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2008.01.31

今日で講義も(ほぼ)終わり

 今日で,今年度の講義もほぼ終わった(「ほぼ」というのは,翌週の火曜日に1つ補講があるからだ)。異動したせいもあって,今年は,講義の準備に相当の時間を費やした。受講生が課題に真摯に取り組んだり,テストや発表の準備にがんばる姿に,励まされてきた。大学院の講義では,実践学校教育講座の性格を意識し,学校等の現場に役立つ理論とスキルを獲得してもらえるよう,特にその構成に留意した。失敗もあったが,教育活動という側面からすれば,充実した1年であったと言えよう。

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2008.01.30

高等学校の経営刷新プロジェクト事業の総括

P1010122 本日午後,我が大阪教育大学の天王寺キャンパスで,ある協議会が催された。大阪教育大学がその推進に協力している,大阪府教育委員会の事業「府立高等学校経営革新プロジェクト事業」の総括のための協議会である。平成17年度に発足した,このプロジェクトには,21の府立高等学校が参画しているが,本日の集いは,一般に公開されたので,200人以上が参集した。事業の説明,21校によるポスターセッションに続いて,シンポジウムが繰り広げられた。プロジェクト事業の経緯を再確認し,またその成果を明らかにしつつ,府立高等学校経営の今後の可能性等を探るためのものである。
 またまたコーディネータを拝命し,教育委員会,リーダーたち(学校長,首席),そして大学研究者から,上記の内容のコメントを引き出したり,それらを深めるための追質問を発したりした。なんとかコメントを重ねて議論を進めることができたと思うが,「コーディネータは疲れるなあ」と思った。

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2008.01.29

キャリア教育に長けた高等学校(神戸甲北高等学校)

 兵庫県立神戸甲北高等学校を訪問した。同校は,総合学科を早くからスタートさせ,多様な科目を用意したり,卒業研究などを導入して,すぐれたキャリア教育を推進していることで有名である。大阪市立大学の矢野先生とそれらがいわゆる「人間力」の育成にどのように資するか,そのためのカリキュラム・リーダーシップの工夫をたずねた。
P1010075 「社会福祉援助技術」「倫理」の授業を見学させてもらったが,例えば前者では「ジョハリの窓」が題材となっていたり,後者では中国社会学とも言える内容が扱われていたりして,高度な内容が扱われていることに驚かされた。また,少人数による対話形式で授業が展開され,それらの難しい内容に生徒が興味を抱き,それを積極的に理解しようとする姿にも感心させられた。まるで,大学のゼミのようだ。
 それにしても,六甲山の北側に位置する,この学校。今日は,雪で囲まれている(大阪とはまったく風景が異なる)。廊下の気温は,たったの2度。吐く息は,真っ白である。ここでは,キャリア開拓能力が豊かなだけでなく,寒さにも強い生徒が育つだろう。

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2008.01.28

「国際人として生きる」とは

P1010033 池田市立呉服小学校で研究発表会が催された。全クラスで授業(総合,国語,算数)が公開され,その後の全体会には,「国際人として生きる」というテーマのパネルディスカッションが設定された。私は,コーディネータを仰せつかったので,パネルのねらいや構成を考えた。呉服小学校の実践に対する感想,「国際人」たるための能力・資質,それを育むための取り組みの3つの内容を扱った。
 様々な意見が出たが,国際人の資質(及び育成)として,多文化共生はもちろんのこと,それと「自立」「自尊感情」「自己の振り返り」などがキーワードになることを共通理解できた。

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2008.01.27

コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証的研究

 本日は関西大学総合情報学部で催された科研の会議に出席した。同学部の久保田賢一教授が代表者を務めておられる「コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証的研究」の分担者になっているから
だ。私は,「英国の教育改革と日英交流学習の展開」について,訪問調査の結果をレポートした。
 関西大学の大学院生,修了して大学等に務めて独り立ちしている若手研究者などが精力的に研究活動を繰り広げている様子に,特に学校現場や海外で企画・運営されているプロジェクトに参画している姿に,毎回,感心させられる。

