« February 2007 | Main | April 2007 »

2007.03.31

『「読解力」を育てる総合教育力の向上に向けて』

 先日,Benesse教育研究開発センターから,「学力向上のための基本調査2006」の結果等をまとめた報告書が刊行された。『「読解力」を育てる総合教育力の向上に向けて』というタイトルのとおり,これまで,私を含む総合学力研究会(事務局:Benesse教育研究開発センター)が提案してきた,「豊かな学力」を育むための「総合教育力」の向上にむけた学校改革の取り組みを,読解力の向上という視点から,再構築したものだ。
 私は,第6章の「読解力向上の視点から学力向上の取り組みを見直す」「読解力向上にむけた教育力の点検・評価」の執筆を担当した。前者では,総合学力調査と総合教育力調査の結果を総括しながら,「読解力向上のための教育力の発展モデル」を呈している。また,後者では,読解力の向上に資する教育力の評価基準を提案している。具体的には,「教師の日常的な学習指導」「教育環境の整備・充実」「学校基盤のマネジメント」「家庭における豊かな働きかけ」の領域毎に複数の項目を設定し,その成熟の度合いをレベル化して示している。これらは,けっこう,オリジナリティがあると自負しているのだが――。
 それにしても,3月中に刊行されたけれども,刊行日が4月1日で印刷・製本されている。それゆえ,私の所属が新しい大学名になっていた――。

| | Comments (0)

2007.03.30

「ああ,今日で最後なんだ――」

 本日,大阪市立大学での最後の勤務日となった。朝から,各種の引き継ぎで忙しかった。それらのすべてが終わると,16:30くらいになった。そして,研究室のカードキーを返却したり,ネームプレートを外したりすると,「ああ,今日で最後なんだ――」と実感し,しばし,感慨にひたった。
 しかし,いつまでも,感傷的な気分ではいられない。大学の門を出て,気持ちを切り替えた。ある報告書の原稿執筆も残っているし,新しい大学の講義等の準備にもとりかからないといけないから。

| | Comments (2)

2007.03.29

230号の学級通信

 本日,大阪教育大学附属平野中学校で,同小中学校の有志と定期的に開催している,勉強会(S&C勉強会)に参加した。本日は,小学校の社会科の取り組みと中学校の総合的な学習,さらに幼小中の共同研究の枠組みなどがトピックに定められた。
 最後に,附属中学校の研究主任が,自身が18年度に配布した学級通信の綴りを紹介しれてくれた。なんと,230号も(内容も豊かだし,手書き部分も多いので味わいもある)。彼は,自分の美術教育の取り組み,学校研究の企画・運営だけでなく,学級通信にも,全力投球だ。大したものだ。そういえば,30号に,こんなくだりを見つけた。
 「私がこれまで教師を続けてきて思ったこと。それは,『なんでも全力をつくして取り組んだことは,必ず自分の糧になる』ということです」

| | Comments (0)

2007.03.28

研究室の引越

3月31日をもって,大阪市立大学を退職する。今日は,研究室の荷物を新しい大学に運ぶ日だ。前回の研究室の引越は,岡山大学からの大阪市立大学への異動に伴うものであった。7年前のことだ。あの時は学校現場の先生方のサポートでなんとかしのぎ,今回は,学生のお手伝いでここまで準備をしてきた。
 しかし,引越は気疲れする。今も,定めた時刻になっても業者がやってこないので,宙ぶらりん状態だ。

| | Comments (0)

2007.03.27

『悠+』

 (株)ぎょうせいから出版されている教育雑誌に,『悠+』(はるか★プラス)がある。これは,私が「教師が磨き合う学校研究」を連載した『悠』がリニューアルされたものだ。授業研究と教師の成長に関係する特集もよく組まれているので,講読をお勧めする。
 ちなみに,リニューアルと同時に,同雑誌のホームページも立ち上がった。こちらものぞいてみるといいだろう。

| | Comments (1)

