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2006.08.31

「授業研究論特講」のテスト

 本日は,和歌山大学教育学部で担当させてもらった,集中講義「授業研究論特講」の最終日であった(野中先生,そしてセンターの津名さん,4日間お世話になりました!)。最後は,もちろん,テストを実施した。このテストでは,講義の枠組みに従い,けっこう幅広い内容を問うた。Dsc05678 Dsc05681 具体的には,ある小学校6年生の社会科「15年も続いた戦争」の実践記録映像を視聴してもらい,その後,以下のような問いに解答してもらった。
1.この実践の授業設計あたって,教師たちはどのような点で苦労・工夫したでしょうか。2点予想しなさい(10点×2)。
2.講義で紹介した「実践的研究の課題領域のマトリクス」の「教材・教材」を視点として,この実践の特徴を記しなさい(10点)。
3.「メディアの利用」を視点として,この実践と講義で紹介した岡山市立平福小学校高学年の総合的な学習の実践の異同を指摘しなさい(10点×2点)。
4.この実践を計画・実施・評価している教師たちの姿と講義で視聴した青森県弘前市等の初任教師たちの様子を比較し,両者の違いを「授業力量形成」の面から説明しなさい(10点)。

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2006.08.30

総合的な学習の時間の全体計画

 和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義も3日目を迎えた。今日は,授業研究とカリキュラム開発の接点(カリキュラムの語源,計画・実施・結果カリキュラム,カリキュラム開発の主体等)について説明した後,総合的な学習の時間,選択教科,少人数(習熟度別)指導をトピックに取り上げて,典型的な事例を紹介した。同時に,カリキュラム開発の推進による授業改善の具体的展開を受講生に検討してもらった。
 「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発については,育成する学力,そのための指導と評価の工夫改善以上に,学校としての全体計画が重要であることを解説し,それを,1)出身中学校のカリキュラムとして構想する,2)ある小学校の高学年のカリキュラム(児童の学習の様子)から,当該校の中学年のものを推論するといった分析作業に受講生に従事してもらった。
 本日の講義の終わりに受講生に感想を述べてもらったが,数名が,総合的な学習の時間の授業づくりについて,「これまでは長くても1年間のプランしか考えられなかったが,(今日の講義で)小学校4年間等のものを考えられるようになった」と感想を述べてくれた。一応,本日の講義のねらいを満たすことができたかな――。

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2006.08.29

大学の食堂(和歌山大学の場合)

 またまた大学の食堂の話になる。「授業研究と教師の成長に関する研究ポートフォリオ」というタイトルにあわないが,ご容赦いただきたい。
 今週,和歌山大学で,「授業研究論特講」の集中講義を実施している。昨日,本日と,同大学の異なる食堂で昼食をとった。
 Dsc05637
昨日は,教育実践総合センター近くの「フルール」という(民間業者の運営?)食堂だ。焼きめしのセットをオーダーした。味も悪くないし,値段もリーズナブル。テーブル間スペースもゆったりとしていて気持ちよい。
 Dsc05666 本日は,生協食堂。チキンカツカレー等をオーダーしたが,これらは,予想どおり,他の大学の生協食堂と同じ味付け。もしかしたら,お皿等も同じ?値段は安いけれども,これではちょっとつまらない。なお,生協に行ったついでに,(学生さんのご推薦で?)和歌山大学のロゴが印刷されたTシャツを買った。

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2006.08.28

今年も「授業研究論特講」が始まった

 本日から,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義を担当している。昨年に続く,担当だ。講義は,大きく5つのパート,「総論」(授業研究の意義,授業研究の類型-その目的,主体,分野,方法等-),「授業の設計・実施・評価」,「授業研究と教育メディア研究」,「授業研究とカリキュラム開発」,そして「授業研究と教師の成長」に分かれる。要するに,授業研究の基本的フレームワーク,カリキュラム開発等の他領域との接点などについて,理論的・実践的に講ずる。
 昨年同様,受講生は,教員志望が強いゆえか,私が提供する学校現場のエピソードなどに熱心に耳を傾けてくれる。また,ケーススタディ等の実践的課題に一生懸命取り組んでくれる。あっという間に3コマが過ぎた――。
 講義終了後,誘ってくださった野中先生(4日間お世話になります!)やそのゼミ生と食事を共にしたが,我が教室にはない,ゼミ文化の楽しさ,豊かさにふれて,少々うらやましくなった。

