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2005.04.10

「競争させれば学力は上がるのか?」(『世界』5月号を読んで)

 『世界』(岩波書店)5月号に,「競争させれば学力は上がるのか?」という特集が組まれていた。私も購入し,「劣化する学校教育をどう改革するか」(佐藤学),「誤読/誤用されるPISA報告」(岩川直樹)などを読んだ。
 例えば,佐藤氏は,ドリル型の学習,習熟度別指導等を批判的に検討しながら,「上すべりの『学力低下』論はもうやめよう――(中略)――学校と教室の事実にリアルなまなざしを向けて,子どもたちと教師たちの沈黙の悲鳴に耳をすまし,子どもたちの学びを支え励まし,教師たちの尊厳と創意を支える具体的な方策を模索する必要がある」と訴える。このような主張に(すべてではないけれども)共感すると同時に,私には,氏の指摘の中で,「最も興味深かったことは,PISAにおいてトップを獲得したフィンランドとTIMSSにおいてトップを獲得したシンガポールとの対比である」(p.113),「教職専門職大学院」は,現在のところ教師を「専門職(professional)としてではなく「実務家(business specialist)として教育する大学院として構想されており――(後略)」(p.119)といった「教育改革の見方」が参考になった。

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