« まもなく「虎の穴」OB会 | Main | 教師による研究論文(野田敏孝『初めての教育論文』北大路書房から) »

2005.07.18

「確かな学力」の自校課題化とそれを促すモデル・ツール・システム・プログラム等(学力向上と教育工学の第2の接点)

 日本教育工学会・第21回全国大会のシンポジウム2「学力向上と教育工学」に登壇することは一昨日も述べたとおりである。その準備として,今日は,学力向上に関する文献をもう一度調べてみた。
 例えば,高階玲治編著『自ら学ぶ「確かな学力形成」力』(ぎょうせい)には,「中教審答申による『確かな学力』の自校課題化」という節が設けられていた。そこでは,「読み・書き・計算」を重視するタイプ,学力保障と成長保障を同時に図る「指導と評価の一体化」タイプ,「教科の構造や内容の系統性」を見直して学習の充実を図るタイプ,「社会を生き抜く力」を重視するタイプなどの学力の捉え方が紹介され,同時に,「学校として適切な教育課程を編成し,『確かな学力』の形成を図ることは,使命であり最重要の目的であるが,その達成のためには,自校が,いかなる『学力観』に立ってきたか,『中教審答申』のいう『確かな学力』」観からみて,その妥当性はどうか,などを再考することは不可欠である。」(p.21)という主張が繰り広げられていた。
 こうした提言に接して,学力の多様性・多元性,それを向上するためのアプローチは学校を基盤とするものであることは,そろそろ共通理解できる段階になったと思う。そうすると次は,そのプロセスの概念や手続きのモデル化,そのプロセスを成立させるツールやシステムの開発,そのプロセスを運用するための組織開発及び能力開発(研修プログラムの開発)などのデザインや企画・運営等が期待される。ここに,学力向上と教育工学の第2の接点がある。

|

« まもなく「虎の穴」OB会 | Main | 教師による研究論文(野田敏孝『初めての教育論文』北大路書房から) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« まもなく「虎の穴」OB会 | Main | 教師による研究論文(野田敏孝『初めての教育論文』北大路書房から) »