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2007.04.30

「3年計画の研究なのに,なぜ,初年度から研究発表会を開催しないといけないのか」と問われたら――

 今日も,学校研究の企画・運営に関わる重要項目の1つである,研究発表会の開催について考えてみよう。
 あなたの学校では,3年を1つのサイクルとして研究計画を策定しているとしよう。そして,毎年,研究発表会を催すことにしたいと管理職も願い,あなた(研究主任)も,同じ想いであったとしよう。けれども,それに異を唱える同僚から,「3年計画の研究なのに,なぜ,初年度から研究発表会を開催しないといけないのか」と問われたら,あなたは,どのように回答するであろうか。
 私が松下教育研究財団から支援を受けて進めてきた,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)では,学校研究の企画・運営に関わるQ&A集を作成し,それを改訂してきた。そこでは,この問いについて,次のような回答が例示してある。

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2007.04.29

1学期に研究発表会を催すと――

 私の知人が勤務する小学校がいくつか,1学期に研究発表会を催す。例えば,LTプロジェクトのメンバーであった田端芳恵先生が研究主任を務める,目黒区立田道小学校も,国語教育の研究発表会を7月6日(金)に催すと聞いた。
 一般に,1学期に研究発表会を催すことについては,学校の中でも,やや否定的な意見が多いように思う。1学期に学級づくりとか学習習慣の定着にエネルギーを注ぎたいと思う,教師の気持ちはよく分かる。そうした事情から,2・3学期に比べて困難が伴うので,1学期の授業公開を教師たちが避けたくなるのも,無理からぬことではあろう。
 しかし,私は,研究発表会は,完成された授業を見せるイベントではないと思っている(そもそも,完璧な授業なんてどこにも存在しないのだが)。1学期なら,その数ヶ月の成果をアピールし,今後の課題を自覚したり,参加者に指摘してもらったりすればよいのだ。公開する授業に難があったとして,その実施時期を考慮せずに授業を全面的に否定する人がいたら,その人の方に問題があるのだ。
 今後の課題が明らかになるのが早ければ早いほど,授業やカリキュラムがよくなる,発展するチャンスが多くなるわけだから,3学期よりは2学期,2学期よりは1学期に授業を公開し,研究発表会を催す方がベターであると考えたい。そして,研究主任には,そのような発想を校内に広めるために尽力してもらいたいし,参加者にも納得させるような仕組みを考案したり,仕掛けを準備したりしてもらいたいものだ。

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2007.04.28

学校研究のリーダーの連休――その過ごし方

 今日から,いわゆるゴールデンウィークが始まった。しかし,私には,原稿執筆とか,研究計画書の作成,秋の学会発表に向けてのデータの整理等で,あまり休む時間はなさそうだ。時間割の関係で,今年は,講義が休みになるのもたった1日だけだし。
 私が共同的な関係を築いている教師たちは,どうであろうか。年度始めの忙しさを緩和したり,その疲れを癒したりする時間として,この連休は貴重なのであろう。いや,学校研究のリーダーともなれば,例えば自校の研究テーマに関する著書を読破したり,5月以降の研究の計画を詰めたりしている仲間もきっと少なくなかろう。

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2007.04.27

お祝い,ありがとうございました!

P1020042 先日,友人4名が,私の教授昇任お祝いパーティーを催してくれた。食事の約束だけだったのに,行ってみると,お祝いグッズがたくさん。さらに「変身」してくれる人もいたりして――。ありがとうございました。
 自分の中では,大学が変わること,学部や大学院の性格が異なること,研究室や仕事のシステムが違うことなどへの対応に追われ,教授になることについての意識は皆無に等しかった。大阪教育大学においては,役割や待遇面の助教授-教授の違いは,ほとんどないし――。
 少し前には,某社が,これまた用件を言わずに,お祝いに研究室を訪れてきてくれた。このブログや個人メールでも,たくさんお祝いコメントを頂戴した。ありがたいことだ。それらに応えるべく,これから,研究・教育に励むつもりである。

