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2008.07.10

依頼の3方向コミュニケーション

 教育行政からの講演等の依頼,学校からの助言の要請,マスコミ等からの取材のリクエストを受けた時,私は,できるだけそれに応えたいと思い,自分の専門性で対応できるもので日程が合うものについては,可能な限り引き受けることにしている。しかし残念ながら,かなりの依頼等をお断りせざるを得ない。依頼のメールが届き,内容や日程を検討し,応じられない場合は,返信メールにてそれをお伝えすることになる。
 読者が依頼者であったら,それを読んでどうなさるであろうか。「ダメなのか,仕方ないな。じゃあ,別の人に--」とそれっきりにするか--。それとも,「残念ですが,またの機会にお願いします。」等のメールを送るか--。前者の方が少なくない。いや,過半数がそうである。引き受けてもらえないのだから,確かに,もう私に用はないのであろう。しかし,この間から,何度もこれが繰り返され,なんとなく,寂しくなった。「引き受けてもらえないのだったら,あなたとの絆は不要です」「代わりの人もいますから」と「無言のメッセージ」を届けられているようで--。
 講演や助言等の担当者を確保するという意味からすれば,実際に,そうなのだろう。しかし,本当にそれでよいのであろうか。私にもよく分からないが,依頼への回答だって,それなりに検討する時間も必要であるし,返信を書くのにもある程度のエネルギーを要する。そう思えれば,再返信があって然るべきとも考える。
 授業における教師と子どものコミュニケーションは,「3方向」であるべきだと言われている。元教育工学会の会長であった,坂元昂先生のご提言である。教師が子どもを指導(例えば説明)し,それに対する反応を子どもが示したら,子どもに対して評価情報(KR)を教師は提供すべきだというものだ。依頼をめぐるやりとりも,できれば,3方向コミュニケーションであってほしいと願う。

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