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2005.02.22

あなたの学校の「総合と教科との連携」のレベルは?

 学習指導要領の一部改正によって,総合的な学習の時間と教科学習を接続させる営みを実現させることが,教師たちに強く期待されている。教師たちも,それに応えようとして,いくつかの試みを始めている。
 最も単純なものは,総合的な学習の時間の学習内容と教科学習のそれの関連性を確認する場合である。しかし残念ながら,それは,総合的な学習の時間の年間計画を作成する際の取り組みに限定されがちである(レベル1=努力を要する)。例えば,ある学年で水環境について学習する場合,それは,理科の単元○○と国語の教材△△に関係があるから,とりあえずそれを年間計画の「教科との関係」に記してはおく。しかし,実際の学習において,子どもたちに理科や国語の学習を想起させたり応用させたりする手だてや方策を教師たちが採るわけではない。
 総合的な学習と教科学習がより強く結ばれる場合には,教材や情報手段に共通性が確認される。すなわち,教師たちは,総合的な学習の導入場面に,あるいは追究場面で,子どもたちに,教科学習の成果を活用させているだろう(レベル2=おおむね満足できる)。例えば,バリアフリー,ユニバーサルデザイン(福祉)に関する学習を総合的な学習の時間に展開している場合に,社会科で学んだ地域の地形,施設等の設置状況をひもとくよう指示するといった場合がその代表となろう。
 総合的な学習の時間において,教科学習で培う子どもたちの能力・資質を充実させたいと教師たちが願う場合がある。それは,総合的な学習の追究やまとめの様式に教科学習の枠組みを導入し,自然な形で教科学習の復習が成立するよう,活動をデザインすることである(レベル3=十分満足できる)。先のバリアフリー等の学習を例にとれば,自分たちが住む町のバリアフリーについて追究した際に,フィールドワーク等により得た情報を地図にまとめる(社会),その大切さをポスターで訴える(図工・美術),それに配慮した施設の模型を作成する(家庭科,図工・美術)といった活動を教師が子どもたちに示唆すれば,子どもたちは,今日的な課題に関する問題解決的な学習を繰り広げながら,ごく自然に各教科の「技能・表現」を磨いていくことになろう。
あなたの学校の「総合と教科との連携」レベルは,どの段階だろうか?

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Comments

ごぶさたしています。教科との関連を整理することが最優先のように言っておきながらまだ取り組めていません。大変具体的なレベルを示していただきありがとうございます。まずは1から2を目指したいと思います。

Posted by: 婦木 | 2005.02.23 at 10:00 PM

自分自身は、レベル3のような取り組みは意図的に行っています。木原先生のようにシャープな分類はしていませんが、教科と総合との連携することで、時間数の確保でき、子どもたちの思考の流れがスムーズな展開ができる。結果、集中して取り組みやすい。さらに、節目節目の学校の行事やコンクールなどを活用して取り組み発信や評価を絡めて行くようにしています。しかし、最後の問いの、「あなたの学校の「総合と教科との連携」レベルは,どの段階だろうか?」というところは頭が痛いです。堀田先生のよく言われる、再現可能な形になっていないこと、無意識の中で行われていること・・・。自分自身、学校全体へはとても大きな課題です。

Posted by: tanichan | 2005.02.23 at 12:49 AM

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