拙著『教師が磨き合う「学校研究」』の感想を
教師教育学会で初めて会った人が,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』の刊行をご存知であった。先日も,某県教育委員会の指導主事から講師依頼のメールが届いたが,この本を読んでぜひ講師にとお考えになったとのことであった。
こうしたことからすると,拙著もそれなりに売れているのであろう。少し前に約1000部売れたと聞いたが,まだ在庫がある。「ぎょうせい」編集部にご迷惑をおかけしないために,初版は完売したいところである。このブログの読者には,お知り合いの方へのご紹介等をお願いしたい。
同時に,お読みになった方には,ぜひ,この本の感想を聞かせてもらいたい。特に,一番ためになったところはどこなのかが知りたい。第1部の理論編,第2部のモデル編,第3部の事例編のどこが,どのように,学校の先生方の実践研究推進に役だったであろうか。
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Comments
大阪市立大学の木原俊行先生の書かれた『教師が磨き合う「学校研究」』を読む。
今、学校研究を進める立場の上でとても参考になる一冊であると思う。
第1部 学校研究の可能性
第2部 学校研究の企画・運営・評価
第3部 学校研究のすぐれた事例
の3部構成となっていて、とても読みやすい。
また、第2部の学校研究の企画・運営・評価では、年間の中でどのように学校研究を推進・運営していくか、明確に示してくれています。ここに記されているように企画・運営・推進していくと、すばらしい学校研究が進めることができると確信した。
今、授業力の向上が叫ばれています。その意味でも学校研究を充実していくことが大切だと思っています。
木原氏は、学校研究の成立と充実の要件として次の5点を上げられている。
①具体性②継続・発展性③共同性④創造性⑤デュアルな志向性
この5点は、学校研究を進める上で大きな指標となると思った。
Posted by: よしドン | 2007.08.01 08:04 AM
先生の本を読ませていただいて、ワークショップ的な事後研究会を校内で実施し、多くの同僚にこの良さを実感してもらうことができました。来年の公開研でも参加者に語ってもらおうと、ワークショップ的な事後研究会を計画中です。
そこで、実施して気づいた2点とわからない2点を書き込みします。実施してみて、授業者の立ち位置がはっきりしませんでした。授業者を含めて25名程度の人数で3グループを編成し授業者も一つのグループのメンバーと参加していました。しかし、途中から他のグループから声がかかり、移動して協議に参加しました。自評なしで協議に入りましたので、参加者からは3グループ間を回ってほしいというニーズは感じ取れました。
また、当日は指導主事も同席していましたので、最後に助言をいただきましたが、この場での
助言もファシミリテーターとの十分な事前の打合せが必要だと感じました。まして、ワークショップ的な事後研の経験が少ない方ほど必要だったと
反省しています。
最後に、公開研のように一つの分科会に参加者が50名以上いるような場合は、授業者はどうしたらよいのでしょうか。さらに、参加者の大半がワークショップ型の事後研に慣れていないことが
想定された場合、事前準備のポイントがあればご指導をお願いいたします。
Posted by: たかはし | 2006.10.09 12:00 AM