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2008.01.26

日本教育工学会第24回全国大会(10月11日~13日,上越教育大学)

 私が理事を務めている,日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。前回大会に続き,今回も大会企画委員会の委員長を拝命している。本日,第1回目の大会企画委員会を催し,その枠組みを定めた。シンポジウムについては,新たに,ソーシャルネットワーキングサービスに関する内容を扱うものを設定した。昨年度好評であった実践研究の方法論や論文化に関するものも開催することにした。さらに,開催校の特色を踏まえて,教師教育に関するテーマのシンポジウムも用意することにした。学会理事として,また大会企画委員会委員長として,多くの会員に,この大会に参加していただきたいし,ご発表もお願いしたい。

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2008.01.25

3学期の学校研究におけるチャレンジ

 広島県三次市立三和小学校を訪問し,同校の授業研究会に参加した。1年生の算数・国語,そして6年生の国語の授業を見学し,それらを題材とする協議会にも臨んだ。
 この学校は,平成20年度には,広島県の視聴覚教育の研究発表会を催すことが決まっている。特に,学校放送番組と電子情報ボードの活用に関する実践を数多く,創造している。同時に,例えば,3学期には国語の授業づくりを検討していた教師があえて算数の研究授業に取り組んでみる,1・2学期とは異なる協議会のスタイル(例えば授業の感想を指導法の工夫改善,子どもの思考・表現の充実を軸とする2次元座標に整理してみる)に着手してみるという,研究推進上の工夫も試みている。次年度に向けての布石やウォーミングアップとして,失敗するかもしれないが,今の時期にいろいろ試してみるのがよいという意識が教師間で共有されているからだ。3学期の学校研究では,こうしたチャレンジがとても大切であろう。

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2008.01.24

「先生って何者ですか?」

 昨日,「教育総論」の講義終了後,ある学生から,「先生って何者ですか?」とたずねられた。最初は何を聞かれているか分からなかったが,問い返してみると,要するに,私のバックグラウンドが知りたかったようだ。「教育総論」は,教育の思想や歴史に関して講ずるものである。ソクラテスからブルーナーまで講義の前半では,その系譜を整理した。中盤から後半は,我が国の戦後教育の変遷,その時代性を論じてきた。そして,それらを今の授業事例と関連づけて示した。それが,彼らには奇妙(?)だったらしい。小学校等の教師のような,そうでないような--。きっと,そうした境界性が自分の持ち味なのであろう。それが講義内容・方法に現れているというのは,よいことなのだろう。

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2008.01.23

松下教育研究財団の実践研究助成:申請書の提出締め切り迫る!

 松下教育研究財団の第34回(平成20年度)実践研究助成の申請書提出締め切り(31日)が近づいている。これは,財団が,「視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む実践的な研究計画を助成」するものである。
 今年度,「特別研究指定校」制度が発足した。この指定校は,2年間で150万円の助成を受けられるし,講師も派遣してもらえる。成果公開などが義務づけられるが,実践研究にそれなりに取り組んでいる学校であれば,それを果たすことは難しくなかろう。ぜひ応募して,助成を認めてもらい,研究推進に役立ててもらいたい。
 なお,実践研究の構想を明快に示すには,表現等に工夫が必要だ。私が財団から依頼されてまとめた,「申請書の書き方」を参照していただきたい。

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2008.01.22

「分かる授業」の推進に王道なし

 神戸市立六甲小学校が,神戸市教育委員会の「分かる授業」推進事業拠点校として,授業を公開し,それを題材とする分科会等を催した。全クラスが国語・算数の授業を公開し,また分科会では,それらの授業を題材としてポスターセッションやワークショップ型協議が展開された。
P1000784 評価規準の明確化,きめ細かな指導,少人数指導や協力教授,教科におけるプロジェクト型学習など,今日の学力向上アプローチを同校の教師たちは自分のものにしている。そして,等筆すべきは,それらが進化していることである。具体的には,18年度の取り組みを19年度は継続しつつ,新たな授業づくりの課題を設けている点,授業研究にポスターセッション等の新しい方法を加えている点などに代表されよう。学校や授業は個別的な性格を帯びているから,「分かる授業」の推進に王道はない。この学校のように,実践の継続とチャレンジを重ねる学校だけが,その道を開拓できるのだ。