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2006.08.27

全放連・学力向上プロジェクトの夏期研修会

 26・27日と渋谷のNHKと目黒の共済会館で,全放連・学力向上プロジェクトの夏期研修会が催された。以前の研究活動教育放送デジタル化対応プロジェクト」以来続いている,恒例の研修会だ。
 まず各人の1学期の放送番組を用いた学力向上実践を全員が報告し,それを交流した。
 Dsc05623Dsc05624 次いで,学力向上を目指した放送教育実践をリーフレットにまとめ,それを10月の第57回放送教育研究会全国大会にて配布する段取りについて,検討した。「我がクラスでは,どのような学力の育成がなぜ必要なのか」を再度自覚して,それを読み手に効果的に伝える工夫について,議論した。
 最後に,前述した大会の「番組別研究交流会」「豊かな学力向上の育成を目指して-教科番組の多様な活用を通じて-」で提案される,川崎市立夢見ヶ崎小学校の草柳教諭のレポート,特にその主張点について意見交換した。
 放送教育,その伝統と刷新,その実践の共通性と多様性について,十分に議論した2日間だった。丸ごと・継続視聴,並行カリキュラムなど,放送教育の伝統的手法を再評価し,同時にリニューアルすべき点を確認できたように思う。

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2006.08.26

「学校評価」に関する研修会(参加型・ワークショップ型演習の実施)

 25日,大阪市教育センターを会場にして,「大阪市学校評価事業運営連絡会」の研修会が催された。この事業は,文部科学省が示した『義務教育諸学校における学校評価ガイドライン』の実行や普及に資する研究プロジェクトである(2年間)。大阪市内10小中学校が学校評価のモデルケース開発に取り組む。
  学校評価は,1)学校運営の自律的継続的改善の刺激・情報源,2)説明責任の実行,開かれた学校づくりの体現,3)設置者の支援や条件整備等の措置の促進(意思決定材料の確保)という意義がある。特に,1)が大切であろう。
 また学校評価は,1)各学校による自己評価,2)外部評価者による評価等,3)評価結果への説明・公表・設置者への提出,設置者の支援等というプロセスをたどることになる。本日の研修会では,自己評価の項目・指標づくりについて,参加型・ワークショップ型の演習活動を展開した。Dsc05579_1 具体的には,文部科学省が提示しているガイドラインに即して用意された指標例について,その重要度を分析して,項目・指標リスト(10校共通分)を作成した。続いて,そのリストを用いて学校の取組を実際に評価してみた。評価結果を報告する過程で,各項目・指標を評価する際の規準・基準について共通理解した。Dsc05585

 出席者に,学校評価,とりわけ自己評価の項目・指標づくりのコツをつかんでもらえたと思うし,なにより,出席者は,このプロセスを各学校で導入する際にはコーディネータ役を果たすわけだから,その力量も獲得してもらえたと思う。

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2006.08.25

ものづくりの現場と学校教育現場をつなぐセミナー

 24日,松下電器産業(株)パナソニックAVCネットワークス社を会場にして開催された「最先端技術開発現場から学ぶ授業づくり,人づくりセミナー」に参加した(14:00前まで)。これは,ものづくりの現場と学校教育現場をつなぐことを目指して,財団法人・松下教育研究財団が主催するものである。そのコーディネーションをNIMEの堀田さんが担当しただけに,極めて多様なメニューが準備され,それらを組み合わせて授業プランを構想するような流れが用意されている。
 Dsc05535 最先端の生産現場を見学できること,そのマネージメントの工夫を責任者から直接聞けること,それらから得たものをワークショップによって授業化できることなどが特長である。私が学校を単位として展開している,実践の省察や実践史の分析に基づく校内研修とは趣きが異なるが,このような学校外の「現場」の臨場感を活かすからこそ実現する研修の存在,それらをコーディネーションする楽しさと難しさにふれた1日であった。堀田先生や財団,松下電器の方,本当にお疲れ様でした――。

