学校を基盤とする学力向上アプローチ
本日,日本教育工学会の企画委員会が企画・運営する,シンポジウムが開催された。私は,午前中の「科研費による研究プロジェクト『学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究』の研究成果を中心として」というタイトルのものに登壇した。教員や児童生徒を対象とする,2つの大規模調査の結果を踏まえて,学力向上とICT活用の関係,その問題点を指摘した。
主張点は,学力向上は,子どもの学力実態や学校が置かれた条件を踏まえて,個別的なアプローチを採用せざるをえない,それにおけるICT活用の位置付けも一般解は存在しないという点である。また,学力向上とICT活用の接点を各学校が開拓すべく,学校のリーダーが手腕を発揮しなければならない,だからその研修の充実こそがICT活用と学力向上の関係を築く際の最重要課題であるという問題である。
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