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2008.01.21

学校における実践研究の継続・発展

 彦根市立南中学校で催された研究発表会に参加した。この学校は,平成18・19年度と,教育課程に関する研究指定を彦根市から受けている。研究発表会は,その成果を公開するものだ。数学・英語・保健体育の授業が公開され,また2年間の取り組みが研究報告としてレポートされた。そして,それらを教育委員会指導主事と私が講評した。
 この学校の教師たちは,「主体的・意欲的な学習活動を支える授業の創造-学びの環境を整え,自己の向上をめざす生徒の育成-」という研究主題の下,①理科・数学・美術小部会,②国語・社会・英語小部会,③音楽・保体・技家小部会を設定して,研究を推進してきた。学びの基礎力の育成,教材開発,個に応じた指導,ICT活用など,学力向上のための様々なアイデアが教師間で交流された。
P1000780 実践の内容も充実しているが,研究アプローチが見事である。それらは,40人を越える教員が2年間に必ず研究授業を1回は実施する,それらはいわゆる「参加型」で実施する,夏休みに実践交流会(実践レポートの報告等)を設定する,授業評価アンケート等の結果を踏まえて授業改善を図る(エビデンスを大切にする)等である。特に,18年度から19年度にかけて,研究を形成的に評価し,例えば研究組織を改編するといった取り組みに着手したのは秀逸であると思う。

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2008.01.20

全放連・学力向上プロジェクトの最終報告書

 本日,東京・渋谷のNHKで,全放連・学力向上プロジェクトのミーティングが開かれ,私も参加した。このプロジェクトは,NHKの学校放送番組を用いて子どもたちの学力を向上させる術について共同的に,また実践的に追究するものである。
 本日は,3年間の総まとめたる,最終報告書の原稿の読み合わせをおこなった。各人が今年度の番組利用を学力向上の点から総括し,それを2ページにまとめて報告してくれた。どのような内容をとりあげ,いかなる表現を用いれば,放送番組活用と学力向上の接点を読者に納得してもらえるのか,メンバーで意見交換を繰り広げた。報告書は,3月末にはできあがるので,入手を希望なさる方は全放連事務局まで。
 また,報告書づくりと並行して,2月15日(金)18:30から,NHKで,プロジェクトの成果報告会が催される。一般公開されるので,夕方からの開催でもあるし,参加をご検討いただきたい(放送番組を活用した学力向上実践の発表も募集している)。

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2008.01.19

ICT活用授業研究会(和歌山大学教育学部附属小学校)

 2月1日(金)に,和歌山大学教育学部附属小学校で,「ICT活用授業研究会」が催される。同校は,11月に公開研究発表会を終えたばかりだが,それから3月も経たないうちに,また授業公開日を設けるのだから,大したものである。それも,提案授業1(メディア教育開発センターの堀田先生と私がコメント),公開授業15,研究授業6(3分科会で協議される)というボリューム,レパートリーである。
 ICT活用による授業づくりの可能性を多面的に検討できる,絶好の機会である。ぜひ,参加をご検討いただきたい(1つの授業を堀田先生と私が二人でコメントする機会はそうめったにないし--)。

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2008.01.18

研究主任等のアクション

 兵庫県佐用郡佐用町立三日月小学校を再々度訪問した。同校は,平成20年度の兵庫県の社会科教育研究発表会の会場校だ。今年度から,社会科等における読解力の育成を標榜して,授業改善に取り組んでいる。本日は,1年生の生活科の授業が実施された。「昔遊び」という日本の伝統文化の豊かさを子どもたちが実感していく構成であった。子どもたちは,遊び方,その特長の伝え方をしっかり考えていた。
P1000713 ところで,この学校の研究主任等は,研究授業の設定(その回数,実施時期,内容等),協議会の進行や準備等について,様々なアクションを繰り広げている。会議室に残された掲示も,その1つである。それは,過去の協議会で作成された発表用ポスターであり,こうして並べてみると研究の足跡を整理することができる。こうしたアクションを起こす研究主任等がいる学校の実践研究は,必ずや発展するだろう。