2007.03.26

地域教育コミュニティの企画・運営

 本日,大阪市役所内の会議室で,小学校区教育協議会「はぐくみネット」の実行委員会が催された。これは,大阪市の各小学校が地区協議会等とタイアップして展開している学校,家庭,地域の連携プロジェクトだ。学校と地域をつなぐキーパーソンとして,「コーディネータ」を設置しているのがユニークで,かつ特徴的だ。本年度までに,市内300弱の学校のうち,263の学校で実施の運びとなった。
 次年度いよいよ,大阪市立のすべての小学校(296校)で,この地域教育コミュニティが企画・運営されることとなる。しかも,教育委員会の調整の下,区ごとに担当者等を定めて,よりきめ細かな支援も心がけられる。平成14年度からこの事業に関係してきた私も,「はぐくみネット」の集大成に向けて,協力を惜しまないつもりである。どうも,実行委員会の委員長になるみたいだし--。

| | Comments (0)

2007.03.25

2010年,2015年の教室の様子

 このブログでも何度か紹介してきたが,今年度,文部科学省の委託事業たる,「地域・学校の特色等を活かしたIT環境活用先進事例に関する調査研究」事業のメンバーに加わった。このプロジェクトでは,各種の調査に基づき,2010年及び2015年の教室におけるICT活用のあり方,それを満たすための環境や人材養成,教育方法等について提言していく。現在,報告書作成の最終段階に入っているが,2010年,2015年の教室の様子については,提案内容を描いたイラストも添付されることになっている。これを担当しているのは,和歌山大学の野中先生の研究グループだ。さてさて,どのような絵にまとまるか――乞うご期待。

| | Comments (0)

2007.03.24

あと1週間で――

 このブログでも何度かアナウンスしているように,3月31日をもって,大阪市立大学を退職する。「木原@大阪市立大学です」と名乗るのも,あと1週間だけとなった。28日には,大学研究室の引っ越しも予定している。大阪市立大学に勤務した7年間に,貴重な体験を積むことができた。
 次の勤務先は――。やはり4月1日に発表することにしよう。異動に伴い,このブログのタイトルも当然,変更となる。

| | Comments (0)

2007.03.23

なにわ放研の出稽古

 22日夜,NHK大阪で,第49回なにわ放送教育研究会が催された。わが「なにわ放研」のメンバーは,4月14日に宮崎に出かけ,彼の地の放送教育実践家と合同研究会を開く(つまり,出稽古にトライする)。今回の研究会では,その発表者を選出した。候補者の発表を聞き,質疑応答を重ねて,なんとか,5人の発表者を決めることができた。
 彼らは,宮崎を代表する実践家の報告と比較されることになる。それに備えて,それぞれの実践の持ち味は何か,それはどのような構成や表現によってアピールできるかをアドバイスし合った。

| | Comments (1)

2007.03.22

第58回放送教育研究会全国大会で発表を!

 昨日,東京・渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)研究部のメンバー等と,第58回放送教育研究会全国大会のプログラムについて協議した。この研究会は,平成19年10月26日(金)・27日(土)に,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で催される。もう10年以上私もなんらかの形で参画しているが,19年度は,再度,大会統括をおおせつかった。
 ここ数年の大会にならい,参加型・ワークショップ型の研究交流部会を企画・運営し,そこにおける実践報告の一部は公募制とする(旅費等を全放連が負担する)。さらに新しい試みとして,27日の午前中に,「ポスターセッション」を導入し,これも全国から発表者を募る(旅費等の一部を全放連が負担する)。大会における,実践交流をいっそう盛んにするためだ。審査委員会を設け,優秀発表を表彰する仕組みの導入も検討している。
 全国の放送教育実践者に,研究交流部会やポスターセッションでの発表に応募してもらいたい。また,そのための準備として,18年度の実践を整理したり,19年度によいスタートを切ったりしてもらいたい。

| | Comments (0)

2007.03.21

『教育テレビ&ICT活用で授業力アップ』(仮)

 本日,先週に引き続き,東京・渋谷のNHKで,NHK学校放送の利用を促進するためのパンフレットの編集会議が催された。このパンフレットは,放送番組・ICT活用で授業力をアップさせるための術について,実践的に説くものだ。2003年に刊行された『NHK学校放送 先生のための教え方ガイド』の続編といってもよいだろう。まだ仮称だが,『教育テレビ&ICT活用で授業力アップ-先生を応援します!NHK学校放送・デジタル教材-』と名前も,候補が出てきた。
 今日は,実践報告のパートを担当する執筆者(実践者)の一部の方にも,集まっていただいた。彼らは,全放連研究部のメンバーだ。彼らには,これから10日以内に,実践の特徴等を分かりやすく記してもらう。それを,他の執筆者に渡して,参照してもらうためだ。年度末の忙しい時期に,そうした,厳しいリクエストに応えてくれる,彼らの実践力は大したものだと思う。

| | Comments (1)

