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2007.01.31

ICT環境を活かすには(滋賀県彦根市立中央中学校にて)

 本日,滋賀県彦根市立中央中学校の校内研修会を訪問した。文部科学省の委託事業たる,「地域・学校の特色等を活かしたIT環境活用先進事例に関する調査研究」事業の一環として,2001年8月に普通教室にコンピュータ,AV機器,そしてプロジェクターを設置した彦根市のIT環境の実際,その経緯,課題などをヒアリングするために。P1040651
 私は,この学校を含め,おそらく二十回近く,彦根市の中学校を訪問しているので,上述したような環境が教師たちの授業づくりに役立っていることを実感していたが,本日,和歌山大学の野中先生たちにご覧いただき,こうしたケースが極めて少ないことを再確認できた。
 ICT環境を活かした授業づくりが生まれるには,様々な条件を整える必要がある。それは,教育委員会の判断や戦略だったり,学校長のリーダーシップだったりする。そして,その1つに,彦根市の教師たちの授業研究や学校研究を尊重する文化があると,私は,思う。

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2007.01.30

授業づくりのアイデアを豊かにするためには

 先日,ある小学校で,第1学年と第5学年の国語の授業を見学した。両授業とも,クイズ大会を開こうとか,文集を作ろうといった,プロジェクト型の学習が導入されており,子どもたちが,ゴールに向かって,自律的に,書く活動を繰り広げていた。それを支えるべく,指導者は,このプロジェクトの意義や見通しを再確認していたし,書く活動の評価規準や判断基準を明示していた。さらに,子どもたちに対するきめ細かな指導を実行していた。前者では,教師による評価規準の説明に,また後者では子どもが作文を綴る道具として,ICTが用いられてもいた。私が最近見た授業の中でも,学力向上への取り組みとして,極めて完成度が高いものだった。
 こうした取り組みをさらに磨き上げるためには,授業づくりのアイデアを十分に蓄積する必要があろう。これ以上の授業を目指すためには,授業づくりのネットワークを拡充するしかないと直感した。つまり,学校外の教師との研究的ネットワークを開拓していくしかあるまい(もしかしたら,今までも,それを私が代行してきたのかもしれないが)。だから,本日の講評の最後に,次年度にはぜひ公開研究発表会を開催し,このようなすぐれた実践(「どこに出しても恥ずかしくない授業です」と断言した)を他校の教師たちに提供してもらいたいし,それをさらに充実させるためのアイデアを逆に吸収してもらいたいと告げた。大げさに考えないでも,拡大校内研として,例えば,隣の小学校の先生や児童が進学する中学校の先生などに意見をもらう程度でよいからとも語った。また,そうした取り組みが全国で徐々に,しかし確かに進んでいる事実を解説した。
 この学校が次年度,そうしたアクションを起こすかどうか,見守っていきたい。

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2007.01.29

講義のエンディング

 29日,担当している講義「教職概論」が最終回を迎えた。エンディングは,講義内容の振り返り,総括だ。
 これまでの講義では,教師の営みに対して,理論的・実践的に,また様々な側面から迫ってきた。それらの中で最も印象に残ったものを選びその理由とともに述べる,ある実践記録を視聴してそこに確認できる講義内容をリストアップするといった活動に従事してもらい,それらを通じて各回の内容の関連づけや重みづけを促すわけだ。
 さらに,教師をなにかに喩えさせ,このなりわいの特色を再表現させた。加えて,これからの教職課程の履修において,また教員を目指すものには教職に就いてからも,講義内容を深めてほしいという願いを伝えて,講義のエンディングとした。その瞬間,講義終了を告げるチャイムがなった。予定していた内容をきちんとカバーし,定められた時刻に講義をぴたっと終えられて,ちょっぴり気持ちよかった。これが自分にとっては,最終講義だったし--。

