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2005.04.14

「総合的な学習の時間」の指導案のチェックポイント(『総合的学習を創る』No.179)

 明治図書より刊行されている『総合的学習を創る』の2005年5月号,No.179では,「総合らしい指導案」という特集が組まれている。私も,「総合の指導案-私のチェックポイントはここだ!」という小特集に,短い文章を寄稿した。
 「総合的な学習の時間」の指導案は,「ねらい」を踏まえていること,学校の全体計画に位置づいていること,自らの過去の授業や同僚の授業と連接していることが,その要件となることを主張した。全文を掲げておこう。

<それまでの「総合」,これからの「総合」との接点>
 大阪市立大学・木原俊行
 「総合的な学習の時間」(以下,「総合」)の指導計画や指導案(以下,指導案等)を点検するポイントは多岐にわたる。筆者は,「総合」の指導案等を手にした際に,目標が学習指導要領に記された「ねらい」を踏まえているか,教師の指導と子どもの自律的活動のバランスが保たれているか等を注視するようにしている。 
 ただし,筆者は,それらの点検を,当該授業の「学校としての全体計画」における位置を確認しながら,進めるように留意している。「総合」の目標や内容等は,学校を単位として定められるべきものだ。一時間や一単元の学習で,「総合」のねらいのすべてを満たす必要もないし,そこであらゆる類の学習活動に子どもが従事できるわけでもない。一時間の「総合」の授業は点であり,それは,学校カリキュラムという立体のごく一部に過ぎない。
 「総合」の指導案等では,それまでの「総合」,これからの「総合」との接点が表明されるべきだ。例えば,育成を図る能力・資質について,あるいは子どもたちが取り組む課題について,さらには,学習活動や評価等について,授業・単元・学年間の連続性,発展性を記述してもらいたい。特に,同僚による「総合」の授業と私のそれとの関係,その妥当性がたっぷりと語られている指導案等は,「総合」の真の豊かさを体現していると思う。

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