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2006.08.24

「分かる授業」への取り組みを教師自らの手でつかむ(神戸市立六甲小学校の学力向上への取り組み)

 23日,先月末日に続いて,神戸市立六甲小学校の校内研修会に参加した。この学校は,神戸市教育委員会が推進している「分かる授業」づくりに向けた事業の協力校となっている。
 Dsc05511 この日は,国語・算数それぞれの部会で,教師間に共通する,授業づくりの重点課題を明らかにした。そのために,まずは,各教師が2学期以降の授業改善の構想を書き出した。次いで,それを相互に批評しあった。その後,部会メンバーで共通に重点課題とすべき事項,たとえば,「話し方マニュアル」の作成と提供(国語の日常的・継続的課題),具体物を活用した「算数的活動」の展開(算数における単元の開発)などをリストアップした。
 最終的に確認できた重点課題は,それほど珍しいものではない。けれども,それを,各教師の思いやこだわりに基づいた構想を重ねて導出できたことに意味がある。メンバーがその必然性や重要性を了解できているからだ。
 同校の教師たちの2学期以降のチャレンジに,そしてその成果が2月6日の研究発表会に表現されることに期待したい。

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2006.08.23

授業におけるIT活用の浸透

 22日,京都市立仁和小学校の校内研修会に参加した。同校は本年度,昨年度の引き続き,京都市教育委員会の指定を受け,教育の情報化に対応するための授業改善,「伝え合う力」の育成を主柱とする情報教育の実践研究に取り組んでいる。12月8日(金)には,研究発表会が催され,全学年の授業が公開される。本日は,そのコンセプトについて,意見交換した。
 その過程で,ある教師の一言に驚かされた。それは,授業のまとめの段階で,学習のおさらいに教師がITを活用する様子を公開してもよいですねと言った時のリアクションであった。その教師は「そんな,いつもやっているようなことは,公開に値しないです。自分の(力量形成の)ために,もっとチャレンジングな活用を試みたいです。」と私の提案を一笑に付したのであった。彼女にとっては,この学校の教師たちにとっては,授業における IT活用は,そのような当然視されるべきものなのだった。
 彼女は,私が追加で提案した,ITによる「個に応じた指導」の実現,とりわけ,ITの自学自習機能を活かした(教師が1人しかいない状況での)習熟度別指導の設計に興味を覚えたようであった。当日の授業が楽しみである。
それも含めて,12月8日には,同校の全学年で,授業が公開される。事後研や全体会も参加型,ワークショップ型で推進される予定である。このブログの読者にも,ぜひ参加を検討していただきたい。

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2006.08.22

学校放送番組のレパートリーとその活用(「学校放送ナビゲーション2006夏」)

 21日,「学校放送ナビゲーション2006夏」の再放送を視聴した。NHK学校放送番組のレパートリーやそれらを活用した実践,さらには番組の活用を補完・促進するデジタル教材の特長や利用法を紹介する番組だ。30分の番組だったが,現在の放送教育を俯瞰できる構成であったと思う。この番組で紹介された,全放連事務局次長の鈴木先生による「道徳ドキュメント」活用実践などは,放送教育の基礎・基本を学ぶのに大変役立とう。
 なお,番組では,川崎の草柳さんと椎名さん,奈良の金原さん,浜松の市川さんという,放送教育指導者養成講座(虎の穴)のメンバーが登場し,が放送教育への取り組みを語っていた。この番組を視聴して,彼らとの「再会」も果たせた。