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2007.01.28

若手研究者の成長

 本日,関西大学総合情報学部の久保田教授を研究代表者とする科研「コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証研究」のミーティングが催され,私も,分担者として出席し,自らの取り組みを報告した。英国の教育改革,同ICT環境の整備,ICT活用をドラスティックに進展させた学校の事例等について言及した。
 ところで,この科研のメンバーには,私よりも若い研究者が3,4名選ばれている。みんな,私の指導教官だった水越先生,それから久保田先生や黒上先生のもとで育った研究者である。彼らの最近の取り組み,私たち年長者の報告に対するコメントを聞かせてもらった。しっかりしてきたと思う。若手研究者の成長は著しい。自分たちも,研究に真摯に向き合い,学究的研鑽を積まねばならない。研究者としては当たり前のことなのだが,若手の成長を目にして,この真理を再認識した。

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2007.01.27

実践研究のデザインや論文化(日本教育工学会第23回全国大会)

 昨日もレポートしたが,私が理事を務めている日本教育工学会では,9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパスで第24回全国大会を開催する。この大会に向けた,第1回の大会企画委員会が本日開催された。
 シンポジウムの1つに,実践研究のデザイン,その結果の論文化に関するものを設定することになった。おそらく,私も,司会進行として参加する。学校現場に即した研究をどう企画・運営し,記録し,まとめるかは,多くの人が悩んでいる問題だ。これらを十分に吟味するために,具体的な研究事例をとりあげ,それを学会の編集担当理事等が批評するというスタイルを採りたいと考えている(予定)。けっこうユニークなセッションになると思うので,参加をご検討いただきたい。

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2007.01.26

日本教育工学会第23回全国大会(9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパス)

 私が理事を務めている,日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。なりゆきで,平成19年度のこの全国大会(9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパス)の大会企画委員会の委員長を拝命することになった。少々荷が重いのだが,がんばるしかない(とはいえ,次の理事選挙で落選すれば,自動的に解任されるわけだが――)。明日,第1回の大会企画委員会が開かれるので,ここ数日は,その資料作成にかなりの時間を費やすことになった。
 ポスターセッションを導入する,大会講演論文集をCD-ROM付きにするといった,新しい試みに取り組む予定である。多くの会員にご参加・ご発表いただきたい。

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2007.01.25

春にまた,放送教育の合同研究会

 放送教育の実践に関する自主サークル,なにわ放送教育研究会は,昨日で47回を数えた。100回実施する約束なので,だいたい折り返しまできた勘定だ。
 なにわ放研では,毎年春に,他地域の放送教育の実践研究グループと合同研究会を開催している。放送教育に関する出稽古だ。自分たちとは違った発想で番組活用に取り組む実践者と交わるのは,とてもよい経験になる。一昨年は浜松,昨年は(大胆にも,本家の)全放連と一戦交えた。
 2007年4月に,とある地域の放送教育研究グループと交流するはずだったが,先日「白紙撤回させてください」というメッセージが届き,がっかりしていた。ところが,うれしいことに,宮崎のグループが一緒にやってもよいと回答してくれた。「継続は命なり」だから,合同研究会を開催できることになって,ほっとしている。4月14日(土)の午後に開催の予定。
 (調整の労をとってくれた,水野さん,本当にありがとうございました。とても感謝しています。)

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2007.01.24

丸ごと視聴の意義(第47回なにわ放送教育研究会)

 本日,NHK大阪で,第47回なにわ放送教育研究会が催された。やや参加者が少なかったが,全員がこの一ヶ月間の放送教育実践を簡単に報告し,その後,『にんげん日本史』を復習に活用した実践(松浦教諭)と,『道徳ドキュメント』の継続視聴実践が報告された。
 後者の論点の1つが,「丸ごと視聴」の意義であった。いろいろなものがあるが,最も大切なものは,子どもと番組の多様な出会いを尊重できることだ。番組を構成している多様な要素,時には制作者でさえ気づかずに込められたメッセージに,思いもよらず子どもが反応する。教師の教材研究の成果がある種,裏切られる。そんな逆説的な,しかしだからこそ,豊かな授業づくりを促してくれることが,丸ごと視聴を授業に採り入れる,最大の魅力である。私は,そう説いた。

