« 忠海中学校からの臨む瀬戸の風景 | Main | 授業上手な先生に学ぶIT活用授業のポイント!!(学研「NEW教育とコンピュータ」8月号) »

2004.07.08

習熟度別指導におけるデジタル教材の活用(守口の松浦さん大健闘!)

 7月8日,守口市立橋波小学校6年生担任の松浦さんが,社会科歴史学習における習熟度別指導を実施した。算数,国語,理科などでは習熟度別指導をおこなうことがよくあるが,社会科,しかも社会的な思考・判断を観点とする習熟度別指導を参観するのは,私も初めてだった。
 NHK学校放送「にんげん日本史」の「豊臣秀吉」の回を子どもに視聴させ,そこから得た情報を彼らに「くもの巣マップ」(一種のイメージマップ)にまとめさせる。信長,秀吉,家康の関係,秀吉による農民統制の工夫として検地や刀狩りを位置づけていることを基準として,子どもたちに自らの思考を自己評価させた。その結果に基づき,番組を再視聴して「くもの巣マップ」を確かなものにする補充コースと,「にんげん日本史」のWebページのデジタル教材にアクセスして秀吉に関わるさらなる情報を「くもの巣マップ」に加える深化コースに別れて,子どもたちは,習熟度別学習に従事した。それは,上記のような天下統一の流れやそこにおける秀吉の政策の意味をすべての子どもが考察することを可能にした。
 今日の大阪は35度の猛暑,しかも彼らは3・4時間目に水泳,そして冷房のないコンピュータ室での学習という悪条件の中,あれだけしっかりと子どもたちが歴史の流れや構造を思考・判断できたのは,本当に大したものだと思う。社会科における習熟度別指導の意義,そこにおける学校放送やデジタル教材の可能性を実感させてもらった。同時に,そうした子どもの姿は,松浦さんの日頃の指導の充実を物語るものだと思った。
 放送教育,デジタルコンテンツの活用,習熟度別指導のコラボレーション実践への挑戦とその成功は,放送教育指導者養成講座「虎の穴」の卒業生,現メンターの模範的姿だ。この記事を読んだ虎の穴関係者は,松浦さんの健闘をぜひ讃えてもらいたい。
 なお,彼のこの日の挑戦は,11月の第30回全日本教育工学研究協議会全国大会(第30回記念東京大会)の2日目(14日)の先進実践報告でビデオにより紹介される。

Matsuura04.7.8.JPG

|

« 忠海中学校からの臨む瀬戸の風景 | Main | 授業上手な先生に学ぶIT活用授業のポイント!!(学研「NEW教育とコンピュータ」8月号) »

Comments

松浦さん、今年は以前にもまして大活躍ですね。木原先生のおっしゃるように、社会で習熟度別なんて、ものすごい発想!松浦さんにしかできない実践・・・でもこれを一般化するのが、われわれ虎の穴卒業生の課題ですね。
それにしても松浦さんの健闘ぶりに、私も拍手をおくります。

Posted by: 佐藤 拓 | 2004.07.11 at 01:19 AM

渡邉さん,コメントありがとう。4期生のオフミの時に,松浦さんから,この実践について詳しく聞いてください。

Posted by: 木原@大阪市立大学 | 2004.07.11 at 12:22 AM

社会の習熟度別・・・松浦さん,すごい!!メンターの鑑ですね。わたしも6年担任なので『にんげん日本史』を利用していますが,単元の大まかな流れを捉えさせるために番組を試聴させる活動だけに留まっています。2学期はもっと様々な活用ができるようにがんばります。

Posted by: nabe | 2004.07.10 at 11:25 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15012/929398

Listed below are links to weblogs that reference 習熟度別指導におけるデジタル教材の活用(守口の松浦さん大健闘!):

« 忠海中学校からの臨む瀬戸の風景 | Main | 授業上手な先生に学ぶIT活用授業のポイント!!(学研「NEW教育とコンピュータ」8月号) »