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2005.10.04

国語教育とメディア・リテラシーの育成(広島県府中市立南小学校の実践研究)

 4日,広島県府中市立南小学校の校内研修会に参加した。同校は,「確かな学力の育成-コミュニケーション能力の育成を通して-」という研修主題を掲げ,国語部会と算数部会を設けて,実践研究に取り組んでいる。11月25日には,研究発表会を催すが,全クラスで授業が公開される。
 今日は,1年生の算数と5年生の国語の授業を見学し,そのデザイン等について,全員で議論した。広島県は,「ことばの教育」を標榜しているが,同校もそれを実践化すべく,読書の機会を数多く子どもたちに提供しているし,そのための環境も整えている。さらに,辞書の活用,伝え合いのルールの徹底,スキルの指導など,同校の教師たちは,コミュニケーション能力の基礎を培うための手だてを十二分に発揮している。
 さらに,学校の特色ある実践として,国語科におけるメディア・リテラシーの育成,それを重視する姿勢があげられよう。同校の研究計画や授業プランのどこにもそんな言葉は登場しないが,例えば本日の5年生の授業でも,短詩の本文からタイトルを推測する活動が展開された。また,11月の研究会の指導プランも見せてもらったが,「アップとルーズ」について検討する学習,ひとつの絵から様々な物語を創造する学習などが構想されていたDSC00563
 教科書にメディア・リテラシーに関係が深い教材文が登場して,国語教育とそれとをオーバーラップさせやすくなったからであろうが,メディア・リテラシーの育成に関わる授業を研究発表会の折に3,4本も連続して公開するのだから,厚みがある。これは同校の国語教育,ひいては学校研究の特色になるのではないかと考えた。ちなみに,同じ市内の上下北小学校,上下南小学校にも,私は足を運んでいる。そして,コミュニケーション能力の育成を研究の柱,少なくともそのひとつに掲げている。しかし,メディア・リテラシーの育成は,それらの学校の国語教育の強調点ではない。だから,それを大切にして,南小学校の学校研究の持ち味にしてもらえるといいなと思った。

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