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2005.11.03

IT活用の自然体(広島県府中市立上下南小学校の公開授業から)

 昨日の記事でも紹介したように,2日,広島県府中市立上下南小学校の教育研究会が催され,6つの授業が公開された。そのうち,2年算数,3年音楽,4年社会において,コンピュータやプロジェクターなどのIT活用が試みられた。
 この学校は,コミュニケーション能力の育成,それを通じた思考・判断の充実を研究主題に掲げており,IT活用を特に意識しているわけではない。それでも,不思議に,授業の構想を練り,研究授業を重ねていくと,写真のような学習場面を設けるようになる。DSC01260 これは,4年生社会科において,教師が,交通安全対策をこうじなければならない場所をスライドショーで提示したり,交通事故が起こった場所を地図で確認したりしている様子だ。
 どの教師も,指導案に,コンピュータとも,IT活用とも記していない(黒板を使うなんてわざわざ書かないのと同じ理屈だ)。彼らの関心事が,IT活用ではなく,それらによって促される,「子どもたちの豊かな意見交換の成立」や「確かな思考・判断の獲得」にあるから,そうなるのだろう。この学校では,そうした角度からの授業改善を重ねてきて,ここ1,2年の間に,IT活用が静かに,しかし確実に普及してきた(ちなみに,この3学級の教師たちの教職経験年数は平均して25年を越える――)。
 先の訪英では,イギリスの学校における,IT活用の日常化を目の当たりにしたが,この学校の教師たちも,それに匹敵する実践を展開している。いや,ICTマネージャーがいない,教室にマグネットスクリーンがない状態で,IT活用の自然体が成立しているのだから,授業改善とIT活用のいい関係を教師たちが,彼の地の教師たち以上に会得しているのではないか。

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