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2006.12.31

原稿執筆と卒論・修論チェックで2006年が終わる――

 大晦日の今日も,『教育基本用語』の原稿執筆を続けた。しかしそれ以上に,卒論・修論チェックにも時間を割いた。この作業であるが,担当している学生全員分の全頁に,朱字で訂正案を記していくので,数日はかかる。早くも1月2日には修論を作成している学生に会い,点検結果をフィードバックすることになるので,のんびりしていられない。
 この年末恒例行事は,大学教員である限り,不可避である(それらの提出時期にもよるが――)。でも,紅白歌合戦も見ずに,団らんも無しで,一人で机に向かって年の瀬を迎えるのも,なかなか趣がある。あと何回,こうした大晦日を迎えるだろうか――。

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2006.12.30

「授業の構築」に関する基本用語50

 現在,小学館『総合教育技術』編集部が刊行している『教育基本用語』の原稿執筆に時間を割いている。この書物は,教育を29の領域に分け,各領域の「現状と課題」を見通すとともに,基本となる用語を選んで解説するものである。
 私に与えられた領域は,「授業の構築」だ。これは,授業づくり,授業の設計・実施・評価と同義であろう。これについての基本となる用語を50項目準備した。本ブログの読者ならば,どんな項目を用意するだろうか――。そのラインナップは,授業,そして授業づくりという概念をどのような構造で理解しているかを示すものとなろう。私の選んだのは――。予想してみてください。

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2006.12.29

「学力向上のための基本調査2006」の報告書の作成に向けて

 本日午後,ベネッセ教育研究開発センターを事務局とする総合学力研究会の打合会が新大阪で催された(毎年,この時期に実施される,恒例行事)。2月に実施した,「学力向上のための基本調査2006」の報告書のプロットを,各章の担当者が報告した。ちなみに,私の担当は,ICT活用と学力向上,読解力と総合教育力(教師の授業力,学校の経営力,保護者の教育力)の関係,読解力向上アプローチの発展モデル等だ。
 1月下旬には原稿を提出し,3月中旬に刊行の予定。英国滞在中(1月6日~14日)も,原稿執筆時間を確保しないといけないようだ――。
 なお,中間報告書はここからダウンロードできる。

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2006.12.28

学校研究の充実に向けたアクションの中間まとめ(LTプロジェクト2年度目の活動)

 松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)の2年度目の活動が進行中だ。年の瀬が迫る本日は,テレビ会議を実施して,学校研究の推進に資する2学期のアクションについて,メンバーが報告・相互評価した。
 前回のテレビ会議から,このプロジェクトの参加者たる,中堅教師たちに,会議の司会も一部委ねている。学校研究についてよく理解し,経験を積んでいるならば,それが,学校の取り組みに関する報告や討論の司会,その円滑な進行,盛り上がりを生み出すはずだ。参加者にさりげなく任せられた司会は,このプロジェクトの最終試験にもなっているのであった。

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2006.12.27

アメリカのカリキュラムの歴史

 25日,2ヶ月に1回程度開催しているカリキュラム研究会で,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第2・3章を輪読した。自分が担当した第3章:Curriculum Theoryに関しては,主として,カリキュラム「理論」の分類を報告した。彼らによれば,それは,構造志向,価値志向,内容志向,そして過程志向に大別できる。説得力のある類型論であった。
 第2章のCurriculum History: The Perspective of the Pastの内容にも,知的興味が湧いた。アメリカのカリキュラムの流れ,例えば保守-革新の往復,進歩主義的教育の多義性などを再認識でき,とてもためになった。

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2006.12.26

平成18年度の放送教育実践の形成的評価(第46回なにわ放送教育研究会)

