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2005.09.03

教育実践研究の方法論(梶田叡一『教師・学校・実践研究』金子書房から)

 先日,兵庫教育大学学長の梶田叡一先生に,最近のご著書『教師・学校・実践研究』(金子書房)を謹呈していただいた。これはきっと,こうしたテーマをもっとしっかり勉強しなさいというお達しだと考え,電車の中や出張先のホテルで読んだ。
 著者で繰り広げられる教師論,学校論は大変示唆に富んでいるが,やはり私にとっては,教育実践研究の方法論に関する叙述に感じるものが多かった。日頃,自分が学校現場と関わる中で注意,意識していることを整理して語ってくださっているからだ。例えば,次のような点である。
 ・一般に人間研究においては,自分自身を対象に人間理解を深めていこうとする第一人称的アプローチ,誰か親しい相手についての研究から人間理解を深めていこうとする第二人称的アプローチ,「一般に人は……」ということで相互主観的で公共的な視点を重視した研究によって人間理解を深めていこうとする第三人称的アプローチの三種を区別することができる。(p.147)
 ・第二人称の教育研究とは,親しい教師なり学習者なりに密着し,その人についての資料を集めて吟味・検討し,「この人の場合……」という形で,その人にとっての教育体験を明確にし,意味づけ,またそれを土台にその人の具体的な活動に役立つ何かを開発・創出していく,というものになるであろう。(pp.153-154)
 自分もいつか,教育実践研究の方法論に関する著書を上梓し,それを世に問いたいと思う。いつになるか,そんなことができるのか,自信はないが――。

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