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2006.08.21

「我が国の学校研究への示唆」(ぎょうせいの月刊『悠』9月号)

 (株)ぎょうせいから刊行されている月刊誌『』の9月号に,「我が国の学校研究への示唆-英国の学校改革に学ぶ-」という小論を寄稿した(82~83頁)。5月に訪英して把握した,彼の地の学校改革の動向を我が国の学校の実践研究と比較し,両者の異同を論じたものである。見出しは,以下のとおり。
 ・外国の学校の取組みを鏡にして
 ・日英の学校改革の共通点
 ・英国の学校改革からの示唆
 ・日本の実情に合わせてアレンジを
 このブログの読者に同誌を購入して拙稿をお読みいただければ,幸甚である。

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2006.08.20

「研究推進だより」に何を載せるか

 昨日もレポートしたが,松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)のオフミでは,「研究推進だより」の内容について議論した。
 「研究推進だより」の発行は,LTプロジェクトでも度々話題になる,研究主任のアクションだが,読者の学校では,どの程度,発行されているだろうか。そして,それには何が記載されているだろうか。昨日のオフミでは,「研究推進だより」の次のような可能性を確認した。
まず,「学校研究の記録」が整理されるとよろしかろう。例えば研究授業の特長とか,事後検討会で登場したアイデアなどが「研究推進だより」にまとめられていると,それが教職員に定着しやすい。また,後に研究紀要を作成する際には「下書き」としても役立つ。
 続いて,「実践研究に関する啓発」が「研究推進だより」発行によって実現する。例えば,読解力の今日的定義などを紹介するといった場合がこれに該当する。そうした理論や実践動向を獲得できるホームページや図書の紹介,他の実践校の授業等に関するレポートが付随すると,いなおいっそう説得的になろう。
 そして,最も重視したいのが,「研究推進だより」上で繰り広げる,「同僚に対する讃辞の表明」である。研究授業の準備に腐心する若手教師,苦手なIT活用に挑戦するベテラン教師,教室掲示の改善に協力して取り組む学年団など,研究主任だけが目にする同僚の努力,研究主任だからこそ分かる同僚の研鑽を「研究推進だより」にて語るのである。それによって,学び合う教師集団を創り,その絆を強めるのである。

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2006.08.19

学校研究の充実に向けたアクションの中間評価(LTプロジェクト2年度目の活動)

 松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)の2年度目がスタートしている。本日は,今年度第2回目のオフミで,学校研究の推進に資する1学期のアクションについて,メンバーが報告・相互評価した。P1030261
 彼らは既に,アクションを自己評価しているが,それを「いっそうていねいに」実行するために,他者から批評をもらったり,自他のアクションを比較したりする。
 多様な話題が扱われたが,例えば「研究推進だより」の内容,執筆者などについて,幅広い可能性を再確認できた。また,各教員に,適切に,研究上の役割を与えることの重要性も再認識した。

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2006.08.18

指導主事もがんばっている

 本日,和歌山県の教育センターがある,Big-Uで,和歌山県紀南の教員等を対象とする研修会に参加してきた。最近依頼のなかった,「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発,そのコーディネーションに関する講演を仰せつかった。
 まず,参加者に,総合的な学習の時間の実践に関する成果と課題を振り返ってもらった。次いで,振り返りを拡充するために,1)総合的な学習の実践動向の整理,2)総合的な学習におけるコーディネーションの重要性について,モデルを示したり,実践事例を紹介したりした
 Dsc05455 ところで,私の講演に先立って,和歌山県教育庁の指導主事が,教育課程の編成等について解説していた。中教審の提言をきちんとふまえていたし,内容もよくまとまっていた。その手法も,パワーポイントを駆使して,工夫されていた。講師任せの研修会が増えている中,指導主事がきちんと自らの役割を果たしている姿を見て,新鮮だった。彼らも,よくがんばっている。