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2008.01.17

卒論指導始まる

P1120046 私は,大阪教育大学で第二部(実践学校教育講座)の学生・大学院生を指導している。先月,平成20年度に卒業論文を作成する学生の指導担当が決まった。5人を担当することとなった。そのテーマは,学級経営から教員の自己研修まで幅広い。この5人は本学で初めて卒論作成を指導する学生たちである。ぜひ,よい成果を生み出してほしいと思うし,それをきちんとリードしないといけないと決意している。

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2008.01.16

いわゆる10年研の最後に

 本日,ある地域のいわゆる10年研の講師を務めた。4回しかない共通研修の最後の講演を担当した。タイトルは,「これからの学校づくり」である。学校評価等の教育改革の動向(総論),学力向上をめざした授業づくり,そして学校における実践研究の推進について話した。100分の講演中,数回,受講者に振り返りを促したり,意見表明を求めたりした。
 ある受講生にマイクを向けたが,聞いてなかったのか,彼女は,何も応えてくれなかった(勝手に他の人にマイクをまわされてしまった)。追求するのも大人げないのでそのままにしておいたが,こんなことでは困ると思った(もちろん,,まあ私の話がつまらなかったのであろうと反省もしてはいる)。さらに,10年研の最後に講演を位置づけること自体が問題であるとも感じた(もともとそう思ってもいた)。私が担当者であれば,10年研の総括,それを踏まえた教職プランの発表などの活動を用意するであろう。

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2008.01.15

「教職ファシリテーター論」のフィナーレ

 大学院・実践学校教育専攻で担当している科目「教職ファシリテーター論」のゴールが近づいた。これは,前期の「教師発達学」と同様,本専攻・教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。これまで,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』(ぎょうせい,ISBN:978-4324078952)をテキストとして用いて,我が国の学校研究の歴史や他国の取り組みとの比較,そのモデルの検討,そして事例分析と進めてきた。講義のゴールは,受講生が自校の実践研究の現状を分析し,その改善を図ることである。具体的には,平成20年度の研究計画の策定等となる。次年度の研究のプランを策定することが講義のフィナーレとなる。いかに,この講義が実践的であるかをそれは象徴している。
 なお,プランは,4つの規準で評価される。例えば,所属校の20年度の学校研究のテーマ設定が工夫されている(①自校の実践史と社会的要請の両面が反映されている,②各教員の実践に共通性と多様性が確認される)といった点がその1つである。

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2008.01.14

テレビ番組とICTの連動による探求型学習の効果に関する調査・研究

 本日,渋谷のNHKで,文部科学省の平成19年度「先導的教育情報化推進プログラム」の1つたる「テレビ番組とICTの連動による探求型学習の効果に関する調査・研究」のプロジェクト会議が催され,私も参加した。
P1000648 本日は,先月の会議におけるとりまとめを踏まえて,プロジェクトに参加した10校の教師たちが,NHKの学校放送番組とデジタル教材等を活用して子どもたちの学力向上を図った経過と成果をプレゼンテーションしてくれた。
私は,その特徴について,学び直しの機会が豊かに保障されていること,その節目に実験・観察やフィールドワーク等が位置づいていること等をコメントした。また,ICT活用に学力向上の前提たる「環境整備」「指導者の活用経験」「子どもの学力実態」を報告にて言及することの重要性,学力向上とりわけ関心意欲態度や思考判断を即低評価するツールを工夫する必要性等も指摘した。

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2008.01.13

英国より帰国(と言っても--)

 英国での視察やヒアリングを終えて,帰国した。と言っても,今は成田空港である。帰宅までにはまだ3時間弱かかろう。そして,無駄なことなのだが(出張の関係上やむを得ないのだが),明日は,東京(渋谷)日帰りとなる。やれやれという感じだが,今のところ,ぐったりした感じはない。機中で相当の時間,眠ったからだろう。

