2008.07.04

模擬授業を実施できる指導主事

 ある県の総合教育センターに出かけた。少人数指導を担当する教師たちの義務研修で講演を仰せつかったからだ。個に応じた指導,それを通じた学力向上の考え方,そのための教員研修の刷新等について,モデルを提示したり,事例を紹介したりした。
 さて,隣では,人権教育の研修講座が催されていた。こちらでは,知り合いの指導主事が情報モラルについて,自ら,模擬授業を実施して,この問題に関する,参加者の考えを促すという。研究者には,そういうアプローチは採れない(特別なケースは別にして)。彼らの立場と経験等を生かした,よい取り組みであると思う。でも,それなのに,必ずしも普及していないような気もする--。考えてみれば,不思議なことである。

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2008.07.03

講義の褒め言葉

 最近,講義の褒め言葉(と,私は思っている)を受講生からいくつか聞かせてもらって,うれしかった。例えば,教育総論という教育の思想や歴史を講ずるものを受けている学生が,「木原先生の講義は,他の講義の内容につながる」と評してくれた。また,現職教員の大学院生から,「受講後,学校で実践を進めていて,木原先生の講義の内容を思い出し,ああそういうことだったのかと思っています」というコメントをもらった。
 いずれも,講義で教育に関する理論を提供できていること,それが受講生のものになっていることの証ろう。私の授業は,改善点も少なくないが,本学の講義に期待される要件,教育に関する理論と実践のバランス,両者の融合については,とりあえず「おおむね満足できる状況」にあると考える。

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2008.07.02

「思考力・表現力・判断力の育成-その原理と具体的事例-」

 出版社「ぎょうせい」から刊行されている,雑誌『悠プラス』の8月号では,「新教育課程対応の授業をつくる」という特集が組まれる。私も,「思考力・表現力・判断力の育成-その原理と具体的事例-」と題する拙稿を寄せた。紙幅の都合上,思考力・表現力・判断力の育成の最重要ポイントを綴ることしかできなかった。それは,1)考える時間の確保,2)思考の手がかりや表現のためのモデルの提供,3)振り返りのための道具の提供である。詳しくは,今月中旬以降に刊行される同号をご覧いただきたい。

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2008.07.01

その教師の授業づくりの過去・現在・未来

 本日,本学大学院・実践学校教育専攻で担当してい講義の1つ,「教師発達学」でベテラン教師の授業づくりについて講じた。拙著『授業研究と教師の成長』に載せた事例を参照しながら,ベテラン教師が,あえて苦手なものに挑戦していく意義,その進め方の特徴等を解説した。中堅教師の事例について,「この教師が経験を重ねてベテランになったとしたら,どのような授業づくりに挑むべきだろうか」,「それにはいかなるレパートリーを想定できるだろうか」と問いを重ねた。
 教師の授業づくりの過去・現在・未来を考えるのは,とても興味深い。それを踏まえると,他者の授業を見ても,それに関するコメントに厚みが生まれる。

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2008.06.30

「カリキュラムに関する語りと探究の充実」

 本日,我が研究室で,矢野先生(大阪市立大学)及び森先生(愛知江南短期大学)と,7月5・6日に鳴門教育大学で催される,日本カリキュラム学会第19回大会の発表準備に勤しんだ。ここで,我々は,「カリキュラム・リーダーシップのモデル開発」と題する発表をおこなう。一昨年度から3人で推進している,カリキュラム開発に必要とされるリーダーシップに関する理論的・実践的研究の中間成果をレポートするのだ。カリキュラム・リーダーシップ概念が台頭した背景,それとカリキュラム・マネージメントの違い,国内外の学校におけるカリキュラム・リーダーシップ実践の分析等を通じて,カリキュラム・リーダーシップの本質が教師たちの「カリキュラムに関する語りと探究の充実」にあることをモデルとして示すことになった。詳しくは,当日(5日の13:50~)の発表をお聞きいただきたい。