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2007.04.26

「実践研究推進の手引き」

 平成18年度,松下教育研究財団のリクエストを受けて,「実践研究推進の手引き」を作成した(28ページの構成)。点検や推敲も終わり,いよいよ印刷にかかる。これは,財団の実践研究助成のように,外部資金を得て推進する実践研究の企画・運営に関する取り組みを2校の研究主任に記録してもらい,彼らと私が協力して,そのエッセンスを整理したものだ。助成への応募から報告書の作成まで,毎月の課題がリストアップされている。特に研究主任が何をすべきがについて詳しく述べてある。手引きの最後には,チェックリストも用意してみた。
 この手引きは,5月11日の実践研究助成式(19年度助成校等)や8月8日の実践研究報告会(18年度助成校)にて配布される予定である。関係者は,ぜひ,この手引きを有効に利用して,よい成果をあげてもらいたい(それを継続・発展させてもらいたい)。

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2007.04.25

「教育,教育,そして教育」

 大阪教育大学の講義も3週目に入った。今日も,学部生の教職に関する科目の講義が2つ。「教育総論」と「教育実践の研究Ⅱ」だ。
 前者は,先週に続き,欧米の教育思想・実践,その系譜をモデル化して示した後,現代の小学校の授業の中にそれを見いだすという活動に受講生を従事させた。後者は,生活単元学習の特徴を,実践事例を解説しながら,講じた。
 どの講義でも,学生が熱心に私の話に耳を傾け,ワークシートの問題に取り組んでくれる。教職を目指す学生たちには,授業や学校や教師について考える,それを自分のものにしようとする文化がある。だから,教育と教育学を語るのが,私も楽しい。夜間の講義は大変だという人もいるが,担当する講義で,学生と「教育,教育,そして教育」の時を過ごせるのは,この上ない幸せである。

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2007.04.24

ワークシートを工夫して,子どもを学習に参加させる,彼らに学習の見通しを与える

 昨日もレポートしたが,広島県三次市立三和小学校で,第4学年の国語,第6学年の算数の授業を見学した。
算数の授業では,写真のようなワークシートを子どもたちが利用して,展開図を描く活動に従事していた。
 P1050954 ところで,このワークシートは,その構成がよく工夫されていた。まず,展開図を描く際に必要となる要素をきちんと確認する欄が設けられている(しかも,それを使って,教師は診断的評価を実施していた)。また,展開図を描く図形の見取り図が複数用意され,しかも,その難易度が示されていた。子どもたちは,主体的に,課題を選択し,その解決に挑むことになる。教科書には載っていない正十二面体,正二十面体も発展課題として提供されていた。
 こうした構成から,このワークシートは,たった1枚のプリントだが,「子どもを学習に参加させる,彼らに学習の見通しを与える」役割を十二分に果たしている。これには,この学校の教師たちが,学力向上フロンティアスクールとして取り組んできた,算数の思考力・表現力の育成,そのための個に応じた指導や評価問題作成の蓄積が息づいているように思う。

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2007.04.23

本年度初めての学校訪問(三次市立三和小学校)

P1050966 本日,広島県三次市立三和小学校を訪問し,国語と算数の授業を見学した。また,事後検討会にも参加した。この学校は,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)のメンバーだった,愛甲さんが研究主任として研究に励んでいる学校だ。平成20年度には,広島県の視聴覚教育の研究発表会を催すことも決まっている。
 4月23日に研究授業を実施するのは,そう簡単なことではない。この学校では,2コマも公開できるのだから,立派なものだ。それは,この学校が「研究力」を有していることを雄弁に物語っていよう。この学校が本年度,松下教育研究財団の実践研究助成を受けることになったのも,同校の研究熱をいっそう高めることになっているとも思う。
P1050942 ちなみに,私にとっては,本年度初めて学校で給食を頂戴する機会となった。メニューは,鳥そぼろご飯,かみかみ和え(スルメと野菜の甘酢和え),そしてわかめスープ(韓国風というアナウンスが聞こえた)だった。けっこうおいしかった。