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2006.08.17

集中講義「授業研究論特講」近づく

 本日は28日から4日間和歌山大学教育学部で開講する,集中講義「授業研究論特講」の準備に時間を費やした。この講義は,授業研究とカリキュラム開発,教育メディア研究,そして教師研究を接続して,授業に関する記述的・処方的・臨床的研究を包括的に講ずるという,私にとっては,自分の来し方を語るような講義だ。それだけに準備にも熱が入る。既に昨年度に講義の枠組みは定めており,それは見直してみても妥当であると判断したが,昨年度の経験を踏まえて,今回,レジュメ・資料・ワークシートを改変した。
 ちなみに,ねらいや内容は次のとおりである。

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2006.08.16

確かな専門的知識・スキルとともに-褒めることで相手は変わる-

 本日,いわゆる人間ドック(半日コース)に出かけた。例によって,要注意の項目がいくつか――。しかし,そう深刻ではなかったので,まずは一安心。
 それにしても,今日の胃部X線検査担当の方は,私たちに対する指示が実に的確であった。「(バリュームを)こくこくと飲んで――」などと言ってくれるから,あの変な味がする液体もすっと飲めた。彼女が確かな専門的知識・スキルを有しているから与えられる指示だろう。
 加えて,この方は,よくほめる。体をひねる角度の調整などは,「いいですよ」「ぴったりですね」「グーです」などと言ってもらっているうちに,コツをつかむことができた。さらに,いろいろと自分でも体の向き等を工夫するようになった。それらによって検査時間も短くなったと思う。
 子どもに対する教師の働きかけも,同僚に対するミドルリーダーのアクションも,原理はきっと同じであろう。褒めることで相手は変わる――。

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2006.08.15

学生の講義に対する感想(就実大学「教育方法論」)

 8月上旬に就実大学で担当した集中講義「教育方法論」のテストの採点が終わった。テストも,私としては工夫して実施している。学生に,授業記録映像を視聴させ,それを講義中に私が解説した内容によって評価させたり,紹介した事例と比較させたりする。思考力が問われるテストだ。ゆえに,テキストやレジュメなどは,あらゆるものをテスト中に利用してもよい。そこに解答が書いてあるわけではないから――。
 ところで,テストの余白に,講義の感想を書いてもらったが,これがなかなかおもしろい。全体として,「楽しく」学べたという印象を述べてくれた学生が多かった。そして,その理由として,映像資料の提示や発表や話し合い活動の導入,声の大きさやノリ(?)を挙げてくれていた。
 自分にとって,最大の讃辞は,「他の講義で理解できなかった内容が分かるようになった」「(講義で紹介したビデオで中学生が言っていたように)分かるって楽しい」といったものだ。私は,自分の講義は,できるだけ「体系的」なものにしたいと考えている。それゆえ,これまでの講義で断片的に獲得した知識や思考が,私の講義で,接続されたり,事例を伴った実践的知識・思考になったりしたのであれば,とてもうれしい。

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2006.08.14

子どもたちに平和の尊さを考えさせる番組

 本日,19:30から,NHK総合チャンネルで,「いま考える2006夏①」が放送された。1時間15分もの放送時間だったが,私もこの番組を視聴してみた。アナウンサー,俳優,作家と子どもたちが戦争の歴史や現状に関する映像を見ながら,平和の尊さについて語り合う番組だ。日中戦争,原爆症,イラク問題などがトピックに設定されている。それゆえ,時間と空間をまたいで,戦争を知らない世代が,戦争の悲惨さ,平和の尊さを検討することになる。
 番組で紹介される問題が広がりすぎて,その全体像を理解することが難しく,小学生が視聴意欲を持続できないことは危惧される。がしかし,戦争を象徴する映像を子どもたちに提示して,彼らに平和の尊さについて考えるきっかけを番組は与えてくれていた。
 平和教育のような領域は,その尊さを象徴するモチーフ,それを子どもたちの心に働きかける映像が効果的である。そういえば,学校放送番組には,戦争と平和をダイレクトに扱ったものは少ないなあ――。

