« eCCプロジェクトの縦断的評価 | Main | あの学校は今,どうなっているだろう »

2005.12.09

我が国と英国の学力向上(山口二郎著『ブレア時代のイギリス』岩波新書)

 先日,山口二郎著『ブレア時代のイギリス』(岩波新書)を購入して,読んだ。この本の中に,「教育立国の理想と現実」という節が設けられているからだ。彼の地を何度も訪れ,学校現場にも足繁く通った自分の印象とこの本における著者の指摘は,かなり整合的であった。特に次のような叙述に,それは顕著である。
 ・労働党政権の教育政策は,経済政策の観点からの競争力強化と,社会正義の観点からの公平性の追求という二つの顔を持っている。(p.54)
 ・学力低下にショックを受けて基礎学力向上に国を挙げて乗り出すという点で,イギリスは日本の数年先を走っているように見える。日本では掛け声と精神論が幅を利かし,教育現場に苦労が押し付けられるのに対して,イギリスでは人的物的基盤の強化に大きな資金が投入されている。また公立学校の強化によって低所得者層に対するより手厚い支援を行っている点も高く評価できる。(p.55)
 我が国と英国の学力向上の営み,その異同がきれいに整理してあると思う。

|

« eCCプロジェクトの縦断的評価 | Main | あの学校は今,どうなっているだろう »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« eCCプロジェクトの縦断的評価 | Main | あの学校は今,どうなっているだろう »