2009.12.10

学校や教育委員会等からの依頼を受けながら

 前にも書いたことを再度記すことになる。だから,このブログに長い間おつきあいいただいている読者は,読み飛ばしてもらった方がよいだろう。
 この頃,学校や教育委員会等からの研修等に関する依頼がさらに増えている。だから,お断りせざるをえないケースが少なくない。先方の依頼内容を吟味し,また日程を検討した上で,こちらとして精一杯の誠実さで,「今回はご協力できませんが,別の機会に。」と返信している。しかし,そのような場合,あまり,私の返信に対するリアクションはない。つまり,なしのつぶてだ。なんとなく,寂しい。「それなら,あなたなんかはどうでもよい存在ですよ。」という,隠れたメッセージなのかもしれないが,それなら,協力できない場合は返事をしなくてもいいのかなとも思う。
 私も,他の方にお願い事をすることがある。それがかなわなくても,「返信をありがとうございました。次の機会によろしくお願いいたします。」と再度メールを送るようにしている。それが,普通だと思っていたが,そうでもないのだろうか--。まあ,あまり考えない方がよいのかもしれない。

| | Comments (0)

2009.12.08

小学校の教師が学級担任として子どもに接するということ

 本日,大学の講義「教育実践の研究Ⅱ」で,個に応じた指導,とりわけ少人数指導や習熟度別指導について講じた。その概念を説明し,モデル化し,また事例を紹介した。受講生にこうした取り組みの是非をたずねたところ,小学校でも,こうした教育方法を採用することに賛成の意見が大勢であった。
 だから,私は,いわゆる「ゆさぶり」をかけた。彼らは,小学校の教員になることを夢見ている。だから,「あなたたちのクラスの半分の指導を他の人に任せることになってもいいですか」「あなた自身が算数の加配教師(専科教師)となって,学級を担任できなくなってもよいですか」と。特に後者の問いにぐっときたようだ。そこから,少人数指導等の光と影を多面的に掘り下げることができた。それほど,小学校の教師,そしてそれを志望している若者にとっては,学級担任として子どもに接することは,そのアイデンティティ形成に重要なのである。

| | Comments (0)

2009.12.07

研究授業に臨む姿勢(尼崎市立七松小学校)

 本日,尼崎市立七松小学校の研究発表会に参加した。同校は,「自ら考え共に学び続ける子ども~知識・技能の活用をめざした,思考力・判断力・表現力を高める学習指導を探る~」という研究テーマを掲げて,教師たちは,実践研究に着手している。
P1120922 本日は,6クラス(各学年1クラス)の授業が公開された。活用力の育成を図るために,それぞれの教師が授業デザインを工夫し,実践してくれた。特に,あるクラスの授業は,指導案の事前検討の際に,同じ学年の他の教師がやったものと同じ内容であったので,私たちが「別の場面の指導にチャレンジしましょう」と投げかけたものであった。指導者がリスクを覚悟でそれに応じてくれたため,参加者は,活用型授業のデザインについてしっかり考えられたし,得るものが多くなったと思う。そうした,研究授業に臨む姿勢は,同校の実践研究に対する熱意や価値観を象徴するものである。

| | Comments (0)

2009.12.06

ワークショップのファシリテーション

P1120909 東京大学の山内先生が,教育部の講義として実施している「ワークショップのファシリテーション」を見学した。これは,受講生に,ワークショップのファシリィテーションの力量を獲得させる(向上させる)ためのものである。本日は,実習として,実際に,子どもたちの創造性を涵養するためのワークショップを彼らが企画・運営していた。山内先生が共同研究を推進している,株式会社CSKホールディンクスが開発し,実際に各地で繰り広げているワークショップの1つ,「クリケット・ワークショップ」のノウハウを生かして,受講生たちは,子どもたちの作品制作を促し,支えていた。

| | Comments (0)

2009.12.05

平成22年度教育放送企画検討会議

 本日,東京・渋谷のNHKで,平成22年度教育放送企画検討会議が催され,私も参加した。この会は,次年度のNHK学校放送番組,幼児向け番組等の編成,新番組,デジタル教材などのコンセプトや内容が制作者から紹介され,それについて学識経験者や学校現場の実践家が意見を述べる機会だ。昔は,最若手の研究者(学識経験者のテーブルでは末席に位置する)としてこの会合に出席していたが,とうとう先頭になってしまった。
 次年度,新しい番組が始まるようだ。それらに,私たちが昨年度及び今年度の前半に取り組んできた「2011年度以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の知見や提案が生かされていて,うれしかった。

| | Comments (0)