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帰国の途へ

P1000635 今,英国のヒースロー空港のラウンジにいる。あと2時間ほどで,ここを発つ。大学のGPたるリスクマネージメントについては,それなりに聞き取りができたと思う。また,それ以外にも,学校長のリーダーシップや教育の能力の基準の普及について実地に見聞できたのも収穫であった。最後に時間を潰すためにテート・ブリテンに行ったが,読みが甘かった。Millaiの特別展示会は人がいっぱいで,待ち時間が長く,入れなかった。でも,他の展示を楽しめたのでよしとしよう。
 ちなみにここのラウンジには,偉い先生,関係者がたくさんいらっしゃる。皆さんは,イギリスの教育工学関係の展示等の大イベント,BETTに行かれていたらしいようだ。行っていない私は,教育工学者失格なのかもしれない。

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2008.01.12

食べ続けたバナナ

 ブログのテーマには合わないが,少しだけ英国滞在のエピソードを。6日にこちらに到着して,スーパーマーケットでバナナを買った。こちらでは,1本ずつ購入できるのに,つい日本流に,1房買ってしまった。しかも,8本もあるものを。おかげで,学び続ける英国の教師たちを調査しつつ,バナナを食べ続けるホテル滞在者になってしまった(毎日,食べた)。部屋を掃除してくれたハウスキーパーはきっと,このゲストはよほどバナナが好きなんだと思っているだろう。

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学び続ける英国の教師(英国出張7日目)

P1000616
 今日は,帰国の途につく。昨日の学校訪問で得た知見をもう少し披露しよう。英国では,教師の力量に関する基準が確立しているのはよく知られているところである。qualified teacher status ,core standards for main scale teachers who have successfully completed their induction,post-threshold teachers on the upper pay scale,excellent teachers,advanced skills teachers (ASTs)の5段階が設定されている。そして,その態度(子どもとの関係性の構築など4項目),その知識・理解(学習指導など6項目),そのスキル(授業設計など7項目)の基準が設けられている。写真は,それを一覧にしたものである。
 今回の訪問で,これが浸透し始めていると感じた。まず,スタッフルームに必ずと言ってよいほど,写真の基準表が掲示されている。相互の授業観察の機会が制度化されている。教員の研修に関してヒアリングすると,「どの段階の教師にもそれぞれ学ぶべきことがあるのです。」というリアクションが返ってくる(もちろん,学校長もリーダーとしての能力を磨く)。それに関する予算を学校長が確保している。
 ただし,いわゆる「授業研究」,それを基盤とする「学校研究」に該当する営みにはあまり出会わない。教師の学びのスタイル,その背景には,彼我の違いがある。だから学び続ける英国の教師たちをモデルに見据えつつ,我が国なりの教師の学びを追究する必要があろう。

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学校長の力量(英国出張6日目)

P1000620 本日は,先日ロンドン大学でヒアリングを試みた学校長の小学校,そして連携している中学校やPupil Referral Unitを訪問した。後者では,子どもを落ち着かせるための「time out room」を見せてもらった。例の問題行動をとる子どもを落ち着かせるための特別の部屋だ。ここからいつ出てくるかは,子ども自身が決定する。だから,この何もない部屋に,ある子どもは,1日もいるという。
 ところで,このunitを管理する学校長にもヒアリングを試みたが,様々な質問に明快に回答してくれる。施設,カリキュラム,スタッフ,予算等々。こちらの学校長の力量,そのリーダーシップには,毎回のことながら,驚かされる。

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2008.01.10

やっぱりエッセイライティングだ(英国出張5日目)

P1000589 本日は,ロンドンのNewham区のForest Gate Community Schoolを訪問し,聞き取り調査を実施した。学校のセキュリティ,粗暴な子どもの指導等について学校の工夫を教えてもらった。例えば後者については,ラーニングメンターを5人用意している,年輩の生徒100人に年下の子どもの面倒を見させる等の工夫をしているようだった。
 いくつかの教室の様子も見学させてもらった。11年生の科学の授業では,昨年11月に訪問したシックスフォームカレッジと同様,レポートを書くことに指導の重点が置かれていた。やはり,エッセイライティングが重視されているのだ。