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2006.08.13

学力向上ハンドブックのブックレット(Benesse教育研究開発センターとの共同研究)

 本日,お盆にもかかわらず,新大阪で,『学力向上ハンドブック』(Benesse教育研究開発センターとの共同研究)の編集会議が催され,私も,それに参加した。このハンドブックは,学力調査に基づいて,授業改善のアクションプランを作成し,また実践し,そして評価するというR-PDCAのプロセスを読者に案内するものだ。既にパイロット版が配布され,その長短所がユーザーによって評価された。
 結果として,ハンドブックの全体コンセプトはユーザーに認められたが,いかんせん,ボリュームがありすぎることが問題視された(なんと500ページ!)。それゆえ,これから,ハンドブック本体をCD-ROM化するともに,そのエッセンスをブックレットにまとめなおすことになった。そして,その方針として,「学力向上に向けたポートフォリオを作成できるように,ユーザーをガイドする」ことをプロジェクトメンバーは共通理解した。また,ハンドブックの活用シーンを一覧化することも確認した。

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2006.08.12

第57回放送教育研究会全国大会

 昨日の平成18年度中国地方放送教育夏期特別研究交流大会において,10月の第57回放送教育研究会全国大会の2次案内が配布されていた。今年は,北海道は札幌を会場にして開催される。
 10月13日(金)は公開保育及び授業公開,そして翌14日(土)は番組別研究交流会や大会プレゼンテーション等が催される。番組別研究交流会は,発表者の一部が公募によって決められるという新しい枠組みで企画・運営される。また,教育メディア学会との共同企画も実現している。
 私も,13日は中学校の会場校(北辰中学校)の講評等を,そして14日は番組別研究交流会のセッション「豊かな学力の育成を目指して」のコーディネーションを担当する。多くの方と札幌でお会いできるのを楽しみにしている。

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2006.08.11

講演「放送教育の伝統と新しい挑戦」(平成18年度中国地方放送教育夏期特別研究交流大会にて)

 11日午前,平成18年度中国地方放送教育夏期特別研究交流大会(於:ライフパーク倉敷)にて,講演を担当した。Dsc05347 タイトルは,「放送教育の伝統と新しい挑戦」である。放送教育の特性,伝統的な放送教育実践の継承,豊かな学力の育成に資する放送教育実践,放送教育の研修会等のデザインの4つのパートで講演を構成した。
 放送教育における新しい挑戦とは,地上デジタル放送などのハード面の刷新を踏まえることを意味するわけではない。どのような配信形態であっても,放送教育の特長は,その教材(内容)の独自性,時代性,情意性等にあるので,この挑戦は,それを強調するような番組やデジタル教材の利用を授業のデザインに組み入れ,それを学力向上に結実させることを意味している。そうしたスタンスで,放送教育の理論や歴史を整理し,また,現在のなにわ放研のメンバーや全放連・学力向上プロジェクトのメンバーの実践を紹介した。
 活用したレジュメは,次のとおり。虎の穴卒業生にはぜひダウンロードして,内容を確認し,コメントしてもらいたい。「kihara060811.pdf」をダウンロード

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2006.08.10

講義を受ける学生の態度

 学校現場では,いわゆる授業規律が問題視されることが少なくない。例えば,話を聞く姿勢が悪いといった点である。大学の講義でも,それが気にならないと言えば,ウソになる。教室で帽子をかぶったままであるとか,ジュースを飲んだり,パンをかじったりしている様子を見て,気分を害することもある。
 けれども,私は,当該学生が,講義に集中しているならば,そうしたふるまいを目にしても,注意しないことにしている(逆に,携帯メールの送受信や他の講義の準備等は,集中していない証だからダメ)。大学の講義は,しつけや礼儀作法を教えるところではないからだ。要は,その学生が講義内容を一生懸命考えていることが大切だと思うからだ。Dsc05338
 実際の今日の集中講義でも,帽子をかぶったまま,膝を立てて私の話を聞いている学生がいたが,彼女は,実に熱心に私が与えた課題に取り組んでいた。他の学生との議論にも積極的に参加していた。
 学生の学びを表面的な態度だけで評価しないように気をつけたいものだ。