2007.03.20

「公式」送別会

 今夜,私が所属している,大阪市立大学・大学院文学研究科の教員で構成している「文学会」が,退職する教員(私もその一人)との懇親会を開催してくださった。これが,まあ,「公式」送別会ということになる。お世話になった先生方,親しくしていただいた事務の方などと,お話ができてよかった。
 大阪市立大学に7年間,在籍した。長いような,短いような--。自分には縁のない大学,学部と思っていたが,赴任して,例えばものごとに対するクリティカルな眼差し,レトリックへのこだわり等,自分の研究においてやや弱かった点を見直すことができた。この大学に務めてよかったと思う。

| | Comments (0)

2007.03.19

今日も校内研の学校が――すごい

 本日,池田市立石橋小学校の校内研に参加し,学力向上の取り組みについて話題提供をしてきた。この学校,今日が,諸帳簿の提出締め切りらしい。にも,かかわらず,次年度の研究について吟味することが大切だということで,招聘された。こんな日に校内研開催なんて――すごい――。
 同校の教師たちに,この1年の学力向上の取り組みを振り返ってもらうとともに,それを見直す際の指標として,1)学力観の確認,2)学力向上のための指導と評価の工夫を,実践事例を交えて解説した。そして,最後に,この1年の取り組みと私の解説を材料として,19年度の学力向上の実践を構想・発表してもらった。

| | Comments (0)

2007.03.18

大学院生による送別会に感謝!

 本日,大阪市立大学・大学院文学研究科・教育学専修の大学院生が,3月末をもって異動する私のために,送別会を催してくれた。写真のような記念のマグカップも贈ってくれた。ありがたい話だ。とても感謝している。P1050723
 大阪市立大学に赴任してよかったこと,自分のためになったことはたくさんある。大学院生と研究的なコミュニティを築き,議論を交わしたことは,その1つである。大学を離れても,この経験は自分にとって大切な糧になるであろうし,なにより,こうした研究的関係性は継続・発展できると思う。

| | Comments (1)

2007.03.17

「学校研究推進のための手引き」開発プロジェクト

 本年度,松下教育研究財団とタイアップして,同財団のようなところから助成金を得た場合に,各学校がどのように,それを活かして研究を企画・運営すればよいかに関する「手引き」の作成を進めてきた。本日は,最後の編集会議が催された。平成18年度に同財団から実践研究助成を受けることになった,2つの学校の研究主任に,助成が決まってから毎月どのような活動をしてきたか(またすべきだったか)を記録してもらった。そのエッセンスを明らかにして,手引きにまとめ,チェックリストなども付けて製本する予定である。
 この手引きは,5月の実践研究助成の助成式で各学校等に配布される予定である。

| | Comments (1)

2007.03.16

『NHK学校放送 先生のための教え方ガイド』

 本日,東京・渋谷のNHKで,あるプロジェクトのミーティングが催され,参加した。それは,『NHK学校放送利用促進パンフレット』(仮称)の編集に関するものだ。放送番組・ICT活用で授業力をアップさせるための術について,実践的に説くものだ。
 これは,2003年に刊行された『NHK学校放送 先生のための教え方ガイド』の続編といってもよいだろう。このガイドブックは,NHK出版より出版されたもので,私が監修役を果たしている。「わかる算数 4年生」「わかる国語 だいすきな20冊」「みんな生きている」「にんげん日本史」「びっくりか」「川」及びそれらに連動したデジタル教材を利用した実践,そのコンセプトやデザイン,それによる子どもの成長等が紹介されている。また,私が,それらの実践の特長を解説している。当時のガイドとしては,我ながら,学校放送番組の利用,その可能性を具体的,説得的に主張できていると思う。
 このガイドは,今では,絶版となり,手にしようと思ったら,ネットで中古品を購入するしかない。実際に,現在の学校放送番組部のスタッフはそうして入手したらしい。だから,このガイドの姉妹編を誕生させることができるのは,私としてはとてもうれしいことだ。

| | Comments (0)

