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2006.05.31

「伝え合う力」を高める-評価規準の作成と運用-

 30日,京都市立仁和小学校の校内研修会に参加した。同校は本年度,昨年度の引き続き,京都市教育委員会の指定を受け,「伝え合う力」の育成を主柱とする情報教育の実践研究に取り組む。その一環として,2年生算数と6年生国語の研究授業が実施された(私は国語だけ参加)。Dsc03994 6年生の国語は,学級討論会を開くものであった。「動物園で動物を飼うのはよいことである」という論題に対して,肯定派,否定派,聴衆,そしてチェック係に分かれる。授業の導入において,指導者は,子どもたちに,話し方,聞き方のポイントをていねいに確認していた。評価規準の作成,子どもとの共有化が板書,ノート,掲示などで重層的に試みられていた。子どもたちは,それらを意識して,本時の活動に取り組むし,そのふり返りにもたずさわる。本時で満たされなかった点を踏まえて次時の課題を明確にする。それらに基づいて子どもたちの様子を観察し,指導者は,時には子どもの活動に口を挟む。チェック係の子どもが評価規準を活用して,その役割を果たしていたことは多くの説明を要しないであろう。
 評価規準を指導者が意識することが「伝え合う力」を高めるためにとても大切であることを具体的に示してくれた授業であった。Dsc04009 なお,討論の進行をビデオクリップ(他校の子どもが取り組んでいる様子)で示すという,ICT活用のスパイスも効いていた。
 同校の研究発表会が,12月8日(金)に催され,全学年の授業が公開される。多くの方の参加を期待したい。

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Comments

 「学級討論会」と表現されていますが,一般的に言われているディベート的な話し合いではないかと察しました。これが適当ならば,やや否定的な考えを申します。
 小学生にとってディベートは適切な言語活動でしょうか?小学生は,客観的な知見をもつことができない発達段階です。まして,他者に対する取材活動を十分にしないままのディベートが多い昨今です。実際は,主観的な発言でディベートが行われており,このような言語活動は,適切ではないでしょう。
 討論にもいくつかの段階があり,意見を述べ合うもの,意見となる根拠を示すもの,自分の意見と情報収集した他者の意見とをからめて主張するものなど,さまざまです。
 実践される方が,このような種類を意識されているでしょうか?漠然とした討論を行うため,曖昧な評価規準が横行しているのではないかと判断しております。

Posted by: はやし | 2006.06.01 at 08:03 PM

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