「授業研究論特講」(和歌山大学教育学部での集中講義)始まる
本日から,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義が始まった。
講義は,大きく5つのパート,「総論」(授業研究の意義,授業研究の類型-その目的,主体,分野,方法等-),「授業の設計・実施・評価」,「授業研究と教育メディア研究」,「授業研究とカリキュラム開発」,そして「授業研究と教師の成長」に分かれる。
本日は,「総論」と「授業の設計・実施・評価」について,理論を語った。前者では,自分の研究のスタンスを紹介しつつ,稲垣・佐藤による授業研究の枠組みを導入して,授業研究の体系を整理し,それらと受講生の関心を関連させた。また,後者では,授業の設計・実施・評価の円環的関係を示しつつ,特に授業設計の理法(目標と指導法の関連性)と技法(診断バズ,思考のルートマップなど)を紹介した。
受講生は少ないが,さすがに教員志望が強く,私の話を熱心に聞いてくれたし,それを自分の興味に関係づけて考えてくれた。
講義終了後,集中講義に誘ってくださった野中先生や現場の先生方と食事を共にしたが,野中先生たち実践センターの方々と和歌山の教育現場との強い絆,太いパイプを見せられて,自分も地元,大阪の先生方ともっと協力関係を築かないといけないと感じた。
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