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2007.01.23

研究会で全員が授業の公開に臨む(神戸市立六甲小学校の研究会)

 本日,神戸市立六甲小学校を訪れ,2月8日に催される,同校の研究会で公開される授業の指導案検討に参加した。この学校は,神戸市教育委員会が推進している「分かる授業」づくりに向けた事業の協力校となっている(18年度から20年度まで,なんと3年連続らしい)。研究会は,その取り組みの一環である。
 研究主題は,「自分の考えを持ち,伝え合い,高め合える子どもの育成」である。同校の教師たちは,これを,国語と算数の部会を設定して,追究している。8日は,専科の教師も含めて,全員が授業を公開する。そして,2部会に分かれて協議会も催す。さらに,それを集約すべく,私がコーディネータとなって全体会を企画・運営する。協議会,全体会とも,参加型で推進される。かなりの数の授業をつないで議論することになるので,協議会や全体会の運営は難しくなるが,そのデザイン自体が提案性のあるものだから,失敗を恐れずにチャレンジすればよいと思う。
 研究会の日が迫ってきたが,灘区,神戸市,兵庫県,近畿圏,いや全国の教師に,参加を検討してもらいたいと思う。

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2007.01.22

教師に関する国際比較

 本日,担当している講義「教職概論」で,外国の教師の様子を提示した。私が訪問した国々の教室で撮影してきた写真,教師や授業に関する放送番組(一部のものは,私が関わって制作されたもの)等を題材にして,日本の教師の営みと外国の教師たちのそれを比較するのである。
 例えば,学習規律・習慣の形成,いじめ問題への取り組みなどは,少なくともいくつかの国の教師たちに共通にして確認できる課題だ。
 一方,タイの地方の学校の教師たちは,日本の教師に比べてずっとたくさんの内容の仕事をこなしていること,フィンランドの教師たちは課題学習,プロジェクト学習を重視した授業づくりを推進していることなどは,わが国の教師たちの特徴を再確認させてくれる。
 教師に関する国際比較は,その国の教育制度や学校文化などを踏まえねばならない。しかも,それぞれの国の教職には,時代に応じて変わる要素・側面もある。知的な興味が湧くテーマだ。教育学の知見を総動員することになる研究課題だ。いつか,本格的にやってみたいようにも思う。具体的には,学校を基盤とする,同僚性に基づく実践研究に関する国際比較になるだろう――。

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2007.01.21

学校研究の充実に向けたアクションの中間評価(LTプロジェクト2年度目の活動2)

 松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)のゴールが近づいている。本日は,今年度第3回目のオフミで,学校研究の推進に資する2学期のアクションについて,メンバーが報告した。それは,昨年末のテレビ会議で報告した内容を再構築したものだ。他者による批評を再度受け,学校研究充実に向けたアクションの成果と課題をメンバーは再確認した。また,3学期のアクションの構想を再吟味した。
 P1040428加えて,本日は,全体及びグループに分かれての発表や議論の司会進行についても,自己・相互評価してもらった。司会進行を担当することを通じて,学校研究を企画・運営するための総合的な能力(学校研究を俯瞰する能力,研究的コミュニケーションを組織化する能力等)を高めることが,本日のオフミのねらいでもあったからだ。私が示した,司会進行の評価規準は次のとおり。これをすべて満たすことは難しい――。
・発表の特長を把握し,整理できる。
・参加者全員が議論に加われるように,配慮できる。
 (自由な発言と指名の組み合わせ,発言内容の確認や具体化,論点の共有化など)
・議論の内容の総合化と焦点化を両立できる。
・参加者が議論を楽しめるよう,ユーモアやジョークを適切に導入できる。