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2007.04.22

自主勉強会に参加する姿勢

 研究者間の学術的交流,教師たちとの実践研究会など,私は,様々な自主勉強会に参加している。それに,継続的に参加するのは,けっこう大変なことだ。体調が悪い,締め切りが明日に迫った課題がある,(遠くの場合は)旅費の確保が難しい等々で,参加を見合わせたくなることもある。
 けれども,「できれば参加したい」くらいの気持ちで臨んでいる自主勉強会から得るものは,多くない。やはり,歯を食いしばっても,継続的に参加している会だと,得るものも多いように思う。読者は,どう思われるだろうか。生身の人間だから,どうしても出席がかなわない場合もある。それは,仕方がない。要は,その勉強会に対して,どのような姿勢で向き合っているかが大切なのだ。また,継続的参加を満たすための戦略(スケジューリング,貯蓄など)を有しているかが,それが実りあるものになるかどうかの分かれ目なのである。
 研究者も実践家も,時々,自主勉強会に対する自己のスタンスを点検・評価した方がよいだろう。

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2007.04.21

全放連「学力向上プロジェクト」でがんばる!

 本日,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の研究活動,「学力向上プロジェクト」の本年度最初のミーティングが開催された。このプロジェクトは,放送番組の利用を学力向上に役立てる授業デザインを考え,それを授業に具体化し,その成果をエビデンスとして示していくものだ。各人が番組を活用して子どもたちの学力向上を図るのはもちろんのこと,それをリーフレットにまとめたり,研究会等で公開したり,報告書でアピールしたりする。Cimg4116
 本年度は,3年間のプロジェクトの最終年度となる。メンバーが一丸となって,よい成果をつかみたいと思う。そのアプローチとして,本日は,研究計画を再確認するとともに,各人が学力向上実践を構想し,交流した。全員で「がんばろう」という気持ちが高まった。
 ちなみに,会議の前に,18年度の報告書を発送する作業タイムが設けられた。写真は,その様子だ。このプロジェクトの特長,実践者,研究者(私),そして制作者のコラボレーションの充実が確認されよう。

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2007.04.20

『最新教育基本用語2007年版』(総合教育技術5月号増刊)

 昨日,『最新教育基本用語2007年版』(小学館『総合教育技術』の5月号増刊)が届いた。この書籍は,教育実践の基本用語を,29のカテゴリーで解説するものだ。私は,「10 授業の構築」分の執筆を担当した。授業の設計・実施・評価,さらには,それに資する校内研修・研究の企画・運営に関係した用語も盛り込んだ。50の用語を18ページで解説した。P1050885
 この書籍は,全部で450ページから成るが,「教師の力量」「カリキュラムの開発と経営」「学力と学力観」「総合的な学習」「教育評価」「ITと学校教育」などのカテゴリーも設けられている。これらをどなたが分担執筆なさったか,読者はお分かりだろうか(けっこう,おもしろいクイズかもしれない)。

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2007.04.19

研究主任の聴く力・看る力(佐藤真「『聴く』ことと『看る』こと-研究主任の感受力-」)

 (株)ぎょうせいの月刊誌『悠+』(はるかプラス)の5月号に,兵庫教育大学の佐藤真さんの小論「『聴く』ことと『看る』こと-研究主任の感受力-」が載っていた。研究主任の実務と課題に関する連載の第2回だ。
 この小論では,研究主任のふるまいが実に適切な用語で説明されている。それは,「看る」ことと「聴く」ことである。「見る」ではなく「看る」,そしれ「聞く」ではなく「聴く」というアクションを研究主任は目指し,遂行しなければならないと説いてある。同感である。
 このブログの読者にも,研究主任,あるいはそれに近い役割を学校で果たしている人がいるだろう。例えば,同僚に積極的に関わり,学校研究推進に関わる悩みや苦しみを把握しているだろうか。同じ研究テーマで取り組む学校に出かけ,そこで,彼我の授業を比較しているだろうか。自己点検してもらいたい。