 本日,NHK大阪で,第46回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,16:00からスタートして,メンバー全員が実践報告をした。各人が,1・2学期の実践を総括した結果をレポートしたのである。いわば,本年度の放送教育実践の形成的評価の機会と位置づけられる。本会では,4月に,各人が放送教育実践に関する年度計画を策定しているが,その進展の具合を自己評価し,また相互評価する場面として,貴重である。そして,それが,来春の放送教育実践対決(次回は徳島の放送教育研究グループにお手合わせをお願いする予定)への準備ともなる。P1030785
 なお,今回は,全放連の鈴木先生・竹下先生も,わざわざ東京から足を運んでいただき,会に参加していただいた。ありがたい話だ。

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2006.12.25

実践研究助成への応募を(再)

 松下教育研究財団では,実践研究助成という事業を推進している。これは,「視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む 実践的な研究計画を助成」するものだ。平成19年度の助成の募集が始まった。今回は,全国の70の学校等の実践研究に対して,助成金50万円が提供される予定だ。各地の実践家には,奮って応募していただきたい。
 ところで,私は,この助成の審査委員を10年近く(以上?)務めている。その経験を踏まえ,先日,「実践研究助成に応募するにあたって」という文章をまとめた。これは,松下教育研究財団の実践研究助成に応募する際に,申請書を作成するときに,「こんなことに気をつけてもらいたい」という注意点を,私なりに整理したものだ。財団の実践研究の応募に関するページからダウンロードできる。ご一読いただき,感想を寄せていただきたい。

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2006.12.24

カリキュラム研究会の準備

 本日は,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第3章Curriculum Theoryを読破し,レジュメを作成した。明日,2ヶ月に1回程度開催している,カリキュラム研究会で,この章の発表を担当するからだ。
 この章では,カリキュラムに関する理論が極めて整然とまとめられている。とりわけ,「過程志向」のカリキュラム理論について,これまでの研究知見が詳細にまとめられていた。これがスクールリーダーに最も必要だと著者が考えているからであろう。
 明日,他の章,例えばカリキュラムの歴史などについても,他のメンバーから報告を受ける。明日も,カリキュラムについて大まじめに考える日となろう。

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2006.12.23

日本教育工学会第23回全国大会(早稲田大学・所沢キャンパス)

 日本教育工学会の第23回全国大会が,明年9月,早稲田大学の所沢キャンパスで催される。私も,担当理事として,この大会の企画・運営に参画する。若輩者なのに,なんと委員長を拝命することになりそうだ(もっとも次の理事選挙の結果次第であるが)。委員の方のご協力,会長をはじめとするアドバイザーの方々のご助言等を得て,なんとか大役を果たしたい。
 ポスターセッションの導入等,この大会では,新しい試みに着手する可能性も出てきている。1月の委員会でのプログラムの枠組み決定が第1の山場であろう。
 いずれにしても,多くの会員の参加,発表が大会を盛り上げる,一番の条件である。このブログの読者で会員の方は,今から,参加・発表をご準備いただきたい。

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2006.12.22

学校評価のステップ,その核たる活動

 本日も,「大阪市学校評価事業」協力校の1つを訪れた。学校が進めている,学校評価への準備について共通理解した。また,この後予定されている,自己評価書や外部評価書作成,それらの結果の公開などのステップについて確認した。
 今日も外部評価委員会メンバーで再認識したのだが,学校評価=児童・生徒や保護者に対するアンケートの実施ではない。後者は,前者のための材料や情報源に過ぎない。それらを解釈し,学校経営やカリキュラム・授業の改善計画を策定することが,学校評価の核なのだ。

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2006.12.21

大阪教育大学の夜間大学院(実践学校教育専攻)の第2次学生募集

 18年度前期に非常勤講師として科目の1つを担当させていただいた,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻が次年度の大学院生を追加募集している。その概要を紹介しよう。1月5日から11日までが出願期間であり,2月3日(土)が試験実施日だ。この実践学校教育専攻は,夜間の課程で,現職教員が主たる学生だ。次のような3つのコースで編成されている。