2009.12.04

「講師」活用力

 これもまた,ある市の研究推進リーダー研修のことである。本年度の校内研修・研究の企画・運営に関して,自己点検,相互評価を繰り広げていたところ,ある学校の研修に多様な外部講師が位置づけられていることが分かった。また,別の学校のものには,年に5回も,同じ講師が来校してくれていた。
 授業研究にせよ,理論研修にせよ,その活性化に学校外の専門家が講師として役立つ可能性は,小さくない。しかし,それへの依存が強すぎると,様々な面でかえって研修・研究が停滞する(例えば,内容や実施時期が限定されるなど)。自校の実践研究の進展に外部講師が必要なのか,それは誰なのか,いつ,どのような場面で協力してもらうのか,それを実現するための障害をどのようにすれば克服できるのか--「講師」活用力は,研究推進リーダーが獲得し,発揮すべき力量である。

| | Comments (0)

2009.12.03

これでよいのか,教員研修

 ある市の研究推進リーダー研修のことである。午後3時開始の予定であったが、その時刻になっても,出席予定者の3分の2以上が来ていない。やむなくスタートしたが、それから1時間以上に渡って,ばらばらと到着する。5時には研修会が終了するのに,最後の出席者は,なんと4時半を過ぎて会場に現れた。しかも,それらの遅刻者は,恥ずかしそうにも,申し訳なさそうにもしていない。教員研修が果たしてこれで,よいのか。色々考えさせられた。救いは,ある参加者が,「自分たちの授業研究のやり方が固定化していたことが分かった,いろいろトライできそうです」と,研修を振り返っていたことである。

| | Comments (0)

2009.12.02

地域の教育研究会の存在と役割

 どこの地域にも,小中学校の教師がメンバーとなる,教育研究会がある。行政研修,校内研修と並んで,彼らが力量を高めるための機会である。
 科研の研究プロジェクトの活動の一環として,中学生の学力の高い福井県の教育行政にヒアリングをしたことがあるが,中学校教育研究会の存在や役割を強調していた。
 大阪市立中学校教育研究会は,17部会で構成されている。市内の中学校の教師たちが,各部会において,さらにはブロック単位でも研究活動に従事しているようだ。その成果を集約した冊子をいただき,拝読した。今日的な教育課題の解決に向けて,メンバーががんばっている様子がよく分かった。最近,大阪市立中学校の実践研究との接点が増えているので,その活動を継続・発展させてもらいたいと思った。

| | Comments (0)

2009.12.01

「特任教官」として,がんばる

P1120866 本日は,りんくうタウンに赴き,航空保安大学校の初任教官の研修をサポートした。彼らは,飛行場で働いていたが,同大学校で教官として勤務することになった。皆,教え方に戸惑っているそうだ。授業の設計・実施・評価,教育メディアの利用,授業力アップのための方策等について,講じた(演習等に従事してもらった)。
 受付で,「特任教官」という肩書きのついた,きれいなカードをもらった(夕方,退出の際に返却したが)。なんとなく,響きがかっこいい。「特命教官」だともっとかっこいい?

| | Comments (0)

2009.11.30

「元気いっぱい」の研究授業

 大阪市教育センターの研究活動のサポートのため,大阪市立酉島小学校を訪問した。中堅教師の算数の授業を見学し,それと事後協議会の企画・運営について,アドバイスするためだ。
P1120849 学校に到着し,校長室で,学校長から授業者を紹介された。「『元気いっぱい』の教師です」と。授業は,なるほど,元気よく進められた。子どもたちも,それに触発されてか,元気よく,自分たちが見つけてきた「生活の中の九九」を,ICTを操作しながら,発表してくれた。
 事後協議会で,授業者は,自分がこれまで取り組んでこなかったスタイルの授業にチャレンジしたと述べた。それが,このプロジェクトチームのメンバーが,活用型授業のデザインについて,よりよく考える機会を提供してくれた。

| | Comments (0)

«学校評価を通じた成長