2007.03.15

「学校評価」は継続性が命

 本日,大学での委員会出席(午前)と神戸市立小学校訪問(夕方)の間に催された,第3回大阪市学校評価事業運営連絡会に参加した。この事業は,文部科学省が示した『義務教育諸学校における学校評価ガイドライン』の実行や普及に資する研究プロジェクトである(2年間)。
 本日は,協力校10校の取り組みや事業内容を総括する場面だった。私も,最終的な講評を担当した。協力校の振り返りの中で,「学校評価を導入して,教職員の学校改革のムードが高まった,保護者や地域住民とのコミュニケーションが豊かになった」といったコメントを耳にした。それらは,この事業の成功を端的に物語っている。
 と同時に,その真価が問われるのは,「これから」だ。学校評価で明らかになった課題を解決するために,教師たちがアクションを構想し,実行できて初めて,それは,学校改革に資するものとなる。そして,アクションとその(再)評価は,次なる課題を明らかにしてくれよう。学校評価は,その継続性が命であり,本質である。

| | Comments (0)

2007.03.14

ちょっと恥ずかしい

 先日,ある雑誌の編集部から,子どもの学力向上に対する保護者の影響,その課題に関するインタビューを依頼されたので,引き受けた。私のコメントを編集部が記事にし,私が内容や表現を点検した。そうしたら,なんと,その雑誌は,地下鉄御堂筋線に吊り広告を出しているではないか。「家庭・地域等の総合教育力を高めることが、子どもの学力向上につながります。 大阪市立大学大学院助教授 木原俊行」と。そんなことは聞いていなかったので,自分で見てびっくりしたし,早くも同僚等2人から,それを指摘された。ちょっと恥ずかしいが,まあ,いいか。今後,自分の名前が電車の吊り広告に載ることは,もうないだろうから--。

| | Comments (1)

2007.03.13

ぜひ「情報教育対応教員研修セミナー」へ

 21日に,パナソニックセンター東京で,「情報教育対応教員研修セミナー」が催される。このセミナーは,「ICT活用の初めの第一歩としての簡単な活用法から,学力向上に結びつく検証までを実践報告・パネルディスカッションを通して追求」するというねらいで,企画・運営される。研究仲間の堀田さん(メディア教育開発センター)がコーディネーションを担当している。だから,実践報告がとても味わいがある。実践報告者を私も知っているが,みんな,ICTを活かしてよい授業を創造している。それらの報告を聞くと,きっと,ICT活用の基礎基本,その個性的な取り組みを吸収できるであろう。プレゼンテーションも,きっとよく練られているだろう。
実践報告に続く,パネルディスカッションも,学校におけるICT活用を多面的に考えるべく,多彩な登壇者が用意されているようだ。
 この日を上記セミナーで過ごしたら,ICT活用への展望が拓けて,よい気分で帰宅できるに違いなかろう。ぜひ「情報教育対応教員研修セミナー」へ。参加申込等は,こちらから。

| | Comments (0)

2007.03.12

和歌山で勉強会

 本日,和歌山大学を訪問し,野中先生とICT活用に関する勉強会を開催した。ここ数年,和歌山へは,行政研修や学校研究の講師として招聘されることが多い。それらとは違い,今日は,研究的議論を繰り広げるためだけに,和歌山を訪れた。けっこう遠いが,なんと17時から23時まで,途中の夕食タイムをのぞき,ICT活用に関する研究デザイン等について意見交換を重ねた(話しすぎて喉が痛くなった--)。

| | Comments (1)

2007.03.11

学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)完結!

 P1050718 松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営してきた,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)がゴールを迎えた。この後,学校研究推進のためのQ&A集の修正などの活動が残ってはいるが,学校研究事例の分析などの課題への取り組みや所属校の実践研究充実に向けたアクションの展開などは,昨日・今日の活動で最後となった。
 若手から中堅のプロジェクトメンバーは,2年間にわたって活動を繰り広げ,学校として組織的に取り組む研究の意義や可能性を理解し,その手順を会得してくれた。彼らの努力に敬意を表したい。また,それが,これからの教師としての成長に結実すると確信している。彼らのこれからを見守っていきたい。

| | Comments (1)

2007.03.10

学校研究の充実に向けたアクションの最終評価(LTプロジェクト2年度目の活動)

 松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)のゴールが間近となった。本日と明日,最終オフミを実施し,学校研究の推進に資する3学期のアクション,それを含む1年間の取り組みについて,メンバーが報告し,批評しあった。P1050696_1
 学校の実践史や条件によって求められるものは異なるが,各人の振り返りのコメントにも自らのがんばりを認めるものが相次いだように,メンバーはそれぞれ,精一杯のアクションを試みてくれた。そして,それが各学校の研究の推進に資するものとなっていた。P1050699
 メンバーには,明日もプロジェクトにおける活動を省察してもらい,また,次年度以降のアクションを構想してもらう。

| | Comments (1)

