猛暑の授業に強い教師(守口市立橋波小学校・松浦教諭の放送教育実践)
本日午前,大阪府守口市立橋波小学校・第5学年担任の松浦教諭が取り組んでいる,放送教育実践を見学に行った。この実践では,子どもたちが,NHK学校放送番組「5年理科 ふしぎワールド」を視聴して,植物の発芽や成長に関する関心を強めるとともに,ある程度の知識を獲得する。そして,それを踏まえて,本時では,彼らは,花粉や花,実の調査研究に従事した。その際に,ある植物は実際に顕微鏡等を用いて観察するし,ある植物についてはデジタル・コンテンツによって情報を収集する(いわば擬似観察)。いずれにしても,それらの成果は,ワークシートに集約され,次なる活動=思考の材料となる。
2つの方法を同時並行で進めることによって,子どもたちは,種類の異なる植物をたくさん調査することができた。それは,次時の観察結果の整理(共通点の導出等の科学的な思考)をいっそう豊かなものにしてくれるに違いない。番組・観察・デジタル・コンテンツのよい関係がデザインされた,工夫のある実践だと言えよう。
この実践の模様は,8月20日に園田女子学園大学で催される,関西教育メディア研究協議会でレポートされる。ぜひ,多くの方に聴いてもらいたいと思う。
それにしても,大阪は,今日も,気温30度を超えた。なぜか守口市の小学校のコンピュータ室には,冷房が設置されていない。午後からはプールがあるし,給食前の3・4時間目に実施された授業。そんな悪条件の中,子どもたちは,驚くほど,熱心に,集中して,観察やデジタル・コンテンツへのアクセスを続けていた。そういえば,松浦氏は,数年前にも,35度を超える中,デジタル・コンテンツを用いた社会科の習熟度別指導の実践にチャレンジしていた。不思議なほど,猛暑の授業に強い教師だ(それにしてもまた,首にタオルを巻いて授業――)。
The comments to this entry are closed.
Comments