« 全放連・学力向上プロジェクトの研究授業(第1弾)その2 | Main | 3コマ連続の研究授業(広島県府中市立上下北小学校の校内授業研究) »

2005.06.20

学級の人数は何人がよいのか(『親と教師で考えるこれからの学校2 少人数指導習熟度別指導』(加藤幸次著,ヴィヴル)から)

 今年度前期,学部の演習では,『学ぶ意欲とスキルを育てる』(市川伸一著,小学館)とともに,『親と教師で考えるこれからの学校2 少人数指導習熟度別指導』(加藤幸次著,ヴィヴル)をテキストに用いている。前者を既に読破し,本日は,後者の第2章の内容を報告してもらい,それについて議論を繰り広げた。
 第2章の内容は,学級の人数についての欧米,日本の調査結果に関するものだ。一般に,学級の人数が少なくなるほど,特に20人を切るあたりから,子どもたちの学力等が高まる。教師も自らの指導に満足感を抱ける。しかしながら,学力等の向上は,指導スタイルの改善を伴わないと実現しないというものだ。
 演習の終わりに,学生たちに,「それでは,例えば小学校ならば,学級規模はどれくらいがいいと思いますか?」とたずねた。多くの学生が20人ほどだと回答する中,私が期待した回答を呈してくれた学生が1人いた。それは,「学年,教科・単元の内容等によって,理想的な学級規模は変わります。」というものだ。終戦直後,1学級70人で授業を実施することもあったという。施設・設備が整っていなかったから,そうならざるをえなかったのだろうが,当時の教師たちが,その時がもっとも充実した授業ができたと回顧している文献を目にしたことがある。いたずらに過去を美化することは避けねばならないが,私は,教育の営みは,画一的にならない方がよいという信念を,指導教官だった水越先生からたたき込まれ,また,それを学校現場との関わりの中で実感してきた。学級規模も例外ではないと思っている。

|

« 全放連・学力向上プロジェクトの研究授業(第1弾)その2 | Main | 3コマ連続の研究授業(広島県府中市立上下北小学校の校内授業研究) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15012/4640072

Listed below are links to weblogs that reference 学級の人数は何人がよいのか(『親と教師で考えるこれからの学校2 少人数指導習熟度別指導』(加藤幸次著,ヴィヴル)から):

« 全放連・学力向上プロジェクトの研究授業(第1弾)その2 | Main | 3コマ連続の研究授業(広島県府中市立上下北小学校の校内授業研究) »