科学的な思考と表現の充実
富山県氷見市立明和小学校で6年生の理科の授業を見学した。同校の表教諭は,私が委員を務める,文部科学省の平成20年度「先導的教育情報化推進プログラム」の1つたる「テレビ番組とICTの連動による探求型学習の効果に関する調査・研究」プロジェクトのメンバーであり,その取り組みの一環として,単元「人や動物の体」において,子どもたちに,そうした内容に関する探究的な活動に従事させ,追究成果をICTを活用してプレゼンテーションさせた。
子どもたちは,「人や動物の体」に関する素朴な疑問を抱き,それを,実験やNHKの学校放送番組・デジタル教材等を通じて明らかにしていった。プレゼンテーションでは,これまでの燃焼と呼吸を連結して考察するなど,科学的な思考の充実が確認された。また,グラフや表を用いた分かりやすい説明が浸透していた。
そもそも,彼らの探究への意欲に圧倒された。11時間配当の授業なのだが,この単元の学習だけで,子どもたちのノート1冊分が費やされているのだから。
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