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2006.02.24

番組の性格や特長を生かした授業づくり(第36回なにわ放送教育研究会での実践報告から)

 23日,NHK大阪で,第36回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,あるメンバーが「おもりが動くとき」(選択単元)における番組「サイエンス・ゴーゴー」の利用について,紹介してくれた。
 彼は,昨年度から,社会科や理科において,番組利用を基盤とする習熟度別指導(教師1人で習熟度別の複数のコースを指導する)の実現に腐心している。それらは,算数等を対象とする習熟度別指導しか念頭にない実践者が少なくない中で,極めてユニークな実践的提案だ。
 今回,報告があった実践は,3本の番組を利用する。第17回『おもりの動きを調べよう』,第18回『振り子のきまり』,第19回『おもりの働き』である。松浦教諭は,第17回を導入で用いて,視聴後に「実験計画における条件統制」に関する形成的評価を実施し,その結果に応じた2つのコースを準備している。あるコースは,教師がていねいに実験計画を指導するもので,もう1つのコースは,第19回の番組などをてがかりに,より複雑な条件統制について自主的に学ぶコースである。単元の終末では,クラス全員で第18回の番組を視聴し,学習の共有化を図る。
上述したような単元構成は,一応筋が通っている。しかし,私は,疑念を呈した。それは,「第17回の番組の性格を読み間違っているのではないか」ということであった。第17回の番組は,「衝突」や「振り子」に関する興味・関心を喚起し,子どもたちが内容を選択する際の指針を提供することが目指されている。科学的な理解や思考・判断ではなく,関心・意欲・態度をターゲットとする構成なのだ。それを生かすならば,同じ個に応じた指導でも,習熟度別ではなく,興味・関心別のコースが用意されるべきであろう。
 放送教育は,良きにつけ悪しきにつけ,「まず番組ありき」である。私は,番組の性格や特徴を生かした授業づくりの重要性を繰り返して主張した。

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