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2006.08.09

大学の食堂(就実大学の場合,その2)

 再び大学の食堂の話になるが,ご容赦いただきたい。
 Dsc05330 今週も,岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施している。今日も,同大学の食堂で昼食をとった。メニューは,オムレツ,空豆とベーコンの和え物,ライス,みそ汁だ(470円)。これも,たいへんリーズナブルだと思う。オムレツは,少々ボリュームがありすぎたが――。
 Dsc05331 それにしても,ここの食堂には,写真のようなたっぷりとしたスペースが確保されている。前の記事でも書いたが,ゆったりとしていて居心地がいい。照明等も明るくていい。我が大学の食堂もこんな風になるといいのだが--。初等中等学校では最近食育の取り組みが盛んだが,大学も,食環境について配慮すべき時代が来たのかもしれない。

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2006.08.08

講演「学校の実践研究を活性化するために」(松下教育研究財団の実践研究成果報告会にて)

 8日午後,松下教育研究財団の実践研究助成校の成果報告会が開催された。私も審査委員として,司会進行などを務めた。成果報告会の後,ワークショップタイムを経て,総括講演も設定されたが,それも担当した。
 タイトルは,「学校の実践研究を活性化するために-研究主任はいかなる役割を果たすべきか-」である。学校を単位とする実践研究=学校研究の意義や特徴,学校研究企画・運営のポイント,研究主任のアクション-その評価規準-などを50分程度で話した。
 報告,意見交換,演習,そして講演と多彩なプログラム,メニューは大変だったであろうが,参加者にとっては有意義な1日になったに違いない。この会をデザインなさった財団の方,どうもお疲れ様でした。

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2006.08.07

神経系エクササイズ(IMETSフォーラム2006にて)

 4日,5日と東京都港区立御成門中学校を会場にして,IMETSフォーラム2006が催された。私は,5日午前のワークショップ「実践研究の企画・運営入門~校内研修・研究の活性化をどう図るか」のコーディネータを務めた。
 Dsc05277 ところで,5日のお昼時,特別セッション(?)として,「神経系エクササイズ」がインストラクターによって導入された。写真のように,参加した先生方も練習に勤しんでおられた。
 授業前や休憩中にこうしたエクササイズを取り入れると,子どもたちの集中力等が増すという。確かにそうかもしれないが,それが学力向上,とりわけ思考力や読解力といった高次な学力の形成に直結するわけではなかろう。脳トレ等が強調されすぎて,専門職たる教師に期待される技や知恵がおろそかにならなければよいが――。

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2006.08.06

大学の食堂(就実大学の場合)

 今日は,授業研究と教師の成長」に関する記事ではないが,ご容赦いただきたい。
 8月上旬,2週にわたって,岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施している。この間,毎日,同大学の食堂で昼食をとる。Dsc05252
 私は,学会,集中講義等で,全国の大学の食堂をめぐる。もう50大学分は越えたと思う。値段の安いところ,キレイさが売り物のところ,いくつかのタイプの異なる食堂を有しているところ(我が大阪市立大学が典型)などなど,大学によって食堂のデザインには個性がある。
 Dsc05253 就実大学のメインダイニングは1つだが,数年前にリニューアルされて,とても綺麗だし,ゆったりとしていて居心地がいい。味も悪くない。あえて言えば,品数が少ないのがちょっと残念だが,短期間ではまったく気にならない。写真のポテトタマゴサラダとカレーでたしか410円。特に前者は,他所にはない味と値段。

