学力向上のための基本調査2004-総合教育力の充実に関するプロセスモデル-
23日,新大阪で,大阪教育大学の田中博之先生やベネッセ教育総研と私とで企画・実施した共同研究プロジェクト「学力向上のための基本調査2004」に関する打合会が催された。最終報告書の内容について議論が続いた。
私の担当する章は2つあるが,そのうちの1つは,「総合教育力向上に向けた取り組みのステップ」というタイトル(仮)で,学力向上に向けた総合教育力=教師たちの指導,学校経営,そして家庭教育の充実に関するプロセスモデルの提案だ。
学力向上を目指す学校や家庭の営みは,その実態によって変わる。例えば,教科学力が弱点となっている学校と「学びの基礎力」に難点がある学校では,その改善に向けたアクションが異なる。それらの典型的なパターンを調査結果から導き出し,事例と共に紹介するというものだ。
学力を総合的にとらえること,その育成を多面的に展開すること,それらを時系列的にモデル化すること等の点で,他に類を見ない学力向上論であるとメンバーは自負している。3月末に刊行される報告書をぜひご覧いただきたい。
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