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2005.10.23

やっぱり食育?(2005年度英国調査)

 先日も記事に載せたように,ロンドンの21日午後,Anson Primary Schoolを訪問し,教室を観察するとともに,同行の校長が従事している,Primary Leadership Programのフレームワークや内容についてヒアリングした。
 それに先だって,ランチをごちそうしていただいた。子どもたちが食べているものを私たちも口にした。写真のようなメニューだ(ちなみに係の方に,「人参は食べるのが苦手なので――」と言って避けてもらった)。DSC00905 DSC00908 同校では,5年ほど前まで,チップスなどを提供していたが,健康等に配慮し,ジャンクフードの割合を極めて低くしたそうだ。いわゆる食育の重要性は,グローバルに進んでいる
 私は,教育の営みは,その地の文化や歴史を尊重して,そのあり方を構想すべきだという信念を持っているが,「食」のような人間,生命の根幹に関わる問題は,普遍性を帯びていることも間違いない。
 ついでながら,英国の小学校は,ダイニングルームが設置され,普通教室ではなく,そこでランチを食べる。ダイニングルームはそんなに大きくはないので,子どもたちは,学年等の単位で「順番待ち」して食事時を迎える。食と学習の空間を分離するのは望ましいことであると思うが,この「順番待ち」はけっこう大変だ。
 また,準備はすべて職員がおこなうので,日本の子どもたちが給食のバケツやトレーを運ぶような姿は,彼の地では目にしない。これも,子どもたちや教師の負担を減じることにはなるが,ある意味では,集団で協力してものごとを進める機会が少なくしているとも解釈しうる。給食1つをとってみても,事は,そう単純ではない。

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Comments

「やっぱり食育です.」?マークは不要です.ご無沙汰をしております.昨年秋に食育の調査でリバプールへ行ってきました.その発表原稿をまとめている最中の息抜きに,「英国,食育」でホームページを検索したら,木原先生のページが最初にでてきました.「調理技能の習得を中心に据え,早期からの食育の必要性」を主張してきた私にとって,心強いページの発見でした.食育推進の応援,宜しくお願いします.

Posted by: 鈴木洋子 | 2006.03.07 at 01:08 PM

無事ご帰国され何よりです、お疲れ様でした!
おっしゃるとおり、日本に比べてお当番や係の仕事がありません。階級社会の名残りか、掃除や料理は使用人がやるもの、役割分担という風潮があるかも。だから大人になっても出来ない人が多いのか?
若手人気クックジェイミー・オリバーが健康的なランチを推進し、政府からも補助金が出ることになりました。英国でよく聞くのは、せっかくお金が出てもそれをうまく使わなかったり、使い道が曖昧になってしまうケースがあるよう。使う人の手腕によって命運が別れるというか。ちゃんと子供達のために有効に使われることを望みます。

Posted by: ますみ | 2005.10.25 at 11:14 PM

イギリス、私も行きたかったですー。
給食が良くなってきたのは、ジェイミーオリバーの給食プロジェクトのおかげでしょうかね。
それまでは、すっごいひどい給食だったと
聞きました。(一人分45円とかの)
ブレアをも動かして、予算をしっかり得て、
給食の改善と食育のプログラムを
進めているようです。
ちょっと興味あります。

Posted by: はっとる | 2005.10.25 at 04:32 PM

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