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2004.03.04

台湾のメディア・リテラシー実践への共感と疑問

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 2日午後,台北市近郊の新店市北新国小学校5年生の「情報」(総合活動領域のひとつ)の授業を見学する。まだ教職3年目の張嘉倫先生の2校時連続80分のWebページ分析の取り組みだ。まず,アダルトサイトに対する理解を公共電視台の『別小看我(甘くみないで)』の視聴等を通じて育む。次いで「良い」「悪い」という基準(例えばファイルをダウンロードできる,レイアウトがよいなど)を子どもたちに与え,あるいは彼らに作成させ,それをもとに,グループごとに選んできたサイト例を,その判断理由とともに報告し,その意思決定を子どもたちに相互評価させる。最後に,再度『別小看我(甘くみないで)』を視聴し,問題のあるサイトの存在とそれへの対処を指導する。また,これまでのWebページ分析の学習活動を総括するとともに,Webページの問題点に関するテストを実施する。
 Webページ評価の基準を提供していることは感心したし,小学生にもアダルトサイトの存在と対処法を指導する挑戦には驚きを禁じ得なかった。また,学習の成果のすべてを評価できるものではないにしても,テストを作成・実施して授業評価を試みていることも肯定的に評価したい。
 ただ,アダルトサイトの存在を社会構造から説明しないとたんなる禁止教育に終わるのではないかと危惧の念を抱いたし,現実のWebには,良い点と悪い点が混在しているので,それぞれを代表するページを選択することがオーセンティックでないこと,そもそも(堀田さんが指摘していたが)「良い」「悪い」というのは受け手によって評価が異なるので,対象者の吟味を付随させるべきであることなどが疑問として残った。

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