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2005.03.25

コンテンツ・エキスパートとプロセス・ファシリテータ(『学校経営研究における臨床的アプローチの構築』北大路書房より)

 来春の刊行を目指す『教師が磨き合う学校研究』(ぎょうせい)執筆のため,またベネッセ教育総研との共同研究プロジェクト「総合学力・教育力調査」の発展を企図して,現在,学校経営研究について勉強中だ。その中で,小野他編著『学校経営研究における臨床的アプローチの構築』(北大路書房,2004年)に出会った。
 編者のお一人,佐古先生は,大阪大学人間科学部の大先輩(佐古先生は1期生,私は11期生)で,会えばお話をしていただける間柄だ。佐古先生の「学校経営研究における実践性追及の意義と可能性」に,自分の学校現場との関わりにぴったりの概念が紹介されていた。それが,コンテンツ・エキスパートとプロセス・ファシリテータだ。前者は,専門的知識の提供者。後者は,「(たとえば組織において)戦略を策定するプロセスを支援し,それが成立するよう支援するもの」である。
 常々,学校現場との関係性構築には,上記の2つの役割を使い分けたり,組み合わせたりするセンスが求められると私は感じている。ある学校の教師たちが例えば授業研究やカリキュラム開発に悩みを抱いているならば,モデルやシステムを提示したり,他校の例を紹介したり,施策についての情報を提供したりすることが自分に期待される。同時に,各学校の個別的問題の解決を助けるファシリテーション,例えば事後研における議論の整理役,研究紀要等の構成・内容の批評役を果たす必要がある。
『学校経営研究における臨床的アプローチの構築』の中では,それらが「区別」されていた。しかし,授業研究やカリキュラム開発,そしてそれらを通じた「教師の成長」に関する研究においては,その「統合」が目指されているし,共同研究はもちろん,一人の研究者にも両者を「往復」する態度と,それを実現させる力量が要求される。

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