「道徳的」思考力や「道徳的」コミュニケーション
本日,広島県府中市立上下南小学校を訪問し,4年生道徳と6年生英語活動の授業を見学した。そして,それらに関する研究協議会に参加した。上下南小学校は,上下中学校区小中一貫教育の研究主題「主体的に学び,自ら考え,表現できる子どもの育成をめざして」を受けて,「読み解く力を高め,考えを伝え合う児童の育成~論理的に思考し,表現できる児童に~」という学校の研究主題を設定し,道徳,算数,社会,理科,総合(英語活動)の授業改善に,教師たちが取り組んでいる。
本日は,道徳の授業づくり,とりわけ,その目標と評価規準について,かなり議論した。 研究授業の主題は,「勇気ある心 1-(4)正義・勇気」であるから,この価値を吟味させる,磨かせるという目標が設定されてしかるべきであろう。しかし,それ以上に,上下南小学校の研究主題からすれば,道徳的思考力,道徳的コミュニケーション能力とも呼べるような能力の育成が尊重されるべきであるとも思った。例えば,テキストを葛藤と視点として読解するとか,自らの価値判断の「根拠」を重視して発表するといった理法と技法を子どもたちに獲得させることが,同校の研究主題からすれば,より期待される取り組みであろう。
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