放送番組の継続視聴で思考力を育む
守口市立橋波小学校で,松浦氏の授業を見学した。第6学年の社会科の歴史学習であった。NHK学校放送番組『見える歴史』の「聖徳太子」を子どもに視聴させ,その内容を国づくり(政治,経済等),文化,生活(衣食住等)の観点で整理させるものであった。
圧巻だったのは,その後の展開である。松浦氏は,縄文時代,弥生時代の学習でも,同じような枠組みで,番組視聴を通じて歴史的な事実を子どもに把握させている。そうした蓄積を生かして,3枚のワークシートを並べさせ,内容を比較させ,時代をまたいで,社会的な思考を子どもに繰り広げさせたのである。かなり抽象的な思考が要求されるが,子どもたちは,それに応えていた。番組の継続視聴を社会的な思考の充実に結実させた,よい実践であった。
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