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2004.02.28

子どもたちによる社会科のコンテンツ増幅

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 2月24日に,龍野市の揖西東小学校で,4年生社会科の研究授業が実施された。これは,同市の教育委員会が作成した中学年社会科のWebコンテンツを活用した実践であった。旧来,社会科の副読本を作成してきたが,その一部をWeb上で配信することになったのだ。
 おもしろいのは,コンテンツの一部を当該学年4年生の子どもたちが毎年追加していくことである。自分たちが展開したフィールドワーク等による情報とそれを踏まえた思考・判断の結果を。次年度や別の小学校の4年生の子どもたちの利用に供するために。情報の精査やコンテンツの構造化などに課題は残るが,Webのメディア特性を上手に利用した,新しい社会科の地域学習の姿だと思う。

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平野附小の研究協力員制度

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大阪教育大学附属平野小学校には,「研究協力員」制度がある。同校の学校研究のサポートや評価を府内の公立学校の教員が展開してくれるのだ。2月26日に,研究協力員総会が催され,私も,最期の講演を担当させてもらった。平野附小の実践提案に対して,協力員が的確なコメントを返していた。なかなか見応えのあるやりとりであった。
 平野附小の学校研究,とりわけ総合的な学習のカリキュラム開発は常に発展しているが,そのエネルギー源の一端を垣間見たような気がした。

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2004.02.23

大阪市の「はぐくみネット」すごいぞ!

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 2月21日に,大阪市北区の区民センターで,「はぐくみネット」の研究発表会が催された。これは,大阪市の各小学校が地区協議会等とタイアップして展開している学校と地域の連携プロジェクトだ。学校と地域をつなぐキーパーソンとして,「コーディネータ」を設置しているのがユニークかつ特徴的だ。
 500名の定員を越える参加者,報告された5小学校の取り組みの厚みとその多様性,60校のパネル発表の作品のできばえ,どれをとっても見事な成果だ。パネルディスカッションの進行役とまとめを担当したが,この「はぐくみネット」への市民の期待の大きさを再確認した。また,その可能性を痛感した。

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学力向上フロンティアスクール

 2月19日に,豊能郡の豊能町立東ときわ台小学校の校内研究会に参加した。この学校も,学力向上フロンティアスクールだ。
 午前中は1年生の国語の授業。授業者が物語文を用意して,読みの学習の充実をねらった。1年生の子どもたちでも集中すると,けっこうすごい読みもできる。午後は,5年生の算数で,直径と円周の関係を発見したり,確認したりする学習場面だった。子どもたちは,自分たちで計画を立てて,直径と円周の関係を実験等によって確認していた。若い授業者が,それを一生懸命サポートしていた。
 両授業とも,授業の構想がよく練られているし,授業中の教師と子どものコミュニケーションがすこぶる充実していていた。ただ,学力向上の取り組みとしては,評価規準の明確化,それを子どもと共有するという発想や手だてがまだ成熟していない。今度に期待したい。

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2004.02.21

「見通し」と「親しみ」のある学び−坂出附小の思考力の育成

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 2月18日に,香川大学教育学部附属坂出小学校の授業研究会に参加する。この日の午後,3年東組の三宅教諭による算数の研究授業「3桁×3桁のかけ算」(発展的な学習)が実施された。この学校は,現在,「思考力」の育成を学校研究のテーマに掲げ,それを充実させるための様々な取り組みに着手している。この日の授業でもそれがたくさん提案されていたが,私の一押しは,授業の最初に,子どもたちに学びに見通しを与えるために,子どもたちに示していた「問題一覧」(写真参照)だ。これは,三宅教諭が子どもたちと一緒に作成した問題が,桁数や0の有無で整理されたもので,このうち代表的なものが授業前半・中盤に導入され,全員による問題解決の素材となる。そして,授業後半では,「○○さん問題」が練習問題として提供される。思考力を高めるための工夫として,この「見通しのある」学習と「親しみのある」学習は効果的だ。
 それにしても,坂出附小とは,長いつきあいだ。最初に訪れたのは,平成8年で,それからもう20回ぐらいは行ったんじゃないかと思う(1度も訪れない年もあるけど)。いつも新しい課題に挑戦し続けている先生方に敬意を表したい。

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2004.02.18

高橋先生のメディア・リテラシーの育成

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 2月17日,堀田さんとともに,笠岡市立中央小学校4年B組の高橋先生のクラスを訪れた。メディア・リテラシー育成の取り組みを見学した。彼は,継続して,この取り組みに挑戦し続けている。4年生で,キャッチコピーの意味や機能を子どもたちが理解できていた。
 自分たちが撮影した給食の映像につけたキャッチコピーを批判的に検討し,それを広告代理店の役割で一般化して,さらにNHK学校放送番組「体験!メディアのABC」で強化するという流れを2時間で構成していた。いい授業を創る彼の今後に大きな期待を寄せている。

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2004.02.13

平野附中S&C勉強会

 大阪教育大学附属平野中学校で,S&C勉強会なる集いが開催されている。ほぼ1月に1回のペースで有志がテーブルを囲み,実践計画や授業記録を題材にして,自由な討議を重ねる。
 私が大阪大学人間科学部の助手時代から始めて,今日で数えて94回となった。岡山大学教育学部に勤めていた時も,新幹線を使ってこの集いに通った。我ながら,よく続いていると思う。
 少ない時には参加者が4,5人という状態になる時もあるけれど,それでもいい。そこで得た情報やアイデアが,私が中学校の各教科における授業づくりを考える際の貴重なリソースとなっているから。

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2004.02.12

『授業研究と教師の成長』刊行!

