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2005.04.15

教師をやる気にさせる論文

 先日,大阪市立大学・大学院文学研究科が編集・刊行している『人文研究』第56巻に,拙稿「カリキュラム・コーディネーターの方策と力量形成過程についての考察」が掲載された。この論文は,ある「総合専科」教師,すなわち「総合的な学習の時間」に同僚とパートナーシップを築いて,自校の総合的な学習のカリキュラムの開発,運営に尽力するミドルリーダーの力量とその形成過程に関するインタビュー調査等の結果をまとめたものだ。
 論文の抜き刷りをお世話になったM教師に贈呈した。どのような感想を抱かれるか,果たして当事者の実感に添った記述に仕上がったのか,けっこう不安だった。一昨日,M教師から手紙が届いた。「ここまで分析されるのですね,びっくりです。――中略――木原先生の論文を読んでやる気が出てきました。」と記されていた。ほっとしたし,私自身も勇気が湧いてきた。
 タイトルに象徴されるが,『人文研究』は学術雑誌であり,私は,それを意識して,かなり難しい表現と学術研究の報告スタイルを論文にて採用している。けれども,たとえ一人の教師であっても,論文が彼/彼女をやる気にさせたのであれば,研究を文章にしたため,オープンにした甲斐がある。新たな実践を導く研究を計画・実施できたのだと胸をはれる。調査でお世話になったM先生,本当にありがとうございました。

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