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2005.03.30

『教育研究のメソドロジー 学校参加型マインドへのいざない』を読んで

 『教育研究のメソドロジー 学校参加型マインドへのいざない』(秋田・恒吉・佐藤編著,東京大学出版会)を読んだ。学校現場に関わる研究の方法論を整理した,いい本だ。我々(例えば,教育工学会の若手研)も教育実践研究の方法論に関する著書を執筆したいと考えていたところなので,「先を越された」という感じだ。執筆者のライフストーリーを提示する形で,学校に関わる研究の哲学や秘訣が語られている点が秀逸だ。
 ただ,私たち(例えば,水越敏行先生の下で学び,教育工学の見地から授業研究等にたずさわっている研究者)が営む教育研究を,この本の執筆者たちは,ほとんど視野に入れていない。やはり,我々は傍系なのか――。
 この本で記されている教育研究に比べて,私たちが着手しているものは,1)すぐれたモデルと言える教師や授業を対象とする場合が多い,2)対象に対してアクションを起こしながら,その特徴等を記述する,3)対象たる教師や学校もアクション・リサーチを展開している,つまり2重のアクション・リサーチである,4)研究者が試みるアクションとして,システムやプログラムの導入がやや強調されている,といった特色を持っているように思う。

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Comments

早速本の申し込みをしました.ライフストーリーに関しては私も興味を持っている分野であるので自分の研究にどういかせるかを考えながら読んでみます.

Posted by: いわさきちあき | 2005.04.02 at 12:10 PM

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