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2007.04.18

講義が終わったら質問攻めだった――

 大阪教育大学の講義も2週目に入った。今日は,学部生の教職に関する科目の講義が2つ。「教育総論」と「教育実践の研究Ⅱ」だ。
 前者は,教育の思想や哲学,歴史について講ずるものである。前回のオリエンテーションに続き,本日は,受講生に,欧米の教育方法史について,受講生に,概説した。また,それを踏まえた演習的作業として,ある授業記録を彼らに視聴させ,「この実践をコメニウスが見たら,どう評価するだろうか」等の問いを投げかけ,考察させた。
 驚いたことに,60名程度の受講生の1割が,講義終了後に,質問をもってやって来た。質問攻めだ。「ベル・ランカスターの助教法が登場した社会的背景についてもう少し詳しく教えてもらいたい」とか「ヘルバルトの4段階教授の『連合』と『系統』の違いがよく分からないので,もう一度教えてもらいたい」などなどのリクエストだ。今回のねらいは,教育方法史の枠組みを設定することであるから,確かにそれぞれの教育思想家・実践家の取り組みの説明は急ぎ足だった。それを反省させられた。
 それにしても,我が大学の学生の真面目なこと。私はまだ18日しか本学に在籍していないが,彼らの勉学意欲や教職に対する姿勢を誇りに思う。

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2007.04.17

「授業評価から授業改善へ」(『兵庫教育』第59巻第1号)

 先日,兵庫県教育委員会が刊行している,月刊誌『兵庫教育』の第59巻第1号(通巻674号)が届いた。この号に,私も寄稿しているからだ。本号の特集は,「学習指導の在り方を考える-多面的な授業評価を通して-」である。拙稿のタイトルは,「授業評価から授業改善へ」である。授業評価の意義・本質,その基本的な枠組み・手法,授業評価を授業改善に接続させるための理法と技法について論じた。校正前の原稿をアップしておこう。感想などをコメントしていただければ幸甚である。「hyogo_kyoiku_no.674.pdf」をダウンロード

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2007.04.16

『明日の教師を育てる』(鈴木真理子・永田智子編著,ナカニシヤ出版)

 先日,『明日の教師を育てる』(鈴木真理子・永田智子編著,ナカニシヤ出版)を手にした。この書物では,編者らは,教員養成カリキュラム,とりわけ教科教育法の講義等においてインターネットを活用することの意義や可能性を理論的・実践的に示している。編者らが何年にも及んで取り組んできた,自らの講義の改革を整理した「教員養成の講義とその改善に関する教師ポートフォリオ」という性格を帯びているだけに,極めて具体的に,また詳細に事例が語られている。しかも,それらは,教師の力量形成や学びのコミュニティに関する理論を踏まえたものであり,説得力を持っている。
 編者の報告等の特徴を引き出したり,欠けたるを補ったりするためのコラムや解説や資料の位置づけ方も巧みである。編者たちの研究に対する真摯な姿勢とそれを支える人的ネットワークのなせる業であろう。
 現職教員,とりわけ実践的リーダーの力量形成に関する研究に関心を寄せている私からすれば,教師の力量の全体像,それを高めるためのプログラムの要件や枠組みについて,さらに議論する必要があるとも思うが,編者たち(実は,大阪大学人間科学部時代の私の後輩)の研究の特長が十分に示された,好著であると思う。

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2007.04.15

放送教育研究会全国大会で実践を報告しよう!