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2008.06.29

「研究発表会」開催に向けての役割分担

 今年度は,松下教育研究財団の支援を受けて,学校研究の一環たる「研究発表会」について,その企画・運営に関する実践的知見を集積している。ヒアリングをしてみると,私が整理している,研究主任のアクション,例えば研究発表の準備,公開授業の内容等の検討や調整,研究紀要の作成等以外にも,色々な役割が必要になることが示唆された。それは,例えば昼食の手配とか,教育委員会等への挨拶の依頼等であり,あるものは他のミドルリーダーたる教務主任や教頭(副校長)が,またあるものはスクールリーダーたる学校長が果たすべきものである。このプロジェクトのゴールでは,『「研究発表会」開催の手引き』では,それらも「番外編」的に載せることにした。

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2008.06.28

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻の「パワーアップセミナー」

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻には,特別選考によって入学した,若い院生も所属している。彼らは,大阪府教員採用試験に合格した後,採用が2年間延期され,その間に本学で学ぶ大学院生だ(いわゆる教職大学院の枠組みであれば,「スーパー-ルーキー」などと呼ばれることもある)。私が担当する,現職教員向けの授業科目にも,数名出席してくれている。
P1120208 本学で課せられている,彼らの学びの1つに,「パワーアップセミナー」と題するセミナーの企画・運営がある。例えば,今回のテーマは,「学校(教員)の若年化に向けて」である。今日のセミナーでは,これに関するアンケートやインタビュー結果の報告,グループワークの展開などが設定されていた。小さな問題点はいくつもあるが,セミナーの企画・運営を通じて,彼らが学校現場の実態を把握し,現職教員等とコミュニケーションを繰り広げている様子から,このセミナーが彼らの力量形成に資するものであることを実感できた。

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2008.06.27

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻「授業公開と入学相談会のご案内」(再)

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月7日から12日まで,大学院の講義を公開する。私が前期に担当している科目「教師発達学」も,もちろん,公開されるものの1つだ。8日(火)の19:40~21:10が講義時間帯である。予定では,この日は,1)あるベテラン教師の授業力量形成史をたどり,2)それを参考にして,受講生たる現職教員たちが自らの授業力量形成史を整理・分析し,考察し,相互に批評し合う場面を設ける。このような,実践史の省察は,教員の授業力量の形成の土台になる,重要な作業である。見学者にとっても,きっと自らの授業力量形成のあり方を再考する機会となろう。
 各講義の教室等は,下記の案内を参照されたい。なお,授業公開と並んで,大学院への入学に関する相談会も催される。興味のある方は,これにもぜひ参加されたい。「open_campus_08070712.pdf」をダウンロード

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2008.06.26

日本教育工学会第24回全国大会(10月11日~13日,上越教育大学)

 日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。私は,昨年,今年と大会企画委員会の委員長を拝命しているので,ここ数日,大会の企画・運営,例えば課題研究プロポーザルの受付対応,シンポジウム登壇者の招聘手続きの明確化,発表論文原稿の見本の作成やWebページへのアップ,後援名義取得等で忙殺されている。
 これだけ苦労するのだから,大会に多くの方に参加していただきたいし,発表にもトライしていただきたい。詳しくは,この専用ホームページで。

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2008.06.25

思考力を評価するために

 本日,研究室に,高槻市立阿武山小学校の浅香教諭を迎え,二人で,社会科において「思考力」を育むための授業デザイン,そしてそれを評価する方法について議論した。浅香教諭が構想している実践では,子どもに,水産業(とる漁業,育てる漁業)の現状や課題を把握させる。そのために,彼は,NHKの学校放送番組やデジタル教材等を活用するのであるが,難しいのは,それをどのように評価するかということである。もちろん,教科書や前述したようなメディアを活用して子どもたちが考えている過程も評価の対象であるが,それが一般化されたかどうかを確認するために,つまり応用・活用力を問うために,二つの主題図を関連づけていくつかの事象やその背景を説明させる,その根拠になる資料を予想させるといった問題を考えついた。
 このチャレンジの経緯と成果は,10月24・25日の第59回放送教育研究会全国大会の研究交流会・小学校分科会で報告される。

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