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校長資格を得るためのコース費用を学校の予算から(英国出張4日目)

P1000507 本日は,ケント州のAxton Chase Schoolを訪問し,聞き取り調査を実施した。学校のセキュリティ,問題行動をとる子どもへの対応他,様々な情報を得た。この学校は,そうした問題に関するポリシー,その具体化の手順をきちんと文書にまとめ,さらにWeb上で公開している。それらについて,たくさんの資料を頂戴した。
 一行が感心した(驚いた)のが,学校長の教師の力量形成に関するポリシーであった。彼は,シニアマネージメントチームのメンバーを彼らに校長資格を得させるためにカレッジに通わせるが,その費用を学校予算でまかなっていた。調査団のメンバーの一人が,「校長資格を得たスタッフが他校に流出してしまったら,どうするのか。それで費用対効果が満たされるのか。」と問うたが,スタッフが学んでいること自体が学校にとってメリットになる,それが政府の方針「teaching and learning」を体現することになるのだと学校長はコメントした。

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2008.01.09

教育委員会のアピール(英国出張3日目)

 本日は,曇天(雨天)の中,ロンドンのHavering区の教育委員会に出かけ,Children's ServicesやPupil and Parent Servicesを担当しているマネージャー等に聞き取り調査を実施した。学校が子どもの安全を保障したり,保護者からのクレームに応じたりするのを支援・助言するためにスタッフを充実させていることがよく分かった。また,それらの問題に対する対策がシステム化されてもいた(例えばWebにおける苦情申請手続き,裁判や保険のサービスなど)。
P1000504 余談になるが,大量の資料に加えて,最後に,写真のようなお土産をもらった。これらは,この課の存在やサービスをアピールするもの,キャンペーン用グッズなどであるが,かわいらしいデザインで,使ってみようかという気にさせてくれる。ここだけではない。前にも教育委員会等で同様のものをもらった。ひるがえって,日本の教育委員会に行っても,あまりこうしたグッズには出会わないと思う(各種のイベント用には制作されてはいるが)。作ってみると意外に効果があるかも--。

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2008.01.08

「分かる授業」推進拠点校の実践研究会(神戸市立六甲小学校)

 1月22日(火)に,神戸市立六甲小学校が,神戸市教育委員会の「分かる授業」推進事業拠点校として,授業を公開し,それを題材とする分科会等を催す。この日,同校の全クラスで,国語・算数の授業を見学することができる。また,国語と算数(低・高)の分科会ではポスターセッションやワークショップ型協議が展開される。詳しくは,案内をご覧いただき,ぜひ,参加をご検討いただきたい。「rokko_elementary_scholl.pdf」をダウンロード

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time out room(英国出張2日目)

P1000482 本日は,ロンドン大学に出かけ,博士課程で学んでいる小学校長に対して,聞き取り調査を実施した。彼は,問題行動をとる児童を抱える学校にいかなる学級経営が必要になるかを追究している。教師たちに,問題行動はある種のスペシャルニーズと捉えて接することが大切であると説いている。子どもを落ち着かせるための「time out room」を設け,そこで子ども自身が自らの行動を省察することを教師たちに取り組ませている。彼は,そうした工夫を著書にまとめている上,博士課程でも論文にまとめているとのことであった。

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2008.01.07

ロンドンに到着

 現地時刻の6日15:45頃に飛行機がヒースロー空港に到着し,2時間後にに,ロンドンのホテルにチェックインした。しばらくして,先発していた視察団一行と合流し,ヒアリングの手順等を確認した。同時に,日英の教育事情について意見交換をした。明日から,本格的な調査が始まる。

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2008.01.06

成田空港で

 成田空港に着いたら,ここからロンドンへの便の出発が遅れるようで,時間ができてしまった--。仕方がないので,新幹線の予約などの雑用を。しかし,出だしでつまづくと先が思いやられる--。

