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2005.07.05

理科におけるコミュニケーションのあり方(広島県府中市立上下南小学校の授業から)

 5日,広島県府中市立上下南小学校を訪問し,同校の校内授業研究に参加した。近年,広島県は,「ことばの教育」の推進に力を注いでいる。それを踏まえて,この学校も,国語科を中心に,子どもたちのコミュニケーション能力の育成を学校研究のテーマに掲げてきた。
 今年度,同校の教師たちは,これまでの学校研究の財産を生かしながら,各教科等における「伝え合う力」の活用に,実践研究を発展させようとしている。今日は,総合(6年),理科(5年)において,子どもたちの交流活動や発表場面が導入された。
 後者の理科では,子どもたちは,ヒトやメダカの誕生について調べたり考えたりしたことを,分かりやすく伝えようと努力していた。理科固有の論理,すなわち(自然)科学的な根拠に基づいた発表内容の構成,事実と考察との区別,発表内容を強調するための図表等の活用に彼らは腐心していた。DSC09495

 ただ,授業者は,それらに加えて,性教育や生命教育にも関わる内容,例えば生命誕生の尊さなども扱いたかったようだ。だから,子どもたちは,前記の発表だけでなく,例えば,赤ちゃん誕生時の家族の喜びを劇化して示したりもした。授業後の協議では,この点を切り口にして,理科におけるコミュニケーションのあり方について,ずいぶんと議論した。理科のねらいや内容を深めるのならば,つまり,ある種の発展的な学習においては,生命誕生に関する科学的な説明だけでなく,それを自分の誕生や成長と重ねて報告すること,だからより多様な方法が導入されることもありうるという共通理解に至った。

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