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2004.12.01

私が心がける「司会・進行の工夫」(その2)

 私が心がける「司会・進行の工夫」(その2)を提案してみよう。今回は,先日実際に催されたものを参考にして,学校で催される研究発表会の全体会,特にパネルディスカッションの司会術について,言及してみよう。それらは,次のとおりである。
 0)教頭先生など全体の司会が登壇者を紹介してくれたら,それを繰り返すことはしない(時間が惜しいので)。
 1)司会として事前に登壇者を決めることができる場合には,そのバックグラウンドに留意し,対立的な意見が出てくるようにメンバーを定める。この人選でパネルが成功するか否かは半分以上決まる。
 2)ひとつの話題について,登壇者それぞれに意見を述べてもらうよう設計する。Aは○○さん,Bは××さんという分担制を採ったのでは,意見がからまないから。
 3)パネルは,当日の授業や学校の研究発表の内容について語ってもらうことから始める。授業,協議と全体会を接続するために。
 4)90分程度だと,3つぐらいの話題を定める。それぞれのパートの終わりには,そのパートの議論の内容を,パワーポイントを用いて図に整理して,聴衆に示す。
 5)パネラーの意見が一般論に終始している場合には,領域固有の議論を求める(例:それは思考力の育成でなくても当てはまりますね,思考力の育成に『特に必要となるもの』は何ですか)。
 6)パネラーには,長いコメントは避けてもらう。そのためには,各人に短めの時間での報告をお願いしておく。もし長いコメントになった場合は,それを要約してもらう,あるいは自らが要約する(例:それは,コミュニケーションの基礎体力をつけたいということですね)。
 7)パネラーが偏った意見を述べる場合は,逆は成り立たないのかと切り返す(例:「中学校の先生には小学校の授業の進め方を参考にしてもらいたい」とパネラーが述べたら,「では小学校の授業には中学校のどのような指導法を採り入れますか」とたずねる)。
 8)パネラーがひとつのコメントにたくさんの内容を盛り込む場合には,優先順位や軽重をはっきりさせてもらう(例:それでは,どれから始めればよいでしょうか)。
 9)学校の取り組みに関するパネラーのコメントが「点」(現状)に終始している場合には,それを線(過去の取り組みとの違い,それからの変化)や面(他校の取り組みとの異同)で聴衆がとらえられるように,補足する(当然,司会者は,学校の取り組みについて精通している必要がある)。
 10)頃合いを見計らって,当該校の教師や教育委員会にパネラーの意見に対するコメントも求める。

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Comments

勉強になります!

Posted by: ほそみ | 2004.12.01 at 10:37 PM

頭で理解できても、これを実際にやるって、とってもとっても難しい。
経験して、失敗して、はい上がるしかないんでしょうね。
あさって、30分だけですが司会をします。
がんばろうと思います。

Posted by: kanai | 2004.12.01 at 09:56 PM

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