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またまた英国出張

 ここは,早朝の伊丹空港である。これから成田空港経由で,ロンドンに向かう。11月に続く,英国出張だ(13日に帰着)。今回は,大学のGP関係の活動の一環として,専門外のリスクマネージメントに関するヒアリングをおこなう。どうなることやら――。またその模様を現地からレポートしよう(ブロードバンド環境が整っていればであるが)。

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2008.01.05

カリキュラム・リーダーシップに関する文献講読会

P1120038 本日午前中,我が研究室で,「カリキュラム研究会」を開催した。大阪市立大学時代に同僚や院生等と始めた研究会である。隔月開催を旨としている。
現在,カリキュラム・リーダーシップに関する文献,James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadership. Prentice Hall College Divを輪読中で,今日は,第3章「反省的探究を充実させる」と第4章「3S教育のためのデザインと計画」を担当者が報告し,その内容を全員で討論した。
 民主的なカリキュラムを創造するために,教師たちにいかなる探究やデザインプラットホームの作成が求められるのかについて,議論を重ねた。時間をオーバーし,午後から別の予定があった私は,あやうく昼ご飯を食べそこねるところだった(結局,コンビニのパスタ――)。

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2008.01.04

他の流派の方と研究について議論すると

 本日,大学の研究室にて,学外の方の博士論文執筆の相談に乗った。夏休みに続いて,二度目だ。まわりに授業研究等の研究者がいない状態にもかかわらず,地道に研究活動を継続している姿勢に感心した。教師の実践的知識や反省的成長に関する先行研究の分析やそれらと事例研究の関係性について意見交換したが,そうしていると,自分が授業研究や教師研究の中でも,教育方法学や教師教育に足場を置いていることを再認識する。換言すれば,純然たる記述ではなく,処方的な色彩を帯びた記述,ないしは臨床的な記述を尊重していることがよく分かる。
 その方の論文を読んだり,提供する資料を準備したりするのに時間を要するが,自分のスタンスを再確認できるという意味で,他の流派の方と研究について議論するのは,よいことだ。

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2008.01.03

年末年始の恒例行事がない代わりに

 一般に,大学教員の年末年始は,とても忙しい。恒例行事たる,卒業論文や修士論文の内容・構成・表現のチェックがあるからだ。私も,例年,5つ以上のものを点検し,訂正事項を年明けに指示してきた。けっこうな作業量である。そもそも,人の文章を直すのは疲れる。
 大学を異動すると,その年は,担当する学生がいないのが通例であるから,これが免除(?)される。2007年4月に大阪教育大学に赴任した私は,この年末年始の卒論・修論のチェックは,まぬがれた。だから,普通はのんびりできるはずなのに,原稿執筆に相当の時間を費やすこととなった(ほぼ完成した)。また,学外の方の博士論文執筆の相談に乗ることとなり,その資料に目を通した。恒例行事がなくても,結局,忙しい――。

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2008.01.02

「情報教育マイスター」の役割

 ここ数日(大晦日も元旦も関係なく――),「情報教育マイスター」の役割等に関する原稿の執筆に勤しんでいる。メディア教育開発センターの中川先生や鳴門教育大学の藤村先生とともに勉強会を重ねてきた成果を著書にして,「ぎょうせい」から出版しようという企画である。
 私は,情報教育マイスターの「校内マネージメント」と「カリキュラム・コーディネーション」に関する章を分担執筆している。やってみると,それは,(自分が専門としている)学校研究のリーダーたる「研究主任」の役割を「情報技術」や「学校の情報化」の見地から再構築する営みとなった。数ヶ月後の刊行の折には,ぜひ,お読みいただきたい。

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2008.01.01

明けましておめでとうございます!

 読者の皆さん,明けましておめでとうございます。いつもこのブログにアクセスしていただき,ありがとうございます。今年も,「授業研究と教師の成長」に関する記事をアップしますので,お読みいただき,コメントなどを頂戴できれば幸いです。よろしくお願いいたします。

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