「生徒指導の実際」を講ずるための事例知識(Y先生の講義から)
6日,担当している講義「教職概論」に,ゲストスピーカーとして,学校現場から,Y先生をお招きした。生徒指導の実際について,学生に語っていただくためにだ。今年も,魅力的な講義を展開していただいた。
生徒指導を特効薬(緊急手術)たる事件対策と漢方薬たる集団づくり=自尊感情&つながりづくりに分類した上で,両者が1日の生徒指導の中でどのように発生するのかを「仮想:教職2年目大阪市郎の生徒指導日誌」として,構造的かつ具体的に学生に示してもらった。また,その典型的事例をZ中学校の「仮想:生徒指導週間報告」を用いて,示していただいた。
毎年のことであるが,このような整理や事例知識は,とても私では学生に提供できないと痛感させられる。まあ,私も,授業研究,学校研究,カリキュラム開発についてならば,ある程度,こうしたエピソード知識,事例知識を有してはいるだろうが,大学ではそんな機会はないだろうなあ。あ,でも,現職教員を相手にした大学院等では,それらを役立てる講義等が存在するかもしれない。そういえば,本年度前期に非常勤講師として担当した『教師発達学』(大阪教育大学大学院実践教育学専修,受講生は現職教員がほとんど)では,教師の力量形成に関する事例知識を駆使した,事例研究を導入していた。
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