 昨日,なにわ放研と宮崎の放送教育等の実践グループの合同研究会に参加して,教師たちが実践をレポートして,それを互いに批評しあうことの可能性を再認識した。
 だから,放送教育の実践家たちには,平成19年10月26日(金)・27日(土)に,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で催される,第58回放送教育研究会全国大会で,ぜひ,実践を報告し,他の実践家との交流を図ってもらいたい。報告の舞台は,2種類ある。1つは,27日午後の「研究交流部会」だ。ここでの報告は,口頭によるプレゼンテーションだ。もう1つは,同日の午前に催される,ポスターセッションだ。ここでは,幼稚園・保育所から高等学校までの放送教育実践が一堂に会する。
 いずれも,一部を除いて,公募制を採る。採択されれば,旅費等の一部またはすべてを全放連が負担してくれる。このチャンスを生かさないのは,もったいない話だ。全国各地の放送教育実践家に,応募してもらいたいと思う。

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2007.04.14

宮崎で

宮崎で、研究会の後、楽しい懇親会。

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教師は実践発表の舞台で成長する-放送教育の合同研究会にて-

 本日,宮崎大学で,なにわ放送教育研究会と宮崎の情報・放送・視聴覚教育の研究グループとの合同研究会が開催された。10人の発表者はいずれも,自らの実践の特徴や課題を短い時間で報告してくれた。
 他地域の実践研究グループと交流すると,自らの実践を省察する引き出しが増える。実践発表の舞台で,教師は大きく成長する。今日は,報告者以外の参加者がたくさん意見を述べてくれて,よけいのその可能性が高まった。

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2007.04.13

大阪教育大学のホームページに私のデータも

 この1週間で,(前期に)担当する講義をひととおり終えた。学生と会い,講義室を利用し,だんだんルーチンが分かってきたように思う。
 さて,昨日,大阪教育大学の第二部及び大学院実践学校教育専攻のホームページに,私のデータが載ったり,このブログとのリンクが設定されたりした。本学のホームページはよく整備されていて,ほとんどの教員について,職歴や専門や行政等のデータを閲覧することができる。だから,「教員組織」の欄に名前が載っているだけでデータを閲覧できないという状態は,なんだか,まだ本学の一員と認められていないようで,ちょっぴり寂しかった。私のデータも閲覧できるようになって,また少し,大阪教育大学の一員であるという実感が強まった。
 そう言えば,小中学校の教員の場合には,どうであろうか。いかなる瞬間に,学校の一員としての自覚が芽生えたり,強まったりするのであろうか。ちょっと興味がある。昔,少し調査したことがあるが,1つの指標は,「その学校で用いられる独特の用語,言い回し」を理解できるようになり,それを自分でも使用するようになるということであった。

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2007.04.12

実践発表に関する秘密(?)訓練-放送教育の研究会に向けて-

 私も参加している,放送教育の実践に関する自主サークル,なにわ放送教育研究会は,毎年春に,他地域の放送教育の実践研究グループと合同研究会を開催している。本年度は,来る14日に,宮崎のグループと一戦交える。双方が実践を発表し,評価基準に基づいて審判団に評定してもらう。柔道等の団体戦と同じく,5試合のうち3試合をゲットした方が勝利する。
 なにわ放研では,先月予選会をおこない,5人の発表者を定めた。そのうち,自主的に発表練習を申し出てきた,松浦さんに大学の研究室に来てもらい,秘密(?)訓練を実施した。まあ,要するに,発表練習をしただけなのだが――。P1050796
 発表時間は,8分しかない。けれども,評価される項目は多岐にわたっている。10人の発表者は,実践の意義や魅力や独自性をどのように整理してくれるだろうか。今から楽しみである。

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2007.04.11

「生涯学習」食堂

 私は,全国各地の大学食堂で,食事をしている。それぞれの食堂に特徴があるが,この4月から私が勤務している大阪教育大学・天王寺キャンパスにもまた,個性的な食堂がある。生協ではなく,民間の経営なので,そもそもメニューも,岡山大学や大阪市立大学のものとは異なっている。グラタンが4種類くらいあるのには,驚かされた。この間誰かがオーダーしていた「きつね丼」なんて,どんな食べ物なんだろうか――。
 この食堂の最大の特色は,ここを訪れる人の多様性である。12時前くらいまでには,けっこうご年配の方が多い。キャンパス内に放送大学の学習センターがあるからだろう。12時半にチャイムが鳴ったかと思うと,中高校生が大挙してやってくる。やはり敷地内に,附属中高等学校があるからだ。今日なんか,私が食べている後ろで,女子高校生数名が席が空くのを待っていたので,すごいプレッシャーになった――。夕方になると,夜間に学部・大学院で学ぶ学生がやってくる。それも,高校を出たばかりのフレッシャーから,学校長まで,様々だ。
 ここは,キャンパス内で学ぶ老若男女が集う,「生涯学習」食堂なのだ。