授業実践者コース」(Fresh Teacher Course):授業実践の基礎理論と技術を学び、実務経験を通してプロ教師としての実践的指導力を培う
教職ファシリテーターコース」(Mentor Teacher Course):授業分析・診断の理論と技術を学び、指導的な教員として他教員に助言したり,校内研究・研修を企画実施したりする能力を高める
スクールリーダーコース」(School Leader Course):学校づくりの理論と技術を学び、学校の組織開発と教育活動の組織化を進める組織的リーダーシップ能力を高める

 次年度も,私は「教職ファシリテーターコース」で提供される科目,「教師発達学」や「教職ファシリテーター論」等を担当する予定だ。
 読者にも,ぜひ,この専攻で学ぶ可能性を検討していただきたい。

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2006.12.20

『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)

 18年度後期に私が担当している,大学院科目「学校教育学研究演習2」では,2つのテキストの読解を進めている。1つは,『教師のライフヒストリー』(アイヴァー・F・グッドソン著,藤井泰・山田浩之編訳,晃洋書房)であり,これについては,既に輪読を終えた。今週より,もう1つのテキスト『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)が題材となる。私もこれまで斜め読みはしていたが,演習の題材となるということで,昨日本日と第一章,第二章を精読した。この著書のもととなった山崎氏の研究は,質問紙調査と事例調査を上手に組み合わせて,教師の力量形成の世界に多元的,構造的に迫るものである。再読して,その特長をあらためて感じた。
 概念や方法論についての叙述はやや難解ではあるが,特に事例研究の知見の紹介部分が,実践者にとっては,自らの実践を相対化するための視点や道具を提供してくれているという意味で,とても読み応えがあると思う。

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2006.12.19

学習指導法に関する議論が楽しい

 1月に外国出張のため休講措置をとるので,今週は,月曜日・木曜日と2回も,学部の講義,「教育学演習IV」を実施している。今日も大学でその準備に時間を割いた(テキストの内容を再度確認した上で,学生に示す問い,討論のポイントを用意する)。しかし,これが,けっこう楽しい。今年度,この演習では,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)をテキストに指定し,その読解を進めているのだが,戦後60年の様々な教育実践,とりわけ学習指導法について検討している。
 それは,当該教育実践,学習指導法が登場した時代背景,さらには,その思想,人間観や教育観,授業観にまで踏み込んだ議論を要請する。複雑だが,知的興味をかきたてられる。こういう内容で定期的,継続的な研究会を企画・運営してもよいかなとまで思う。

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2006.12.18

「授業づくり」を何に喩えるか(I先生の講義から)

 18日,担当している講義「教職概論」に,ゲストスピーカーとして,学校現場から,I先生をお招きした。授業づくりの実際について,学生に語っていただくためにだ。今年も,たいへん示唆に富んだお話をしていただいた。P1030759
 冒頭から,圧倒された。受講生に日本地図,世界地図を描かせた後,「授業づくりは,地図を描いたり,活用したりする営為に似ています。」と結論を呈する。そして,例えば「全体像を捉えることが大切,スケールを変えて描く,目的に応じて使い分ける」等々,その理由を解説してくださった。極めて,分かりやすく,また適切なメタファだと思う。読者の皆さんは,「授業づくり」をどのように喩えるだろうか。
 その後も,授業の基盤・授業の成果,授業づくりの方法,教育実習生に伝えたいこと(具体的目標),授業づくりのポイント(総括)と続いた。

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2006.12.17

小学校社会科の教科書の編集会議

 本日,東京で,日本文教出版が刊行している,小学校社会科の教科書の編集会議が催され,それに出席した。学習指導要領の改訂をにらみつつ,社会科の成り立ち,その今日的意義,教科書のあり方等を編者,著者が意見交換した。

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2006.12.16

小中連携の教育研究発表会(大阪教育大学附属平野小学校,2月16日)

