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2007.07.06

実りある研究発表会

 本日,広島県府中市立上下南小学校で研究発表会が催された。実りある会であった。
 まず,同校の教師たちは,「論理的に考え,表現する児童の育成」に国語,算数,理科という3教科で取り組んでいるが,そのための指導体系が練られている。具体的には,各教科の学習の基礎を成す「言語技術」の指導,「おはなし朝会」などにおける言語技術の活用がまず用意されている。続いて,国語科における「書く」活動の重視,算数科や理科における「資料の読み取り」のトレーニングと教科固有の考えの伝え合いなどが試みられている。さらに,それらにおける「個に応じた指導」の実現も念頭に置かれている上,「論理的に考え,表現する力」の育成に関する小中連携の試み,例えば一貫カリキュラムの作成,中学校教師との協力教授なども実施されている。このように,研究テーマに即して多彩な実践メニューが準備されているのは,見事である。
P1070819 それだけでなく,研究発表会のプログラムにも,工夫が凝らされている。授業者の1分間スピーチ,分科会の進行の工夫(例えば,司会役を共同研究校の教員や中学校の教師にまかせる,適切なタイミングで指導主事にコメントをもらうなど),全体会における分科会報告など,とにかく,指導と評価について「しっかり考え,伝えあう」ための活動が満載であった。だから,13:20スタートの(時間的には短い)会なのに,真剣に考え続ける場面が続き,とても疲れた。それは,おそらく,私だけではあるまい。でも,それだけに得るものが多い会になったに違いない。

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Comments

お疲れ様でした。学校から2時間半かけて車をとばした甲斐がありました。
研究協議の進め方がおもしろかったです。分科会の運営が他の学校の先生ということで客観性があって、指導主事の方も発言しやすいようの思えました。私もまとめの発表しいて、小川指導主事に補足の説明をしてもらいたく、声をかけてしまいました。
また、全体会は、教頭先生の運営のうまさにつきますが、影で木原先生が指示を出されていたのでしょうね。
私も元気をもらって、2学期に向けて参加型を進めていこうと思っています。でも、往復4時間半は遠かった。でも、できたら上下北校も行きたいと思っています。

Posted by: morinaga | 2007.07.08 10:18 PM

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