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2007.01.17

日本にもICT活用が浸透している中学校がある!

 16日,滋賀県彦根市立南中学校を訪問し,第1学年の社会科,同体育科,そして第2学年の数学科(習熟度別の2コース)の授業を見学し,事後協議会にも参加した。 P1040328P1040302P1040272
 いずれの教科の指導にも,ICTが導入されていた。社会科では,元寇に関する指導において,学習課題や資料の提示に,また知識・理解の定着に,教師がICTを用いていた。数学科では,等積変形のシミュレーションや生徒の考え方の紹介に,コンピュータとプロジェクターが役立っていた。体育科の場合は,マット運動の技を確認するためのコーナーにコンピュータが置かれていて,必要な生徒だけがクリップを見ていた。
 この学校は,ICT活用を標榜して研究を進めているわけではない。教師たちは,彦根市から教育課程に関する研究指定を受け,3部会を設けて,学習意欲の向上とか,書く力(表現力)の育成を目指し,授業改善に努めている。彼らの課題は,あくまで学力向上であって,ICT活用ではない。教師として,自然な姿で,ICTを活用している。教師たちの大半は,「ICT」という言葉さえ,あまり耳にしていないだろう。にもかかわらず,先日英国で訪問した中等学校と同じ程度にICT活用が浸透している学校が,わが国にもあるのだ。
 実は,彦根市の他の中学校でも同じような授業を何度も目にしている。同市は,2001年度に全中学校のすべての普通教室に,コンピュータやビデオとプロジェクターを設置した。それから5年経って,様々な教師がそれを「小道具」にして,質の高い授業を実現している。こういう状況が,管理職に人事権や予算権のない,わが国の学校で,どうやったら生まれるのか。調べてみる価値があるかもしれない。
 なお,早くにこういう環境を整えたからこそ起こる問題もある。プロジェクターの照度が低いのだ。あんなによく活用しているのだから,新しい機種を設置してあげたらいいのに――。

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