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2006.08.05

IMETSフォーラム2006のワークショップ

 昨日と本日,東京都港区立御成門中学校を会場にして,IMETSフォーラム2006が催される。私は,5日午前のワークショップ「実践研究の企画・運営入門~校内研修・研究の活性化をどう図るか」のコーディネータを務めた。これは,学校研究=学校を単位とする実践研究の企画・運営に関するワークショップだ。意外に教育委員会や教育センターから参加している方が多かった。
 学校研究の意義,その計画策定や研究テーマ設定のコツ,研究組織構成や授業研究会企画・運営の工夫などについて解説したり,演習活動を導入したりした。私の時間配分が悪く,最後が駆け足になってしまったこと,特に研究主任のアクションに関する評価規準を解説できなかったことが反省点だ。しかし,振り返りをしてもらったところ,各人に学校研究推進上の短期目標・中期目標が芽生えていることが分かり,ほっとした。
 それにしても,当日になって欠席者が2名出たのは,残念。だって,参加希望者が定員の20名を越えたので事務局が他のワークショップに行ってもらったという経緯があるから。また,本日も急に参加したいといった方をお断りしたのに。他の方の迷惑を考えずに身勝手な行動を起こす教師は,学校研究を上手に牽引できないに違いない。

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2006.08.04

今日は大阪府教育センターで総合的な学習について講義

 今日は,就実大学の集中講義「教育方法論」を中断し(後半は来週),大阪府教育センターの小学校・「参加体験型」研修の講師を務めた。私に課せられたのは,総合的な学習の時間,生活科及び教科等の関連についての講義,協議へのコメントだ。Dsc05260 「総合」学習の実践動向を,育成する学力,指導と評価,全体計画(教科の関連,小中連携等)といった観点に基づいて整理した。途中で参加者にコメントを求めていたりしたら,あっという間に与えられた90分が過ぎてしまった。

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2006.08.03

今日も集中講義(就実大学「教育方法論」)

 今日も,就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施した。2日目は受講生の疲れがピークに達するので,演出的活動を多めにしている。例えば,選択教科や総合的な学習のプラン作成,中高一貫教育に通学するかどうかの意思決定シミュレーションなどに取り組んでもらった。Dsc05248
 ただし,私の指導方針は,「教える」こと,例示することを大切にしている。だから,いきなり演習をさせることは避けたい。本日も,例えば選択教科のプラン作成であれば,そのユーティリティプレーヤー的性格のモデル化,いくつかの学校の取り組み例の紹介などを経て,演習活動に着手させた。

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2006.08.02

今日から集中講義(就実大学「教育方法論」)

 今日から4日間(2,3, 9,10日),岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を担当する(集中講義シリーズの第1弾だ)。その内容は,以下のとおりである。Dsc05238Dsc05240 岡山大学勤務時代から,もう10年以上もここで,この講義を担当している。今年から,男子学生の履修者が増えて多少雰囲気が変わったが,それでも,この大学の学生の勉学意欲には感心させられる。一生懸命ノートをとっている,こちらが出した問いをきちんと考えてくれる。夏の暑いときでも集中力がとぎれない。この真面目さは,他の大学の学生にはない魅力だ――。

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2006.08.01

神戸市立六甲小学校の学力向上への取り組み

 31日,神戸市立六甲小学校の校内研修会に参加した。この学校は,神戸市教育委員会が推進している「分かる授業」づくりに向けた事業の協力校となっている。来年2月には,全クラスで国語・算数の授業を公開する予定である。Dsc05228 この日は,私なりに,学力の多様性,学力向上にむけたアプローチの個別性等を前提としながら,学力向上に向けた授業づくりのポイントを,本時レベル,単元レベル,学期(年間)レベルに整理して,先生方に伝えた。そして,小グループに分かれてもらい,私の整理や提案に賛同できること,よく分からなかったことを明らかにしてもらった。
 8月にも六甲小学校の校内研修会に参加するが,この時には,各人に,私の整理等を参考にして,2学期以降の学力向上へのチャレンジプランを報告してもらう予定である。

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