 昨晩,大阪教育大学附属平野小学校を訪問して,同校の有志と勉強会を開催した。毎月定例の勉強会であるが,この日は,2007年2月16日(金)に催される,同校の研究発表会の指導案検討会に一部参加する形となった。
 同校は,ここ数年,附属平野中学校と協力して,様々な形で小中連携教育に取り組んでいる。それに,「学びあい」をキーワードとする授業づくり,教科の特性をからませた授業が公開される。
私も,朝から研究発表会に参加し,最後のパネルディスカッションにおいてコーディネータを務める。そのタイトルは,「学び合い,そして連携へ――」というものだ。関係者の一人として,多くの方の参加を期待したい。

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2006.12.15

きびきび活動する子どもたち

 14日,東大阪市立上小阪小学校で,5年生の道徳の授業を見学した。「生命の尊重」に関する題材文の読解,自らの生活に関する振り返り等に関するものであった。
 P1030741 子どもたちが実にきびきび活動していた。見ていて,気持ちがよかった。教師の指示に応じて,題材文に関する意見をどしどし書くし,意見もしっかり述べる。最近,いくつかの授業において,子どもたちがすぐに「わからない」と言って課題から逃げる姿に接していたので,よけいに,このクラスの子どもたちの学びの姿に感心した。
 もちろん,それは,日々の学級経営の充実,学習ルーチンの構築,指導者のきめ細かな指導の徹底などに依拠しているし,本時の指導と評価の工夫も功を奏しているのだろう。

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2006.12.14

クエ鍋を食べに

 授業研究と教師の成長に関する記事ではなくて,恐縮である。けれども,ぜひレポートしたい。
 読者の皆さんは,クエという魚をご存知だろうか。この魚の鍋料理は,和歌山の冬の名物らしい。そこで,13日,和歌山大学教育学部附属小学校の訪問,和歌山大学教育学部附属教育実践総合センターでの仕事の後,JR和歌山駅近くの割烹で,「クエ鍋」を食した。クエは,幻の魚と言われるらしい(なかなか手に入らないと言うことだろうか――)。「九絵」と書くようだ。電子辞書をひもとくと,次のように,記されている。P1030710
 「スズキ科の海魚。体長一メートル以上に達する。体はやや側扁し、体色は緑がかった茶褐色で不規則な黒褐色の横帯が走るが、老成すると不明瞭となる。本州中部以南の沿岸の磯にすむ。美味。」
 確かに,美味であった。しかも,部位によって,味が微妙に,時には大きく異なるように思った。「クエ」というネーミングには九つの味を堪能できるという意味があるのではないかと勝手に考えたくらいだ。
 私をクエ初体験にエスコートしてくださった,和歌山大学の野中先生,ありがとうございました。

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2006.12.13

和歌山大学教育学部附属小学校訪問

 13日,和歌山大学教育学部附属小学校を訪問し,6年生の情報モラルの授業と2年生の算数の授業を見学した。
 情報モラルの授業は,教科担任制のように,あるクラスの教師が他のクラス分も担当していた。ネットワーク利用の光と影を事例検討によって明らかにしていた。
 P1030689 算数の授業は,三角形と四角形の特徴を算数的な活動を通じて考えさせるものであったが,「タングラム」という発展的な教材を導入していたこと,指導者が実にきめ細かな指導を繰り広げていたこと,図工だろうか総合の活動であろうか,クリスマスカードを三角形や四角形の色紙を用いて制作する活動を布石にしていた点などが印象に残った。
 和歌山大学教育学部の野中先生がイニシアチブを発揮しているプロジェクトに参画なさるような,授業研究に熱心な教師の手によるものだからであろう。いずれの授業もよく工夫されていた。

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2006.12.12

学力向上に関する取り組みの報告会

 本日,「広島県学力向上推進協議会」で,「特色ある学校研究の推進」という講演を担当した。この協議会には,広島県の4地域から,教師,指導主事等50名近くが参加した。午前は,各地域の取り組みの報告と協議が設定され,午後は,講演に先立ち,ポスターセッション(代表として4校がポスター発表)が展開された。なかなか工夫された構成だ。行政研修は,最近,講師任せのものが増えているが,この協議会は,そうではなかった。
 P1030653 ポスター発表は写真のような様子であり,学力向上実践に関する教師間,学校間,地域間コミュニケーションが豊かになっていた。もちろん,完璧ではない。私見であるが,まだプレゼンテーション部分が多すぎ(長すぎ),ポスター発表のよさである,インフォーマルなやりとり,聴衆の関心に基づく意見交換などが熟してはいない。ただ,担当指導主事によれば,来年もチャレンジするとのことだから,その発展に期待したい。