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2007.01.20

全放連学力向上プロジェクトの本年度報告書

 本日,東京・渋谷のNHKで,全放連・研究部・学力向上プロジェクトのミーティングが催された。これは,全放連が企画・運営している研究プロジェクトで,本年度は,松下教育研究財団の実践研究助成も受けて,活動を繰り広げている。
 今日の会議では,1年間の放送番組活用,それを通じた子どもの学力向上について,各人が,自らの放送教育の取り組みをまとめて報告した。そして,全員で,プロジェクトとしての成果と課題を整理した。いくつか修正すべき点はあるが,放送教育と学力向上の接点を実践的に開拓した様子を上手にまとめた報告書になると思う。放送教育実践家は,年度末の刊行を期待されたい。

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2007.01.19

立命館小学校を訪問

 19日午後,京都市の北大路駅近くにある,(私立)立命館小学校を訪問した。「文部科学省委託事業 地域・学校の特色等を活かしたICT環境活用先進事例に関する調査研究」によるものだだ。これは,「ポスト2005における文部科学省のIT戦略の基本的な考え方」に基づく調査研究であり,先日の英国訪問も,この事業の一環であった。
 さすがに,校舎や施設・設備のデザインがすぐれている。今回の調査のテーマである,教室のICT環境についても,電子情報ボード設置形態等がよく練られていて,それが教員のICT活用を促していた(もちろん,各教員の授業力が高いこともあるだろうが)。タブレットPCの活用もかなり進んでいるようだった。大学や企業との連携も充実しているようだった。

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2007.01.18

人権教育の研修会でも

 17日午後,富田林市立金剛中学校で,人権教育研修会が開催された。私は,第6分科会「進路・学力保障部会」で,ミニ講演や実践報告に関するコメントを担当した。
 学力向上を小中連携によってどのように実現していくかが部会のテーマだったので,まず学力観の再構築を促し,続いて学力向上の3次元アプローチ(本時レベル,単元レベル,学期・年間レベル)を解説し,同一地区の小中学校でそれらを共通理解したり,役割分担したりすることの必要性や可能性を説いた。最後に,学力向上のための小中連携実践をいくつか紹介した。
 他の部会もそうだったらしいが,部屋に収容できないほどの参加者だった。

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2007.01.17

日本にもICT活用が浸透している中学校がある!

 16日,滋賀県彦根市立南中学校を訪問し,第1学年の社会科,同体育科,そして第2学年の数学科(習熟度別の2コース)の授業を見学し,事後協議会にも参加した。 P1040328P1040302P1040272
 いずれの教科の指導にも,ICTが導入されていた。社会科では,元寇に関する指導において,学習課題や資料の提示に,また知識・理解の定着に,教師がICTを用いていた。数学科では,等積変形のシミュレーションや生徒の考え方の紹介に,コンピュータとプロジェクターが役立っていた。体育科の場合は,マット運動の技を確認するためのコーナーにコンピュータが置かれていて,必要な生徒だけがクリップを見ていた。
 この学校は,ICT活用を標榜して研究を進めているわけではない。教師たちは,彦根市から教育課程に関する研究指定を受け,3部会を設けて,学習意欲の向上とか,書く力(表現力)の育成を目指し,授業改善に努めている。彼らの課題は,あくまで学力向上であって,ICT活用ではない。教師として,自然な姿で,ICTを活用している。教師たちの大半は,「ICT」という言葉さえ,あまり耳にしていないだろう。にもかかわらず,先日英国で訪問した中等学校と同じ程度にICT活用が浸透している学校が,わが国にもあるのだ。
 実は,彦根市の他の中学校でも同じような授業を何度も目にしている。同市は,2001年度に全中学校のすべての普通教室に,コンピュータやビデオとプロジェクターを設置した。それから5年経って,様々な教師がそれを「小道具」にして,質の高い授業を実現している。こういう状況が,管理職に人事権や予算権のない,わが国の学校で,どうやったら生まれるのか。調べてみる価値があるかもしれない。
 なお,早くにこういう環境を整えたからこそ起こる問題もある。プロジェクターの照度が低いのだ。あんなによく活用しているのだから,新しい機種を設置してあげたらいいのに――。

