市内の中心部に,後者はゲル地区にある学校だ。いずれの学校でも,モンゴル語の授業を見学させていただいた。例えば,第45学校の授業は,第2学年と第3学年のものであったが,合科的な要素が盛り込まれている,ペアやグループワークが導入されている,教師がきちんと評価記録を残している等々,よく工夫された授業であった。
 そして何より感心させられたのは,教師同士の授業観察が盛んであることだ。どちらの学校でも,教科や学年のチームで互いの授業を観察し,記録し,コメントを残していた。それを月1~2回は実施するという。最も驚かされたことは,観察の一環として,見学している教師が,授業後,数名の子どもを呼び出し,授業の感想をたずねたり,ちょっとしたテストを実施したりして,授業の過程や成果を確認していたことである。大したものである。

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2016.09.22

ダルハン県の第一学校で授業研究会を実施

P1020272P10203321P1020354 早朝ホテルを出発し,片道4時間近くをかけて,ダルハン県の第一学校を訪問した。ここには,JICAの青年海外協力隊の隊員(現職教員)が赴任しており,彼女がモンゴル人教師とティーム・ティーチングで研究授業を実施した。第5学年の算数の複合図形の面積に関する学習であった。二人の教師たちは,40分の授業で子どもたちの主体的な学びを引き出すための手だてを構想し,それを実現させた。
 研究授業修了後,他の学校に赴任している,別の隊員(やはり現職教員),第一学校,そして他の学校のモンゴル人教師が参加して,協議会が催された。隊員たちのコーディネートによって,当該研究授業を巡って,多様な意見が呈され,充実した授業研究会になった。赴任して1年あまりの若い教師たちは,見事にモンゴル語をあやつり,モンゴル人教師たちの協議会への参加,学び合いを促していた。
 協議会修了後,私が,当該研究授業に関する批評と,日本の校内研修の特徴等を講じた。特に,授業研究会を主柱とする,日本の教師たちの多元的・多層的な学び合いの豊かさを強調した。

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2016.09.21

モンゴル国立芸術文化大学を訪問

P1020143P1020202 モンゴル滞在2日目。ウランバートルのモンゴル国立芸術文化大学でまず,FDやアクティブ・ラーニングについてミニ講演をおこなった。たくさんの質問を頂戴した。また,その後,講演を聞いていただいた方数名とのフランクな座談会(写真)に臨んだ。
 午後は,卒論ゼミOBが担当している,コンテンツ制作の講義を見学した。15秒ないしは30秒の広告を制作するというものだ。本日は,その構想を話す機会であった。彼は,13のグループの構想について,しっかりとした基準に基づいて,ていねいに助言していた。よくがんばっている,立派だ。

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2016.09.20

モンゴルを再訪

 本日から24日まで,モンゴルに滞在する。ウランバートルの芸術大学で卒論ゼミOBがJICAのシニア・ボランティアとして務めているので,彼に学校等をアレンジしてもらい,この地の授業研究や教師教育について学ぶためである。
 十数年前にウランバートル等を訪問しているが,その時に比べて人口がかなり増えているらしい。また,新しい建物が多い。街が発展している。

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2016.09.19

今日は日本教育工学会の全国大会に参加,明日からはモンゴル

 昨夜帰阪し,今日は,大阪大学豊中キャンパスで催されている日本教育工学会第32回全国大会に参加し,口頭発表を行った。3a-A102のセッションの5番目の発表であった。タイトルは,「『教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブック』の改善」である。平成24年度~27年度の4年間の科研費研究プロジェクトの成果物である『ハンドブック』の総括的評価の結果を述べるものであった。ほぼ予定の時間(14分)で発表を終え,3つの質問を頂戴してそれに応じた。
 これで9月の3本の学会発表が終わった。明日から,モンゴルだ。

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2016.09.18

今日も日本教師教育学会に参加

 今日も,帝京大学八王子キャンパスで催されている日本教師教育学会第26回研究大会に参加している。昨日は,自由研究発表の第6分科会で,「学校研究のコンサルテーションに関する比較研究-教育委員会指導主事と研究者が果たす役割の異同-」というタイトルで研究発表を行った。本日午前中は,自由研究の第21分科会「若手教師の成長(2)」へ。午後は,課題研究Ⅲ「教師教育の国際化と比較研究の課題」へ。

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2016.09.17

明日は,学会発表(日本教師教育学会第26回研究大会)

 帝京大学八王子キャンパスで,17日,18日と,日本教師教育学会第26回研究大会が催される。私は,自由研究発表の第6分科会で,「学校研究のコンサルテーションに関する比較研究-教育委員会指導主事と研究者が果たす役割の異同-」というタイトルで研究発表を行う(大阪市立大学の島田先生との共同発表)。その最終準備に,1日を費やした。既に,数日前には,12ページの配布資料を作成していたが,プレゼンテーション用スライドの作成,予行演習とかなり時間をかけた。明日,それを披露する。

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2016.09.14

キャリア教育のためのカリキュラム・マネジメント(京都市立梅小路小学校)

P1020123P1020119 京都市立梅小路小学校はキャリア教育(京都市では,生き方探究教育)に関する実践研究を重ねている学校である。今年度は,基礎的・汎用的能力の育成を「地域とつながる学習」を視点として展開しようとしている。また,そのための学びにおいては,協働的な学習を重視している。
 梅小路小学校は,キャリア教育のためのカリキュラム・マネジメントに長けている。全教科・領域で基礎的・汎用的能力の育成を図りつつ,各学年が,キャリア教育のための重点単元を設定している。例えば,第5学年の子どもたちは,総合的な学習の一環として,「働き方を考える~今の自分を見つめて~」という,38時間構成の単元を計画・実施・評価している。そこには,スチューデントシティや地域の商店街等での体験学習,職場体験学習を実施した中学生に対するインタビュー等が豊かに組み入れられている。

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