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2006.12.11

学校における授業研究会の回数

 読者の学校では,1年間に,いわゆる授業研究会(研究授業とそれを題材とする協議会)が何度催されるだろうか。各学校における授業研究会の回数には,ものすごい違いがある。学校規模にもよるが,それ以上に,授業研究会を尊ぶ文化の有無,その成熟の度合いによるところが大であると思う。
 12日に,「広島県学力向上推進協議会」で講演を担当する。この協議会では,広島県の4地域から何十という学校の代表が集まり,ポスターセッション等によって,学校研究の知見を共有する。それらの学校の実践研究の様子を把握するために,事前に当日参加校の取り組みに関する資料を郵送してもらった。
 それに目を通したが,この事業で推進校となっている学校では,授業研究会がものすごい回数で営まれている。そう大きな学校ではない(つまりそう教員が多いわけではない)のに,授業研究会の回数が10回を越える学校も少なくない。授業研究会の回数だけが学校研究の充実を物語る指標ではないが,この厚みはすごい――。

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2006.12.10

研究発表会が終わった後に

 先日もレポートしたように,8日,京都市立仁和小学校で,ICT活用や情報教育の推進に関する研究発表会が催された。全学年で,提案性のある授業が公開された。また,参加型の研究協議,分科会の概要を活かした全体会のデザインもよく練られていた。
 けれども,この学校の実践研究は,それがゴールではない。研究紀要に載っている,今後の計画を見ると,まだ教職員全員が参加する研究授業(指導主事等も参加)が2回用意されているし,部会単位でもそれが設定されていよう(4月からの1年間で全員が全体もしくは部会単位で研究授業にチャレンジする)。
 拙著『教師が磨き合う学校研究』でも述べているが,研究発表会は,学校研究に関する「外部評価」の機会である。しかも,形成的評価機能を帯びている。それゆえ,「研究発表会が終わった後に,どのように研究を継続・発展させているか」に注目すべきである。換言すれば,発表会を開くことよりも,その結果を踏まえて学校研究に関するリニューアルを試みることの方が大切なのである。秋(春)に研究発表会を企画・運営する場合には,仁和小学校のように,授業研究会も重ねるのが望ましかろう。研究発表会は,年に1回のお祭りやショーではないのだから。

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2006.12.09

平成19年度教育放送企画検討会議

 9日,東京・渋谷のNHKで,平成19年度教育放送企画検討会議が催され,私も参加した。この会は,次年度のNHK学校放送番組,幼児向け番組等の編成,新番組,デジタル教材などのコンセプトや内容が制作者から紹介され,それについて学識経験者や学校現場の実践家が意見を述べる機会だ。
 P1030610 小学校向け番組では,英語番組のメニューが増えそうだ。中高番組では,国語関係(古文,現代文)が増強されるようだ(番組の回数が増える)。家庭での親子同時視聴用番組や保護者に向けたアピール番組もパワーアップされそうだ。

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2006.12.08

教職員全員で研究発表会を創る

 8日,京都市立仁和小学校で,ICT活用や情報教育の推進に関する研究発表会が催された。全学年で授業が公開された。国語(2,4,6年),生活(1年),理科(3年),そして算数(5年)だ。
 P1030571 授業を公開しない教師も(後の分科会で活用する)写真を撮影したり,機器利用をサポートしたりしていた。分科会では,授業の説明等を同学年の教師が引き受けたりもしていた。さらに,その進行は,研究主任と長くこの学校に助言してきた指導主事が担当した。P1030580
 全体会では,まず各分科会の議論の概要を代表者に伝えてもらい,次いでそれに対して私がコメントをはさんだり,質問を投げかけたりした。学校長にもコメントを要請した。
 本日の研究発表会は,教職員全員で創りあげたものだ。その姿は,子どもたちの共同的な学習にきっと再帰するであろう。