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2007.01.15

学校評価に関する校園長研修会

 15日午前,大阪市教育センターで,学校評価に関する校園長研修会が開催された。私も,ミニ講演や実践報告に関するコメントを担当した。
 P1040262 大阪市立の小中学校10校が,現在,学校評価に関する研究協力校となり,その組織や手続きに関する実践研究に着手している。今回は,小中学校1校ずつの報告だったが,両校とも,学校評価推進に必要なリーダーシップ,学校評価の意義や手続きを教職員に浸透させる術や機会などに関する,すぐれた実践知を紹介してくれた。
 私も,訪問したばかりの英国の学校評価の取り組みを参照しながら,両校の取り組みの特長を解説した。会場全体に,学校評価に挑戦しよう,それを学校改革の刺激や道具にしようというムードが生まれたように思った。

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2007.01.14

無事帰国したけれども

 14日,17時前,成田空港のロビーラウンジにいる。無事,英国から日本に戻ってきた。
しかし,明日からのことを考えると頭が痛い。まず朝から行政研修への協力で,講演,実践発表へのコメント。続いてお昼からは,講義が3コマ。明後日以降の校内研修等への協力の準備もしないといけないし,講義の用意もたくさんある。
 往復の飛行機も体力を消耗するが,帰国すると課題の多さに気分が重くなる――。せっかく英国の小中学校を観て,授業改善・学校改革のコンセプトにふれて,元気になっていたのに。

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英国第8日目(帰国の途へ)

 13日,ロンドンのホテルを出発し,ヒースロー空港へ向かう。いよいよ,帰国の途に着く。
今回の視察であるが,約1週間の旅で,ICT活用の浸透,それを含む英国の学校改革の一端に触れることができた。同行の野中先生(和歌山大学),山上先生(神戸甲北高等学校),そして堀田先生(NIME),ハイディさん(JAPAN21)等に,いろいろお世話になった。視察の成否は,同行者やアレンジの方とのチームワークにかかっている。本当に,ありがとうございました。
 P1040205ところで,ロンドン滞在は,小さな,かわいらしいホテルだった。毎度のことながら,4泊もすると,我が家のように感じる。部屋の様子は写真のとおりである。クラッシックなつくりだが,ニューキャッスルとは異なり,ブロードバンドでインターネットにアクセスできたので,助かった。

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2007.01.13

英国第7日目(ロンドン郊外)

 P1040183 12日,ロンドン郊外のBoxgrove Primary Schoolを訪問し,そこで,ICT活用の枠組みや進展について,ICT教科主任,教務主任(的な方)に情報を提供してもらった。また,いくつかの教科のICT活用の実際を目にした。例えば,第5学年の子どもたちは,チューダー朝時代のお祭りの様子を映したクリップで確認し,それを参考にして,ダンスの創作に従事していた。
 P1040129 ところで,各教室の窓には,写真のようなポスターが貼られていた。「いじめ撲滅キャンペーン」を子どもたちが展開しているのであった。昨日報告した,教師と生徒の学びの共鳴と同様,いじめ問題解決の重要性,それを子どもたちに自律的に推進させようとする動きも,ユニバーサルなのであろう。

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2007.01.12

英国第6日目(ロンドン郊外の中等学校)

