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2005.09.08

学校研究=学校の共同研究の目的(安彦忠彦「学校の教育研究」から)

 なんのために,教師たちは,学校研究=学校における共同研究に取り組むのか。カリキュラム研究の第1人者たる,安彦忠彦先生は,「学校の教育研究」(水越・永岡編『学校の教育研究』,ぎょうせい,1995年)の中で,次のように,この問いに答えている。
 「学校の共同研究」の目的は,「教師間の意見交換による相互向上と,他の教師への研究成果の分かち合いの努力と経験」にある。(p.11) 学校における教育研究が,「教師の力量形成」や「同僚性の拡充」にあることを簡潔明瞭に示している。ただし,この著書が刊行されてから10年。学校における共同研究の目的にも,新たな色が加わるべきかもしれないとも思う。例えば,説明責任,あるいは,少人数指導や合科的指導等の共同的授業づくりの浸透など,現在,教師たちは,「共同研究」を企画・運営せざるを得ない状況に追いやられている。また,その可能性や意義,過程を,保護者や児童・生徒自身に了解してもらう必要にも迫られている。
いずれにしても,学校研究のテーマやスタイルには,普遍的な要素と時代性を帯びる要素があることは間違いないだろう。

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