放送番組の活用による「社会的な思考・判断」(第28回なにわ放送教育研究会にて)
9日,NHK大阪で,第28回なにわ放送教育研究会が開催された。今回は,5年生社会科『とことん見聞録』「外国からの食べもの」を活用して,子どもたちに,社会的な思考・判断を繰り広げさせる実践のデザインについて議論した。
実践者の松浦さん(枚方市立五常小学校)の構想は,番組を材料として,食料の輸入に関する判断を子どもたちに促すものだ。ところが,番組で扱われた食材が「アーティチョーク」という,あまり目にしないものだったから,その是非について議論が紛糾した。
私は,子どもに,人々の高級志向,生産者とレストランとの連携などの判断材料を番組によって提供するように展開すれば,食料の輸入についての発展的な学習にこの番組を活用できると解説した。
参加者全員,「使いにくい」という感想を漏らしたが,松浦さんは,選択視聴や部分視聴にはしたくない,クラス全員に視聴させたいと力強く宣言した。
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