 11日,ロンドン郊外のRoding Valley High Schoolを訪問し,そこで,ICT活用の予算的措置について管理職やICT教科主任,ビジネスマネージャーに情報を提供してもらった。また,いくつかの教科のICT活用の実際を目にした。
 P1040101 やはり,どの授業でも,黒板感覚で電子情報ボード(Interactive White Board)を教師や生徒が使っている。写真を見れば,便利な黒板として利用されている様子がよく分かろう。
 P1040088_1
 ところで,休憩の間に,スタッフルームでお茶をごちそうしてもらった。その時に,「教員研修」の掲示があったので,それに注目してみた。そこに,「教師の学びと教室での指導の充実は軌を一にしている」というコピーがあった。教師の研修と子どもの学習の間に生じる再帰性は,ユニバーサルだ。

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2007.01.11

英国第5日目(ロンドン,オリンピア)

 10日,ロンドンのオリンピアで催されている,BETTに参加した。これは,ICT活用等に関する英国最大,いや世界最大の催しだ。企業や政府関係の組織の出展,デモンストレーションに加えて,セミナーが開催される。P1040029
 いくつかのセミナーに出席したが,なかでも,Bectaによる,Evidence of ICT impact and progressという報告に感心した。ICT活用の効果と課題について,極めて精緻なフレームワークを用意し,それに基づいて実証的な研究をていねいに展開しているからだ。事例研究の詳細な手続きについての説明がなかったのは残念であるが,調査のデザインがしっかりしている部分は,わが国において始まっている同様の試みもしっかり学ばねばなるまい。

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2007.01.10

英国第4日目(ダーリントン)

 9日,ダーラム州のダーリントンのLongfield Schoolを訪れた。この学校は,2年半で学校の情報化を充実させ,政府の機関から,表彰された学校だ。校長及びリーダーシップグループが白板を教室からなくしたり,教科ごとに代表者を定めたりして,(なかば強引に?)学校改革を進め,今日ではあらゆる教科の指導で,教師たちがICT活用を繰り広げていたP1030990
 この学校のサクセスストーリーは,わが国の学校の情報化,とりわけ,ICT活用の普及に資するものがあるだろう。

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2007.01.09

英国第3日目(ダーリントン)

 8日,ダーラム州のダーリントンのEducation Villageを訪れ,そこで,この地域の学校等の情報化を推進する教育委員会のe-strategyマネージャーのジョン=スティールに会い,ICTを学校・教師が有効に活用するために,彼や彼のチームが何をしているかについてヒアリングした。P1030918
 この国は,学校長の裁量権が大きく,教育委員会が学校に与える影響が小さいと理解していたが,少なくとも,ICT活用推進チームは,学校に対して,そのニーズや実態に合わせ「きめ細かく」対応していることが分かった。ただし,それが有償のサービスである(契約に従い,学校が料金を支払う)というところが,いかにもこの国らしいのだが。

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2007.01.08

英国ニューキャッスル第1・2日目

 6日夜,ヒースローに到着し,国内便に乗り換えてニューキャッスルへ。ここで,同行の野中先生(和歌山大学)の荷物の未着が判明(それから1日経っても,まだ届かない,かわいそうに)。気を取り直して,タクシーで,ニューキャッスル中央駅近くの宿泊先に。今度は,ブロードバンドが使えないことが分かり,久しぶりにダイアルアップに挑戦。なんとか,インターネットにアクセスできて,ほっとした。。P1030859
 7日は,8日以降の視察の打ち合わせ。ヒアリングの枠組みの再確認,その役割分担,まとめ方などを3人で健闘した。打ち合わせ後,ニューキャッスルの街を散策。古い教会や城壁を観た

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2007.01.07

英国に向かう機中にて

 今,飛行機の中である。成田を飛び立ってから,7時間弱。あと5時間近くも,この中で過ごさないといけない。機中でも,教育について考えることが2つ。1つは,保護者の教育力である。前の座席に,小さな子どもを2人連れた家族が座っている。いや,子どもは暴れている。保護者には,もう少し教育力を発揮してもらいたい。
 もう1つは,食事をしながら観た,映画「フラ・ガール」。実話をベースにストーリーが作られているらしいが,そうだとすると,フラダンスの先生の指導力は大変なものだ。3ヶ月で素人をプロに変えるのだから。人前で恥ずかしいけど,先生と教え子たちが築く関係性,教え子たちのけなげな努力――,それらに感動して,ちょっと涙ぐんだりして――。
 (なお,記事をアップしたのは,へろへろになってニューキャッスルについてから)