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2006.12.07

「学校評価」に関する事業の推進

 7日,第2回大阪市学校評価事業運営連絡会が催され,私も顧問として出席した。この事業は,文部科学省が示した『義務教育諸学校における学校評価ガイドライン』の実行や普及に資する研究プロジェクトである(2年間)。全国各地で同様の事業が展開される。
 これまで,大阪市教育委員会が事務局となり,市内の6小学校と4中学校の協力を得て,学校評価の企画・運営に取り組んできた。既に,各種の調査やアンケートが実施され,評価のための参照情報が蓄積されている。また,外部評価委員会等も開催され,学校評価のための組織の確立も順調だ。
 しかし,学校評価の真骨頂は,これから着手する,自己評価書の作成,そして,それを外部評価にかけて見直すことだ。先日の協力校連絡会でも強調したが,各種の情報をどのように集約し,改善のプランを策定するかについては,それが「判断」「意思決定」を伴うものであるから,十分に検討しなければならないであろう。

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全教師による授業公開(神戸市立六甲小学校の学力向上への取り組み)

 P1030379 6日,神戸市立六甲小学校の校内研修会に参加した。この学校は,神戸市教育委員会が推進している「分かる授業」づくりに向けた事業の協力校となっている。本日は,研究授業として,第3学年の国語及び算数の授業が公開された。いずれの授業も,学習ルールの構築,授業者のきめ細かな指導,子どもたちの思考を促すための道具や環境の用意などの点において,すぐれていた。
 P1030443 その後,2つの授業について,並行して(教師たちが2グループに分かれて),協議が催された(分科会)。そして最後に,分科会の成果を共有するための全体会が企画・運営された。これは,2月8日の午後,同校で実施される公開研究会でも採用されるスタイルだ。当日は,(全クラスで授業が公開されるので)国語・算数とも5つ以上の授業が公開され,分科会内でもそれらをつないで協議を進めることになるし,全体会で複数の分科会の成果を接続する営みもいっそう難しくなる。
 それでもなお,授業をベースにして協議を繰り広げ,それを集約する形の全体会を開催することで,学校研究の過程・成果を呈し,他校の教師等にそれを(外部)評価してもらう可能性が高まる。今,各学校の公開研究会には,こうした工夫,新しいチャレンジが期待されると思う。2月8日には,多くの先生に六甲小学校の公開研究会に参加して,ぜひ,それを実感してもらいたい。

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初めての参加型協議会(揖龍小学校社会科部会の授業研究会)

 5日,たつの市立揖西東小学校・井口教諭による,6年生の社会科の授業を見学した。この授業は,ユニセフや国際連合,ODAとNGOの活動等の調査研究を通じて,世界平和の大切さとわが国が果たしている役割を考えさせることをねらいとする単元(8時間扱い)の一環であった。今日の授業では,子どもたちは,青年海外協力隊の活動の範囲や内容,その実際等を一斉学習とグループ別学習で探究していった。
 P1030327 ところで,授業が終わってから,2時間20分もの研究協議会が設定された。最後の30分は,私が総括を担当したが,残る2時間弱は,全員参加による研究協議が企画・運営された。まずグループを組んで,授業を参観しての気づきを出し合い,それを整理した後,グループ間でそれらを交流する時間帯が設けられた。さらに,論点を,1)教科と総合の関連,2)授業のねらいや目標,3)資料の活用,4)導入の工夫に絞り,それらに関して日頃の社会科教育実践で工夫していること等が相互に紹介された。
 協議会の最初にたずねたところ,3分の2以上の参加者が,こうした参加型協議会を体験したことがなかった。にもかかわらず,司会者の巧みな進行もあって,協議会の最後には「よく考えた,いろんな人の意見が聞けてよかった」という振り返りがたくさん出てきた。この研究会にも,こうしたスタイルが定着するかもしれない。

