« 学力向上をめざした授業実践(日本教育工学会第21回全国大会・シンポジウム1B) | Main | 日本教育工学会第21回全国大会終わる »

2005.09.25

学校を基盤とする学力向上アプローチ(日本教育工学会第21回全国大会のシンポジウム2を終えて)

 24日,日本教育工学会第21回全国大会の2日目,「学力向上と教育工学」というタイトルのシンポジウムが開催され,私は,「学校を基盤とする学力向上アプローチ」と題する提案をおこなった。
 まず自己の研究の枠組みやスタンスを語った後,学力の総合性・多元性,また学力を育成する主体とその方法論の多様性という自らの報告の前提を述べた。次いで,それを総合学力研究会による学力調査・教育力調査の知見で確認した。そして,最後に,これらの前提と知見を踏まえながら,学力向上へのアプローチは学校を単位として個別的にプランニングせざるを得ないのだから,その意思決定を支援する道具(例えば授業や学校評価基準表など),教師たちの意思決定能力を高めるための研修プログラムや同システムの開発などが,学力向上に対する教育工学研究の貢献であると主張した。
 しかし,ある程度予想されたことではあったが,やはり議論の中心はIT活用や情報教育の取り組みになった。そこで,私は,確かにそれらは学力向上に対する重要な術である,だからこそ,その導入や普及においては各学校における実践の文化や歴史を尊重すべきだと,あらためて主張した。
 フロアの皆さんは,どうお考えになっただろうか――。
 提案で用いた資料は次のとおり。「kihara05.9.24.pdf」をダウンロード

|

« 学力向上をめざした授業実践(日本教育工学会第21回全国大会・シンポジウム1B) | Main | 日本教育工学会第21回全国大会終わる »

Comments

学会,お疲れ様でした。いつもblogを読まさせて頂いております。懇親会で少しお話をさせて頂いた者です。
私も先生のお話を伺い共感させて頂きました。どうもIT活用というテクノロジー的な話が先行していて,教育の部分が幾分か軽んじられているような気がしています。もっと教育の本質的な部分にも目を向けていかなければならない気がしています。
今後ともいろいろと勉強をさせてください。

Posted by: 小川 | 2005.09.26 at 07:26 AM

シンポジウム聞きました。「学力向上に王道なし」は、まさにその通りだと実感しております。また、そのための「教員研修」は、極めて重要だとも思います。
 現場では、 ITを「飛び道具」のような特殊な道具だと思っている人も多いように思えます。結局は、授業研究が大切であるのにもかかわらず・・・。
 非常に整理されたお話で、とても共感を覚えました。ありがとうございました。

Posted by: 前田康裕 | 2005.09.25 at 06:38 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 学力向上をめざした授業実践(日本教育工学会第21回全国大会・シンポジウム1B) | Main | 日本教育工学会第21回全国大会終わる »