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2008.01.21

学校における実践研究の継続・発展

 彦根市立南中学校で催された研究発表会に参加した。この学校は,平成18・19年度と,教育課程に関する研究指定を彦根市から受けている。研究発表会は,その成果を公開するものだ。数学・英語・保健体育の授業が公開され,また2年間の取り組みが研究報告としてレポートされた。そして,それらを教育委員会指導主事と私が講評した。
 この学校の教師たちは,「主体的・意欲的な学習活動を支える授業の創造-学びの環境を整え,自己の向上をめざす生徒の育成-」という研究主題の下,①理科・数学・美術小部会,②国語・社会・英語小部会,③音楽・保体・技家小部会を設定して,研究を推進してきた。学びの基礎力の育成,教材開発,個に応じた指導,ICT活用など,学力向上のための様々なアイデアが教師間で交流された。
P1000780 実践の内容も充実しているが,研究アプローチが見事である。それらは,40人を越える教員が2年間に必ず研究授業を1回は実施する,それらはいわゆる「参加型」で実施する,夏休みに実践交流会(実践レポートの報告等)を設定する,授業評価アンケート等の結果を踏まえて授業改善を図る(エビデンスを大切にする)等である。特に,18年度から19年度にかけて,研究を形成的に評価し,例えば研究組織を改編するといった取り組みに着手したのは秀逸であると思う。

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