2007.03.09

松下教育研究財団の第33回実践研究助成の対象校等の決定

本夕,松下教育研究財団の第33回実践研究助成対象に選ばれた学校等が発表になった。これは,「視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む 実践的な研究計画を助成」するものだ。平成19年度は,全国の70の学校等の実践研究に対して,助成金50万円が提供される。
 助成を受ければ,報告義務等が生じるので,面倒が増える。けれども,設備を充実させたり,外部評価を受ける機会が多くなったりする。つまり,実践研究の企画・運営上のエネルギー源や刺激になる。この助成を受けることになった学校等には,これを学校研究ステップアップの触媒にしてもらいたい。

| | Comments (1)

2007.03.08

学校園の実践研究に役に立つ講師の条件

 P1050680 本日,岡山市総合教育センターの校園内研究担当者研修会で,プチ講演や実践発表へのコメントを担当させていただいた。研修のめあては,「確かな学力の向上を実現する授業づくりについて,自校園の校園内研究がめざす方向とその取組の方法について振り返り,授業改善に向けた次年度の取組を考えよう」である。
 私が,校園内研究を評価する視点と方法を概説し,その後,幼稚園・小学校・中学校の実践報告及びそれに対する批評タイムが設けられた。各事例について,ワークシートに参考にしたい点や疑問点を記し,数名がそれを表明するというわけだ。私も,それを踏まえながら,各事例の特長と課題を指摘した。また,最後に本日の研修内容を総括した。よく工夫された,研修プログラムであると思う。
 ところで,ある事例の特徴を語る中で,思うところがあって,「学校園の実践研究に役立つ講師の条件」をリストアップして,示した。読者は,どう思われるだろうか。私自身,こうありたいと願い,学校と関わる際に留意している点である(今現在,自分自身がすべて満たしているわけではないが,そうありたいと考え,努力している点である)。
・一般論ではなく,学校に応じた,個別的なコメントを呈する(どこの学校に行っても同じことを話すようではダメ)
・研究授業(本時)を参照してコメントできる
・研究授業(本時)等の特徴を「立体的」に語れる
・数回学校を訪問したとして,そのコメントが一貫している,同時に新しい要素や事例も照会できる
・学校や教師が採る実践研究の今後について,「いくつかの選択肢」を提示できる

| | Comments (1)

2007.03.07

中学生が楽しそうに,熱心に学ぶ姿を見て

 P1050672 本日,岡山市立灘崎中学校で,英語や音楽の授業を見学した。いずれも,確かな教材研究,よく練られた授業構成によって,中学生が楽しそうに,しかも熱心に学んでいた。そういう姿を見るのは,実にすがすがしい。この学校は,1年間に数多くの授業研究を実施しているようだ。それが着実に教師たちの授業力のアップにつながっている。

| | Comments (0)

2007.03.06

帰国したら,よけいに忙しい

 ほぼ1週間の旅を終え,自宅に到着した。慌ただしい1週間だったが,最後の日にホテルにエキストラチャージを払って必死で原稿を書いたので,渡英前よりも「原稿借金」は減った。まだ負債はあるけれども。
 それにしても,帰国したら,よけいに忙しい。今週も,明日の教授会から始まって,講演やプロジェクトのミーティングが続く。来週になれば研究室の引っ越しの用意も始めなければならない。大学の委員会でチーフを務めているものは,引き継ぎの文書や審議のまとめなどを作成することが義務づけられている。
 自分でも,こんな日程で体調を崩さなければよいが――と心配している。なぜだか,病気にならないのだが--。

| | Comments (0)

2007.03.05

よき想い出

P1050521 今,ヒースロー空港である。いよいよ帰国だ。今回,大阪市立大学の関係者5人の視察チームで,学校を訪問したり,その模様を議論したりして,今までにない渡英となった。大阪市立大学を離れる前のよき想い出となった。

| | Comments (0)