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2006.12.04

助成を受けて学校の実践研究を企画・運営する際の手引き

 本年度,松下教育研究財団とタイアップして,学校研究推進リーダー養成プロジェクトを実施している。
 加えて,財団等から助成金を得た場合に,各学校がどのように,それを活かして研究を企画・運営すればよいかに関する「手引き」の作成にも着手している。平成18年度に同財団から実践研究助成を受けることになった学校に協力してもらって,助成が決まってから毎月どのような活動をしてきたか(またすべきだったか)を,研究主任等に記録してもらっている。それらの記録を整理し,また私がそのポイントを解説して,助成を受けた場合の「学校研究推進」の手引きとして,印刷・製本する予定である。
 昨日,第2回目の手引き編集会議を新大阪で開催した。助成金を活かした実践研究は,年度末までにある程度の成果を出さなければならない。そのためには,相当早めのアクションが各学校には期待されることをあらためて確認した。

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2006.12.03

「実践研究助成に応募するにあたって」

 松下教育研究財団では,実践研究助成という事業を推進している。これは,「視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む 実践的な研究計画を助成」するものだ。平成19年度の助成の募集が始まった。今回は,全国の70の学校等の実践研究に対して,助成金50万円が提供される予定だ。
私は,この助成の審査委員を10年近く(以上?)務めている。その経験を踏まえ,先日,「実践研究助成に応募するにあたって」という文章をまとめた。これは,松下教育研究財団の実践研究助成に応募する際に,申請書を作成するときに,「こんなことに気をつけてもらいたい」という注意点を,私なりに整理したものだ。財団の実践研究の応募に関するページからダウンロードできる。
 各学校が取り組んでいる実践研究の特長や計画を他者に分かりやすく伝えるのは,そう簡単なことではない。私の整理も十分とは言えないかもしれないが,申請書作成の一助にはなろう。ぜひご一読いただきたい。

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2006.12.02

子どもたちによる英語活動プログラムの企画・運営

P1030053 昨日も報告したように,1日,鳥取大学附属小中学校の研究発表大会に参加した。研究発表大会のスタートは,朝学習の公開であった。小学校では,英語活動の様子を見ることができた。

P1030059 これは,ワールドタイム委員会のメンバーが企画・運営するものだ。4~6年までの委員会メンバーが各学級に分かれて,英語の歌や英語によるゲーム等を導入する。

P1030065 おもしろいことに,彼らは,活動プランまで作成している。しかも,各学年・各学級用のものが用意されているのだ。この取り組みは,いい。英語活動,英語によるコミュニケーションの本質を吟味し,自分のうちに取り込むことが促されるだろうから。それゆえ,私は,このような英語活動プログラムの企画・運営を高学年の児童全員に体験させるべきではないかとアドバイス(?)した。

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2006.12.01

質の高い学びを子どもに提供する授業

 1日,鳥取大学附属小中学校の研究発表大会に参加した。2コマで30を越える授業を公開され,それらを題材とする協議会が各教科等で催された。さらに,全体会では,両校の研究主任による提案を経て,私を含む5名の登壇者によるシンポジウムが企画・運営された。
 P1030095 さすが附属の授業である。極めて質の高い学びが成立していた。例えば,1年生の算数では,4種類のスピードの異なる乗りもの(新幹線,在来線,快速,普通列車)が大きな数の処理を考える題材に適用されていた。子どもたちは,実際に乗車する際の組み合わせをイメージしながら,大きな数に向き合っていた。
 P1030210 中学校でも,教材に工夫が凝らされていた。例えば,1年生の国語では,自分が美術で描いている作品を材料にして,子どもたちが,「喜怒哀楽の表現」について熟考していた。「自分の作品の特徴を一言で表すと――」という指導者の投げかけも功を奏していた。

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