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2005.05.16

教師は「学習スキル」を指導していないか?

 16日,担当している講義,教育学演習Ⅳで,学力向上に関する文献を購読した。今日は,学力向上のためには「学習スキル」を子どもに指導する必要性,そのための機会の拡充(例えば,学習法に関する特別セミナーなど)に関するものであった。
 ここ数年,学力向上を志向した学校に行く回数が増えているから,「学習スキル」の重要性には賛同できる。ただ,本日学生と購読した文献には,教師たちはそれに気づいていない,あるいは気づいていてもそれを展開する時間的余裕がないなどのくだりがあったが,それには異論を呈したいと思う。例えばノートの取り方,テストの復習の仕方,プリント類の綴り方,問題解決的な学習の手引きなど,今日,小中学校の教師たちは,児童・生徒に向けて,「学習スキル」の重要性を説き,その方法論を示し,そのツールやシステムを提供している。実際,私たちがベネッセ教育研究開発センターと共同で実施した,教師たちへのアンケート調査でも8割前後の教師たちが「学習スキル」の育成に向けた手だてをこうじていると回答している。学生たちに自らの経験をひもといてもらっても,「学習スキル」にあたるものを教師から指導してもらったという振り返りが少なくなかった。
 教育書の解説と教育現場の実態との間に生じる,ちょっとしたズレを今日も感じた。

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