 2月10日に,日本文教出版から,拙著『授業研究と教師の成長』が刊行された。本書は,私が,平成14年2月に日本女子大学から賜った博士(教育学)の学位請求論文を再構成したものである。独立行政法人日本学術振興会より平成15年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の助成を受ける幸運に恵まれて,博士論文もようやく刊行の運びとなった。
 残念ながら,印刷部数が少ないため,書店には並ばない。でも,日本文教出版のホームページ(http://www.nichibun-g.co.jp/product/list/data.asp?ID=1499&CATE1=)から購入できる仕組みになっているのが,救いだ。

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2004.02.08

学力向上に向けた授業・学校づくり

 今日は,朝から,ベネッセ教育総研(http://www.view21.jp/beri/open/index.html#report)との共同研究プロジェクトの打ち合わせ。これは,大阪教育大学の田中博之先生がプロジェクトリーダーとする調査研究だ。
 トピックは,学力調査,それを踏まえた学力向上のための授業・学校づくりである。昨年度の成果は,報告書「豊かな学力の育成に向けて−教科学力・生きる力・学びの基礎力の現状と相互関係」にまとめられている。5月に子どもの学力とそれを育成するための授業・カリキュラム・学校評価をセットにして,実施する予定である。

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2004.02.06

中学校の総合的な学習の可能性

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 2月5日に,三原市立第二中学校の校内研修に参加した。
 同校は,文部科学省から,地域単位で,人権教育の研究指定を受けている(平成14〜16年度)。研究の主柱は,各教科の授業改善である。すべての教科で授業研究を展開し,その成果を交流しようとする教師たちの努力は確実に子どもたちの成長に結実している。
 5日は,3年生の総合的な学習の時間の取り組みを見学したが,これは,国語科と社会科の教師のティームティーチングであった。題材は,新聞のコラムの比較分析であり,新聞の特徴とその原因を追究するものであった。教科とベースにしながら,生徒が新聞という情報手段の特性を理解し,それとのかかわり方を再考していく授業の構想とそれを展開する指導技術は,見事であった。中学校の総合的な学習における教科発展型,教科横断型の可能性を再認識する授業であった。

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算数,英語,そして国語も

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 4日に,広島県甲奴郡上下町立上下北小学校を訪れた。
 同校の教師たちは,3年前から英語活動のカリキュラム開発に,そして昨年度から,それに加えて,算数教育の授業改善に着手している。
 平成15年度は,10月31日に公開研究会を催したが,公開された授業は皆,工夫に富んでいた。特に,英語劇は圧巻であった。アドリブ等も取り入れながら,子どもたちは,英語表現を楽しんでいた。また,算数の授業は,少人数指導,繰り返し指導の工夫,そして教科書の内容を越えた発展学習と,極めてチャレンジングであり,そし実にレパートリー豊かであった。
 これだけでも十二分に提案性のある実践研究なのだが,教師たちは,次には,それに,国語教育の実践研究を加えようとしている。それを,算数教育や英語活動の取り組みと連結させようとしている。平成16年10月22日に,その成果を披露する公開研究会を開催する予定である。きっと他校の参考になる授業と研究発表がなされることであろう。今から楽しみだ。

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2004.02.05

情報教育の多様な展開(氷上西小の公開研から)

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情報教育の多様な展開(氷上西小の公開研から)
2月3日に兵庫県氷上郡氷上町立氷上西小学校で,郡指定の情報教育研究に関して,その成果を公開する発表会が催された。すべての学級(といっても6学級)で,教師たちが全員授業を公開した。若手の教師の中には,2コマ連続(理科,総合)で授業を公開した人もいた。
この学校は,2年前には,情報教育がほとんど根づいていない学校だった。しかし,情報教育を「子どもがITを用いる場合」「子どもがITを用いない場合」「教師がITを用いておこなう指導」の3タイプに分け,それらを分担したり,組み合わせたりして,授業を創造し,カリキュラムを構築していった。
この学校の紀要の「(情報教育を位置づけた)総合的な学習のカリキュラム構想」や「学びの構造モデル」,そして何より研究経過の一覧は,情報教育の普及と発展のよきモデルであると思う。

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2004.02.01

教科における情報教育

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 1月31日に豊中市立大池小学校で,公開研究発表会が催された。テーマは,各教科・総合的な学習におけるコミュニケーション能力の育成である。
 3年生の社会科の授業では,地図・年表・グラフを情報手段として,子どもたちが暮らしの変化の原因追究を展開していた。こうしたアプローチこそが,社会科におけるコミュニケーション能力の育成(情報教育)では,主柱となるべきであろう。

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なにわ放送教育研究会

 なにわ放送教育研究会(なにわ放研)は,大阪で放送教育の推進に挑戦する教師と研究者のコミュニティである。
 NHK大阪で毎月1回の勉強会を開催している(奥西デスク他の皆さんのご協力に感謝)が,1月29日で8回目を迎えた。例えば全員で「わかる国語 大好きな20冊」を利用して実践記録を持ち寄るなど,放送教育の実践研究をけっこうがんばって展開している。
 メンバーは,私〔木原@大阪市立大学大学院),堀田(園田学園女子大),重松・桜井・原(守口市立八雲小),浅香(同三郷小),松浦(同橋波小)他である。
 毎回,少人数ならではの熱い議論を繰り広げている。やがてこの中から,次代の放送教育の担い手が生まれることを期待している。

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