自己研修と学校の仕事の兼ね合い
昨日,東京・渋谷のNHKで,なにわ放研(なにわ放送教育研究会)VS 全放連(全国放送教育研究会連盟)の実践報告合戦が催されたことは,昨日もブログでレポートしたとおりである。研究会終了後,慰労会があったが,そこで,若い教師の悩みを聞いた。放送教育研究会の研究授業等を引き受けたり,全国大会の運営を担当したりしていると,同僚から「足並みを揃えないといけない」とか「学校を空けすぎる」などと非難めいたことを言われると。
話を聞いてみると,彼女がなにか特別なことをしているわけではないが,自己研修についての価値観が異なる教師からすると,違和感があるのだろう――。
そのような「足をひっぱる教師なんて無視すればよい」と言うのは,簡単である。しかし,私は,そのような同僚の意見もいくらかは参考にすればよいし,自己研修と学校の仕事は,一定程度の経験と力量を有する教師であれば,両立すると考える。一方を尊重すれば他方がないがしろになると思いこむ必要はないと,彼女にアドバイスした。もちろん,例えば出張するか,それとも学校にとどまって他の教師の取り組みに協力するかといった葛藤状況に遭遇することはあろう。微視的には迷うだろうが,例えば大会当日運営にたずさわれなくても準備段階で手伝うことができればそれでよいし,逆に思い切って出張するのであれば,その日までに同僚の取り組みに協力しておけば少しは風当たりも小さくなろう。
自己研修と学校の仕事の兼ね合い,そのさじ加減は難しいが,いい意味で「よくばって」,たくさんのことを吸収してもらいたい。がんばって,K先生。
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Comments
> 自己研修と学校の仕事は,一定程度の経験と力量を有する教師であれば,両立すると考える
まったく同感です。
Posted by: ほりたん | 2006.04.02 11:36 PM