情報モラルの学習の今日的展開(千早赤阪村立赤阪小学校の授業から)
23日,大阪府南河内郡千早赤阪村立赤阪小学校で,情報モラルの学習を見学した。同校は,村内の他の小学校,幼稚園,そして中学校と今年度より3年間,研究開発学校の指定を受け,英語科や情報科のカリキュラム開発に着手している。
4年生の子どもたちが,「ネット社会の歩き方」のアニメーションを題材として,インターネット上には情報モラルに反するページがあること,特に個人情報の保護には留意すべきであることを確認していた。
子どもたちは,例えば名前や住所などの入力を求められたら,それを問題視することは,学習前から理解していた。個人情報といった用語も何名かの子どもは知っていた。
子どもが頭では分かっている内容を,さらにどう指導すればよいのか。もし知識を充実させたいのであれば,利用の便利さとの兼ね合い,情報モラルに反するページのレパートリー,その巧妙なデザインなどに踏みこむのがよいだろう。態度変容を目指すのであれば,実際のトラブル,その怖さを実感できる実話にふれさせるとか,チェックリストを用いて自らのインターネット利用を点検させるといったアクションが用意されるのが望ましかろう。
子どもたちは,情報モラルについての知識をある程度持っているのだから,それを前提にした指導の再構築が期待されよう。
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