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2007.01.06

今日から英国訪問

 今,成田空港である。1時間後に旅立ち,英国に向かう。これから約1週間,彼の地の教育委員会や学校を訪問する。5年後,10年後の学校の情報環境,それを活かすための組織,とりわけCIO(Chief Information Officer)について調査してくるのが,その目的だ。
 視察メンバーは,私の他に,和歌山大学の野中先生(リーダー)や神戸甲北高等学校の山上先生だ。3人で力を合わせて,よい視察結果を手にして帰国したい。

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2007.01.05

卒論の内容等に関する最後のアドバイス

 本日は,大学で,本年度卒業論文を執筆する学生に提出させた原稿の内容・形式・表現に関して,点検結果を伝え,意見交換をした。文学部の提出締め切りは,15日正午。私が英国から帰国するのは,14日夕方。だから,今日が,実質的に最後のアドバイスの機会だった。
 1人は,幼小連携について,もう1人は読解力の育成について,論文を執筆する。両者とも,学校園現場を訪問し,そこで保育・授業の観察や教員へのインタビューを通じて,データをえている。大量のデータを論理的に整理し,しかもオリジナリティのある主張を繰り広げるのは,そう簡単なことではない。
 あと10日。悔いのないようにがんばってもらいたい。修論(こちらは提出まであと10日)を執筆している学生も含めて,彼女らの健闘を,遠く英国から祈っている。

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2007.01.04

今日は風邪との闘いに勝てた,いや引き分けか――

 今日も,風邪と闘い,(原稿提出の)締め切りと闘った。昨日は,完敗だったが,今日は,風邪にも負けず,卒論チェックを終え,様々なメール対応をこなし,そして原稿も執筆した。「風邪には勝った」と言いたいところだが,まだすっきりしないし,そのせいで原稿は仕上がっていないのだから,せいぜい「引き分け」といったところであろう。明日には,風邪にも,締め切りにも勝ちたい。
 まあ,たとえそれに勝っても,次の締め切りとの闘いが待っているだけなのだが――。

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2007.01.03

まるでテレビCMのように

 年末年始といい子にしていたのに,なぜか昨日から風邪の症状が出てきて,今日は,仕事がはかどらない。卒論チェックも原稿執筆も取りかかってもすぐにしんどくなる,薬を飲むと眠くなる――。困った――。もうすぐ渡英なのに――。あれだけ体調に気をつけていたのに--。悔しい。
 まるで,風邪薬のテレビCMのように,「私は今,風邪と闘い,締め切りと闘っています」。

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2007.01.02

やっぱり原稿執筆と卒論・修論チェックで2007年が始まる――

 元旦も,今日も,『教育基本用語』の原稿執筆を続けた。ここまでくると,例の「自分をほめてあげたい」心境になる(提出が遅れている方が悪いのだが――)。
 さらに,本日は,修士論文を作成している学生と梅田で会い,年末にもらった原稿の点検結果を伝えた。私が渡英している間に提出締め切りとなるので,やや早めの点検フィードバックとなった。内容はまとまってきたので,あとはどこまで表現を整えられるかであろう。
 また今年も原稿執筆と卒論・修論チェックで1年のスタートを切ることになった。

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2007.01.01

今年もよろしくお願いいたします!

 このブログの読者の皆さんへ
 明けましておめでとうございます。皆様のご健康とご多幸を記念しております。私の方は,今年はこれまでとは違った舞台で精進することになりそうです。ご協力,ご支援等,どうぞよろしくお願いいたします。

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