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2007.04.10

大阪教育大学での初講義

 本日,大阪教育大学で初講義を迎えた。大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』だ。修士1年の教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。今日は,受講生に,自らの実践史について語ってもらったり,授業力量で重要であると考える要素について発表してもらったりした。講義スケジュールは,以下の通りである。
第1回:講義内容・方法に関するオリエンテーション
第2回:「授業力量」の要素や構造についての解説
第3回:自らの「授業力量」の点検
第4回:「授業力量」に関する相互批評
第5回:「若手教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第6回:「若手教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第7回:「中堅教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第8回:「中堅教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第9回:「ベテラン教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第10回:「ベテラン教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第11回:自らの授業力量形成史の整理
第12回:自らの授業力量形成史の分析・考察(レポート作成)
第13回:自らの授業力量形成プランの作成1
第14回:自らの授業力量形成プランの作成2(レポート作成)
第15回:自らの授業力量形成プランの報告・相互批評

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2007.04.09

小中学校の教員のインダクションプログラム

 一昨日,昨日と大阪教育大学・第二部の新入生・転入生合宿セミナーの模様をお伝えした。これは,学生にとってだけでなく,私にとっても,インダクション(就任)プログラムとして機能した。学生の気質を理解したり,大学や教員文化を実感したりするのに,同僚や学生と寝食を共にする機会があるのは実に貴重であった。長い時間,また閉じられた空間に身を置くと,本音や裏話が聞けるようになる。次第に,こちらから質問したりもできるようになる。また少し(いや,かなり),大阪教育大学の一員になったという気持ちが大きくなった。
 小中学校の教員の場合はどうであろうか。どのようなインダクションプログラムが存在しているであろうか。どのような機会に,所属校の一員であるという実感を持てるであろうか--。

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2007.04.08

帰途に

合宿セミナーも終わりに近づいた。今、和田山である。あと3時間くらいで天王寺キャンパスに到着の予定。

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出石に到着

歴史の街、出石に到着。城趾へ。

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地学のレクチャー

現在、高原で地学のレクチャー受講中。たいへん勉強になる。

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ハイキング

現在、何十年ぶりのハイキング中。

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長い夜だった

合宿セミナーの夜、同僚から、大阪教育大学の一員になるためのレクチャーを受けた。長い夜になった。

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2007.04.07

宿舎に到着

合宿セミナーの宿舎に到着した。初めての鉢伏高原だ。

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最初の休憩

今、最初の休憩だ。高速のサービスエリア。バスの中では学生の元気のよさに圧倒され続けている。

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新入生・編入生合宿セミナーへ

 これから,大学の行事,新入生・編入生合宿セミナーに出かける。これは,新入生・編入生に対する初年次教育の一環だ。今年度赴任した,私にとってもそうである。しかも,場所は,行ったことがない,鉢伏高原だ。さらに,規模が大きい。大阪市立大学の教育学教室の旅行とは違い,なんと教員も入れて100名以上が参加し,バス3台を連ねる。どういうことになるやら--。また途中でもレポートしよう。

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2007.04.06

携帯からも

携帯電話からもココログに記事を投稿できるようになった!早速トライしてみた。

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やっぱりネットワークに常時接続できると――

 本日,情報処理センターから,研究室のコンピュータをネットワークにつなげるためのIPアドレスを付与してもらった。これまでFOMAのカードによる接続でしのいでいたが,常時接続の環境で仕事ができるようになった。やはり,気分が違う。大学の公式メールアドレスも発行してもらったし,またひとつ大阪教育大学の一員だという気持ちが大きくなった。

