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2005.11.23

「成長する学校」

 昨日,志水宏吉著『学力を育てる』(岩波新書)を紹介したが,実は,志水先生とはちょっとした知り合いだ。志水先生の依頼である中学校の実践研究をサポートしたこともあるし,今も,とある委員会に同席させていただいている。
 それゆえ,何度か,学校論とか授業論について意見を交換する機会があったし,その際には,志水先生の「力のある学校」には,賛同する部分が多いと感じた。私が理想とする学校も,確かに,「力のある学校」のように,「教師集団のチームワーク」が機能しているし,「集団づくり」を大切にしている。「総合力が高い」という特徴を有している。
 ただ,私は,「効果」以上に,学校の「成長志向性」を,学校を眺める際の指標としている。「成長する学校」とは,授業やカリキュラムの改造に研究的,挑戦的,そして継続的に取り組む学校である。自らの授業の振り返り(リフレクション)と見直し・改善(アクション)に教師たちが共同的に取り組み,それらをいっそう充実させるために授業や学校を公開し,その工夫改善をアピールし,他者に批評してもらう姿勢を持つ学校である。
 「荒れ」や低学力問題が確認されなくても,こうした創造的活動を教職の楽しさ,豊かさであると考え,それに時間とエネルギーを費やしている学校は数多い。そして,残念ながら,その成果が学力調査結果のような形で顕在化していないけれども,訪問して授業を拝見して,「ああ,いい学校だ」と実感できるケースも少なくない。教育実践のよさが学力調査等の結果に反映されるとは限らない。それは,あまりにも多くの変数に規定されているからである。

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