2007.03.04

美術館で人々が学ぶ姿に接して――

P1050590無事に(?)視察を終え,帰国の途に着く。その前に,ロンドンのテート・モダンという,現代美術館に行った。テムズ川沿い,セントポール大聖堂の対面に位置する。広くて,たくさんの収蔵品を誇る美術館だ。
 P1050592作品を眺めて楽しんだが,館内で,いくつか写真のような風景に接した。ある作品について,おそらくは親子が批評しながら,模写をしている。日本の学校でも,英国の美術館でも,人々が学んでいる姿に接するのは,気持ちがよい。

| | Comments (0)

海外等に視察に出かけたら――

 ここ数日報告しているように,現在,ロンドンで,学校等を視察し,カリキュラム開発について情報や資料を収集している。メンバーは,私が代表者を務める科研の構成員だ。毎日,毎日,見たこと,聞いたことを訪問後に協議している。観察したこと,ヒアリングしたことを確かめ,そして研究課題に即してそれらを整理する。時には,授業や教師,学校,施策や制度の国際比較になったりする。P1050588
 学校等に訪問を認めてもらい,経路を確かめ,最寄り駅から学校まで歩き(タクシーに乗り),英語でヒアリングをするだけでもくたくたになる。だから,訪問が終われば,もう休みたいのが人情というものなのだが,この協議は,視察内容を自分のうちに取り込むためにはとても大切なプロセスだ。だから,同行者に嫌がられても,取り組んでもらうようにお願いしている。今回は,よく知った仲間によるチームだったので,この協議がとても有意義なものとなった。

| | Comments (1)

2007.03.03

教師も国際色豊かな学校

 2日,ロンドン郊外のSwaffield Primary Schoolを訪問した。1895年開学時の校舎を改修して利用している,趣のある学校だ。そこで,再び,学校を基盤とするカリキュラム開発に関するヒアリングを実施した。この学校には3-11歳の児童416人が通学しているが,彼らの主な国籍だけでも10-15種になり,使用する言語となると42種にもなるという。それゆえ,様々な国際理解教育の取り組みに着手しており,地方政府から,グローバルシティズンシップを育む教育に関する賞をもらっている。P1050575
 それにしても,子どもだけでなく,教師も国際色豊かであった。我々をエスコートしてくれたのはオーストラリア出身の教師だったし,マレーシアやナイジェリアなどの出身の教師たちも,我々の訪問を快く迎えてくれた。
 P1050566
 余談だが,ちょうど避難訓練(学期に1回)が実施された。どこの国でもやるんだ――。

| | Comments (0)

2007.03.02

特色ある学校として認められると――

 1日,ロンドン郊外のHinchely Wood Schoolを訪問し,そこで,学校を基盤とするカリキュラム開発に関するヒアリングを実施した。この学校は,1200人の生徒を抱える中等が校であるが,音楽のスペシャリストカレッジのステイタスを得ている。それによって特別の資金を得て,音楽科の施設・設備を整えていた。音楽科専用のコンピュータ室,数多くの個別練習室などに驚かされた。P1050493
 こうしたステイタスを得ると,さらなる義務が与えられることが分かった。それは,他の学校に対する支援である。例えば,隣の小学校に音楽の人材を派遣したり,道具を貸したりしなければならないという。特色ある学校づくりと学校間連携がセットになっているわけだ

| | Comments (0)

2007.03.01

ブリティッシュカウンシルのカンファレンスに出席

 28日,ブリティッシュカウンシルで催された,日英交流学習に関するカンファレンスに出席した。ブリティッシュカウンシルに,(私たちがいつもお世話になっている,ハイディさん率いる)Japan21,日本財団などが協力して企画・運営されたものだ。
 ブリティッシュカウンシルの全体提案,午前・午後の分科会などを通じて,日英交流学習という特色ある教育プログラムの全体像,典型的なケースが理解できた。我が研究プロジェクトのテーマからすると,学校を基盤とするカリキュラム開発に求められるリーダーシップの1つのタイプが明らかになった。P1050465
 ちなみに,ブリティッシュカウンシルが呈していた,国際理解教育に従事する日本の学校が遭遇している課題は次のとおりであった。
 ・リジッドな,国のカリキュラム
 ・学校長や教育委員会のサポート(が脆弱であること)
 ・教師が多様な役割を果たさねばならない
 ・学習時間が減っている
 ・財源が豊かなではない
 ・ICT環境が整備されていない
 ・教師の異動
 ・言語の壁
 これらをどう克服するかが,リーダーシップグループの手腕の見せ所である。

| | Comments (1)

« February 2007 | Main | April 2007 »