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2007.04.05

暖かい励ましに厚く御礼申し上げます

 私が投稿した,大阪教育大学への赴任に関する記事「今日から大阪教育大学の一員として」に,たくさんの方からコメントが寄せられた。暖かい励ましにとても元気づけられた。私は,大阪教育大学に勤務する前に3つの大学でスタッフとなってきた。だから,今回で,異動は3回目となる。しかしそれでもなお,やはり環境が変わるというのは,しんどいことだ(私に適応力がないせいかもしれないが)。大学・学部の性格や特徴もかなり異なるので。そんな時に,応援コメントを寄せていただき,癒されたし,活力が湧いてきた。コメントをくださった方々のご厚意に厚く御礼申し上げます。

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『学力向上ハンドブック』がほしい方に――

P1050733 先日,私も属している「総合学力研究会」(事務局:ベネッセ教育研究開発センター)より,『学力向上ハンドブック』のガイドブック+本編CD-ROMが刊行の運びとなった。ガイドブックは,学力向上ハンドブック本編CD-ROMを利用目的や学校の取り組み状況に応じてどのように活用すればよいかについて,読者をナビゲートするものだ。
ハンドブック自体の特徴は,このブログでも紹介してきたように,1)学力向上に向けた学校の取り組みについて,そのR-PDCAサイクルを網羅している,2)理論,事例解説,演習課題がトピック毎に用意されている,3)総合学力調査・総合教育力調査の結果分析とその改善に向けたアクションプランの作成が連動しているといった点だ。
私のところに,『学力向上ハンドブック』のガイドブック+本編CD-ROMが届けられた。入手したい人は,次のような手順を踏んでくださるならば,これらをお送りしよう(先着20名の予定)。
・宛先を書いた返信用封筒(A4版が入るサイズ,ただしあまり重いものはダメ)を準備する。
・返信用封筒に240円切手を貼る。
・返信用封筒を以下の住所に送る(4月27日必着)。
〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町4-88
国立大学法人・大阪教育大学・天王寺キャンパス
木原俊行
・ガイドブック+本編CD-ROMが届くのを待つ。

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新しい研究室

P1050731 前週からの引越騒動も一段落といったところだ。新しい研究室にも,少しずつなじんできた。これまでで最も広いスペースを頂戴しているので,写真のように,小さな研究会を開くのにも不自由はしない(プロジェクターも購入し,プレゼンテーションができる状態にした)。ここが,「授業研究と教師の成長」に関する知的交流の舞台になるように,研究的活動を企画・運営したいと思う。読者の皆さんにも,ぜひ一度訪ねていただきたい

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2007.04.02

諸手続は大変だ――

 本日,大阪教育大学の柏原キャンパスにて,辞令を頂戴した。その後,諸手続についてのレクチャーを受けたのだが,それに相当の時間を費やした。意外に面倒なことだ。けれども,小中学校の先生方もきっと,異動があれば,こうした事態に対処なさっているに違いない。だから,私も,めげずに,1週間後にスタートする講義等に備えたいと思う。

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2007.04.01

今日から大阪教育大学の一員として

 今日,4月1日から,大阪教育大学の一員となる(辞令交付は明日だが,内定通知を頂戴しているので,オープンにしてもよいだろう)。実践学校教育学講座の教授として赴任する。これは,現職教員向けの夜間大学院である。
 「教師発達学」「教職ファシリテーター論」「教育プロジェクト研究」といった講義を担当するが,それらは,主として,研究主任等のミドルリーダーの力量形成を意図した内容・形式で構成されている(日を改めて,紹介する)。その他,第二部の小学校教員養成5年課程の講義も担当する。
 この新しい舞台においても,自分なりに教育・研究に励む所存である。読者の皆様には,応援等をお願いしたい。

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