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2006.10.12

『時代を拓いた教師たち』を読む(平成18年度「教育学演習IV」)

 18年度後期,学部の講義のひとつで,「教育学演習IV」を担当する。今年は,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)をテキストに指定した。講義概要は次のとおりである。

 「今日,学力低下問題や授業崩壊などがマスコミ等で取り沙汰されている。そして,それらに連動して,教師の「授業力」についての関心が高まっている。
 しかし,我が国の小中学校の教師たちは,伝統的に,自らの授業技術,授業に関わる実践的知識を高めるための営みを繰り広げてきた。それは,世界にも類を見ない,教師文化である。本演習では,下記のテキスト,戦後60年間の代表的な教育実践の記録の購読とそれらに関する討論を通じて,戦後60年間の教師たちの授業力向上の取り組みの実際にふれるとともに,その意義,特徴,背景などを探る。
これらの活動を通じて,受講生には,教師の授業力を,その普遍性と時代性を視野に入れて考察する能力を獲得してもらうことを期待する。」

 本日は,先週のオリエンテーションに続いて,いよいよテキストの購読に入った。序章のレポーターは私であった。レジュメの作り方,発表の仕方,補足資料の準備方法などをモデル化するためには,演習のスタートを講義担当者が切るのがよいと,私は考えている。特に,この著作の序章は,戦後60年の教育実践史が足早に語られているので,整理するのは,至難の業であった。私は,著者の本章の主張点を,「1.本書で取り上げる『教育実践』は,それぞれの時代と社会状況に真正面から立ち向かい,すぐれた成果を残したものである,2.それぞれの『教育実践』は互いに影響するとともに,先達の教育実践の蓄積の上に自らの教育実践を構築している,3.『実践記録』読解・作成の効用」とまとめてみた。
 本書は,15の教師(グループ)を窓口にして,戦後教育実践を俯瞰することができる好著である。このブログの読者にも,一読をお勧めする。

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