デジタル・コンテンツの利用に関する調査(ベネッセ教育開発研究センター「指導の状況に関するアンケート」)
指導している大学院生の修士論文に関係するので,ベネッセ教育研究開発センターを事務局とする共同研究の各種調査中の「指導の状況に関するアンケート」において,デジタル・コンテンツの利用に関する質問を設定してもらっている。それは,まず,「(1)あなたは、授業の中でデジタル・コンテンツをどの程度活用していますか?」と利用の程度をたずねる。そして,「)活用している・まあ活用している」と回答した方に次のような質問を重ねる(回答の選択肢は省略)。
(2)授業でデジタル・コンテンツを活用してみて、全体として、デジタル・コンテンツの活用の効果についてどう感じていますか?
(3)どのような形態のデジタル・コンテンツを活用していますか?1つ選んでください。
(4)1年間のうち、授業でどれくらいデジタル・コンテンツを活用しますか?
続いて,回答者にデジタル・コンテンツを利用した典型的な授業を念頭に置いてもらい,次のような質問を投げかける。
(5)その授業では、どのような目的で、デジタル・コンテンツを活用していますか?
(6)その授業の学年、教科(総合的な学習や特別活動含む)、単元等は何ですか?
(7)その授業では、誰が、どのような場面で、デジタル・コンテンツを活用しましたか?
(8)その授業では、デジタル・コンテンツを授業のどのような場面で活用しましたか?
(9)その授業では、どの程度の時間、デジタル・コンテンツを使いましたか?
(10)その授業では、どのような教室でデジタル・コンテンツを活用しましたか?
(11)デジタル・コンテンツを活用したことで得られた成果や今後の課題があればお聞かせください。
最後に,(1)で「あまり活用していない・全く活用していない」と回答した方に,その理由をたずねる。
(12)デジタル・コンテンツを活用したことがない理由をお聞かせください。
ベネッセの調査は,IT活動指導や情報活用能力の育成を研究テーマとする学校を対象としているわけではない。「学力向上」を標榜する学校を対象としている。だから,これらの質問への回答傾向によって,デジタル・コンテンツの利用と学力向上との連関がより一般的な動向として明らかになるだろう。
The comments to this entry are closed.
Comments